愛すれどTigers


藤浪が2年ぶりの完封勝利

 甲子園球場でのベイスターズ戦。1試合雨で中止になり、1試合のみ。メッセンジャーが復帰して試合は作ったがリリーフが打たれて1敗。続いてナゴヤドームでドラゴンズ3連戦、のはずが、ドーム球場にもかかわらず台風の影響で3戦目は中止。初戦はおのがもちこたえられず岩瀬の1000試合登板を飾る敗戦。2戦目は藤浪が2年ぶりの完封勝利で連敗を阻止して1勝1敗。甲子園球場にもどってまたもベイスターズ戦。岩貞が伊藤光、ソト、ロペスに打ちこまれて大敗し、1敗。今節は1勝3敗。今季通算59勝72敗2分で勝率は.450の5位。首位のカープとは18.0差。2位のスワローズはCS進出決定。3位のベイスターズとは4.0差。4位のジャイアンツとは3.5差。Aクラスがどんどん遠のいていく。
 今度は糸井が背中の故障で今季絶望。高山が一軍に戻ってきたが、代役どころかボール球に手を出してばかり。4番打者として大山が固定されるというが、怪我が治り切っていない福留や一発のないナバーロで前後を固めても打線のつながりがなかなかうまくできない。負のスパイラルにはまりこんでしまっている。

◎ベイスターズ22回戦……3-4
 タイガースの先発は久々に一軍復帰のメッセンジャー。1回表、1死からソトを歩かせ、ロペスのレフト前ヒットで一二塁とされる。筒香は三塁フライに打ち取るが、宮崎を歩かせて満塁に。しかし佐野をレフトフライに打ち取り無失点で切り抜けた。ベイスターズの先発はウィーランド。2回裏、先頭の陽川は鈍い当たりの三塁内野安打。梅野が送り、2死後、森越の二塁ゴロはソトが高投してセーフ。二塁走者の陽川は三塁をまわったところで帰塁するもロペスが三塁に送球し、三本間で狭殺。先制のチャンスを逃した。3回表、ソトに左中間にソロホームランを打たれると、ロペスにも左中間にソロホームランを打たれ、2点先制される。その後は両投手とも安泰した投球。5回裏、2死から糸原が歩くと、大山のセンターライナーはセンター乙坂がダイビングキャッチ。しかしグラブに収まる直前にわずかながらバウンドしており、判定はヒット。乙坂はダイレクトキャッチしたと思い送球しなかったため、大山はホームまで一気に生還。ランニングツーランホームランとなる。ラミレス監督はリクエスト申請するも判定は覆らず同点のホームインが認められた。6回裏、糸井がセンター前ヒットで出ると、1死後、梅野の打席で糸井は二盗。梅野のセンター前タイムリーヒットで勝ち越す。中谷の打席で梅野も二盗。しかし中谷は三振。森越は申告敬遠で代打に鳥谷。ウィーランドはここで降板し、砂田がマウンドへ。鳥谷は二塁ゴロで追加点はならず。7回表、二番手能見がつかまる。センター前ヒットの柴田を嶺井が送り、代打桑原将の打席で能見は暴投し、柴田は三進。桑原将が歩き、乙坂のライト前同点タイムリーヒットを打たれた。桑原将も本塁を狙うが、これはタッチアウトでなんとか同点にとどめた。7回裏は三番手今永に抑えられ、8回表、タイガースは三番手桑原謙をマウンドに。ソトのライトポール際の当たりは風にも乗ってソロホームランに。ついに逆転を許す。8回裏はパットンに抑えられ、9回表は岡本が抑える。9回裏、山崎康の前に三者凡退で惜敗。
◎ドラゴンズ22回戦……3-4
 ドラゴンズの先発は鈴木翔。1回表、糸原のセンターの頭を超える二塁打と福留のセンター前ヒットで1死一三塁とチャンスを作るが、糸井は浅いレフトフライ。陽川の打席で福留が二盗しチャンスを広げたが陽川もレフトフライで先制点はならず。タイガースの先発は小野。2回裏、1死からアルモンテを歩かせ高橋周の左中間を破る二塁打で二三塁とされる。ここで福田を三振にとり、松井雅は申告敬遠。満塁にして鈴木翔を空振り三振にとり、こちらも先制点を許さず。3回表、糸原が歩き、大山のライト前ヒットで無死一三塁とする。福留はレフトに犠牲フライを放ち、先制。3回裏、2死から大島にショートへ内野安打を打たれると、ビシエドのライトフェンス直撃のタイムリーヒットで追いつかれる。4回表、1死から中谷と森越の連打でチャンスを作り、小野のバントで二三塁とする。糸原の打席で鈴木翔は暴投。労せずして勝ち越す。糸原、大山の四球で満塁とし、福留も押し出しの四球で2点差に。4回裏、1死から福田が三塁内野安打で出ると、松井雅のセンター前ヒットで一三塁に。2死後平田を歩かせて満塁とされるも京田はショートライナーでまたも切り抜けた。5回表は又吉に三者凡退に抑えられ、これでドラゴンズに流れが行く。5回裏、大島が内野安打で出、ビシエドのセンターが牛を森越が好捕するも一塁に悪送球で一塁はセーフ。無死一三塁でアルモンテのショートゴロはまたも森越が好捕するも打球を弾いてしまいタイムリー内野安打となる。さらに高橋周にレフト前タイムリーヒットを打たれて同点に。それでも福田を併殺にとると松井雅は見逃し三振で同点にとどめた。6回表、代打伊藤隼のヒットと糸原の四球でチャンスを作るも大山は三振。ここで鈴木翔は降板し、二番手の左腕岡田に福留は三振でチャンスを逸した。6回裏、二番手才木が代打荒木雅にレフト線に二塁打を打たれると、平田のライト前タイムリーヒットでついにリードを許す。それでも後続を断ち最少失点で切り抜ける。7回表は祖父江がマウンドに。ナバーロの三塁内野安打は森監督のリクエスト申請でアウトとなり、結局三者凡退。7回裏は岩崎が抑え、8回表は佐藤優に抑えられる。8回裏は望月が荒木雅にセンター前ヒットを打たれるも牽制球で釣り出し狭殺。無失点で打線の反撃を待つ。9回表、岩瀬が1000試合登板。死球の走者は出すも後続を断たれて逃げ切られた。
◎ドラゴンズ23回戦……4-0
 糸井が故障で登録抹消。大山を四番にすえたオーダーで苦手のガルシアに向かう。1回表、糸原がレフト線に二塁打を放ち、植田のバントで三進。福留は三振に倒れたが、大山がライト線にタイムリー二塁打で先制。続くナバーロもライト前にタイムリーヒットを放ち、2点のリードに。タイガースは藤浪が先発。1回裏いきなり平田を歩かせるも後続を断ち、以降は危なげない投球。3回裏、松井雅に二塁打を打たれ、ガルシアのバントで三進。しかし平田は二塁ゴロで松井雅は動けず。京田の一塁ゴロは藤浪がベースカバーに入り、判定はセーフ。金本監督のリクエスト申請で判定は覆り一塁ゴロでチェンジに。5回表、陽川がライト前ヒットで出ると、中谷の三振の間に陽川は二盗。藤浪がセンターを超えるタイムリー二塁打で3点目を奪った。6回表、1死から大山がライト前ヒットで出ると、ナバーロが右中間を破るタイムリー二塁打で4点差に。6回裏には平田と大島のヒットなどで2死一三塁とされるもアルモンテを二塁ゴロに打ち取り反撃を許さず。7回表、二番手の岡田に抑えられ、8回裏まで試合は動かず。9回表、今季限りで引退の浅尾、岩瀬が登板。岩瀬から藤浪がヒットを打つなどしてチャンスを作るが植田が併殺で追加点はならず。9回裏、大島の四球とアルモンテのヒットで1死一三塁とされるも後続を断ち、藤浪は2年ぶりの完封勝利。浅尾引退セレモニーのため、ヒーローインタビューはなし。
◎ベイスターズ23回戦……0-10
 タイガースの先発は岩貞。1回表、先頭の大和にセンター前ヒットを打たれると、ソトを歩かせ、ロペスのライト前タイムリーヒットで先制される。なおも無死一三塁で筒香は三塁ゴロ併殺。宮崎はショートゴロで追加点は許さない。ベイスターズの先発は濱口。1回表、四球の森越が福留の打席で盗塁を試みるが、福留は三振、森越も刺されてチャンスを逸した。3回裏、2死から糸原が初安打を放つも森越は二塁ゴロと続かず。結局タイガースのヒットはこの1本のみ。5回表、先頭の桑原将にショート内野安打を打たれ、濱口のバントで二進。伊藤光にセンターの頭を越すタイムリー二塁打を打たれ、さらに2死後、ソトにバックスクリーン右にツーランホームランを打たれる。そしてロペスにもレフトポールを巻くソロホームランを打たれ、ビデオ検証もあったが判定通りホームランで4点差をつけられた。岩貞は5回5失点で降板。6回表から7回表は伊藤和が抑えたが、8回表につかまる。先頭のロペスにレフト前ヒットを打たれると、筒香のライト前テキサスヒットで一二塁とされ、宮崎にもテキサス性のレフト前タイムリーヒットを打たれる。柴田のバントはキャッチャーフライに打ち取ったが、桑原将に左中間を破る2点タイムリー三塁打を打たれ2点を追加される。代打中川大は空振り三振を奪うが、伊藤光に右中間にタイムリー二塁打を打たれ、伊藤和は交代。三番手望月は大和にレフト前タイムリーヒットを打たれ、10点差をつけられた。濱口は7回無失点で交代。8回裏は石田に抑えられる。9回表は才木が3三振を取る。9回裏、ベイスターズはプロ初登板の笠井。三者凡退に抑えられ、わずか1安打の完封負け。

愛すれどTigers週間MVP
投手……藤浪晋太郎
 2年ぶりの完封は藤浪らしい荒れ球もなく、安定した投球。バットでも今季初マルチ安打を放つなど、楽しそうに野球をする姿が戻ってきた。これをきっかけに金本スパルタ野球から脱却してほしいものだ。
野手……大山悠輔
 センター前ランニングホームランは、審判の判定をしっかり見て全力疾走した判断の良さを示している。こういうすきのない走塁でチームを引っ張っていってほしい。負のスパイラルから逃れられている数少ない打者なのだから。

 次節は休みなしでマツダスタジアムでのカープ2連戦。甲子園ではスワローズ、ドラゴンズ、ベイスターズと日替わりで相手が違う3連戦。そして神宮でスワローズ2連戦。その後もジャイアンツ戦があり、今節流れたベイスターズ戦とドラゴンズ戦もCSぎりぎり直前までに行われる模様。Aクラス入りはかなり難しい。今はただ最下位に陥落しないでほしいと願うのみ。とにかくチーム全体から「勝つ」という空気が失われているような感じであるからね。残り10試合全部勝てなんてとても言えません。残る楽しみはドラフトか。即戦力の大学生をとるのか、将来を見据えて高卒の野手をとるのか。ここらあたりもはっきりしていない。大阪桐蔭の根尾、獲得でけんもんかねえ。

(2018年10月1日記)


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