マツダズームズームスタジアムでのカープ戦。初戦は岩田があわやノーヒットノーランという好投を見せるも丸の一発に泣き、打線は援護できず敗れる。2戦目はメッセンジャーも好投したがメヒアの一発で流れが変わり、それでも同点に追いついたが鈴木にサヨナラ打を打たれて2連敗。続いて甲子園球場で相手を毎日変えての3連戦、初戦はスワローズ戦。青柳が好投するもリリーフが打たれて敗戦。2戦目はドラゴンズ戦。小野が打たれ、打線も振るわず敗戦。3戦目はベイスターズ戦。藤浪が好投するもソトの一発で同点に追いつかれる。しかし延長戦となり新人島田のサヨナラ打で勝利。神宮球場に移動してスワローズ2連戦。初戦は岩貞がいきなり打たれ、2戦目は才木が先制点を取られ連敗。今節は1勝6敗。今季通算60勝78敗2分で勝率は.435の6位。これで今季の最下位が確定した。
ファームの日本一決定戦ではジャイアンツを下して日本一に。一二軍で正反対の結果になったのは皮肉か何か。来季にファームで自信をつけた若手が躍動することを祈るのみ。
西岡剛内野手、今成亮太内野手、西田直斗内野手、山本翔也投手、横山雄哉投手が戦力外となった。横山投手は育成契約を結んで残留とのことだが、ドラフト1位の好投手でも故障には勝てなかったか。今成内野手はこの2年、一軍でのチャンスが一切与えられないままに戦力外。実力はあるしまだ老けこむ歳でもないだけに他チームからすぐに声がかかるのではないか。
◎カープ24回戦……0-1
タイガースの先発は岩田。1回裏、先頭の田中を歩かせるも、菊池は空振り三振。しかし丸の打席で田中に二盗を許し、丸は空振り三振にとるも暴投で振り逃げ。1死一三塁のピンチを招く。鈴木の強い当たりの三塁ライナーはアウトになり、バティスタを三塁ゴロに打ち取ってなんとか切り抜けた。2回以降は低めのスライダーが決まり、カープ打線は手も足も出ない。カープの先発はジョンソン。3回表、2死から岩田の四球と糸原のライト前ヒットでチャンスを作るも植田は打ちあげてしまい、一塁へのファウルフライで得点できず。両投手の投手戦となり、6回表、2死から植田がテキサスヒットで出ると福留の打席で二盗。福留は二塁強襲ヒットで一三塁とするも大山はライトフライに倒れ、またもチャンスを逸する。6回裏、2死までノーヒットに抑えていた岩田だったが、丸に左中間スタンドにソロホームランを打たれ、初安打で先制されてしまう。続く鈴木にもヒットを打たれたがバティスタを三塁ゴロに打ち取る。7回表、先頭の陽川がセンター前ヒットで出て、森越のバントで二進。しかし梅野はセンターフライ、プロ入り初先発出場の島田はヒット性の当たりを放つが一塁ゴロとなり、同点機を逸した。7回裏、1死から小窪に仙田へ前ヒットを打たれ、代走は上本崇。代打會澤の打席で二盗を許したが、會澤はライトフライ。代打新井は申告敬遠。田中を二塁ゴロに打ち取り、追加点を許さない。8回表、二番手ヘルウェグから代打鳥谷がショート前に内野安打で球団最多タイの2064安打となる。しかし糸原の見逃し三振で鳥谷の二盗は一度はセーフの判定になったが、緒方監督のリクエスト申請で判定が覆りアウト。代打伊藤隼は空振り三振に倒れる。8回表は桑原が抑え、9回表は抑えの中崎から福留が四球を選ぶも後続を断たれてまたも完封負け。岩田が今季最高の投球を見せただけに、打線が報いてあげたかった。
◎カープ25回戦……3-4
カープの先発は九里。1回表、先頭の糸原が四球で出塁し、島田がライト前にプロ入り初安打を放ち一二塁とする。福留は空振り三振に倒れたが、大山の打席で會澤が捕逸。二三塁とするも大山は浅いライトフライ。ここでナバーロがセンター前に2点タイムリーヒットを放ち先制する。タイガースの先発はメッセンジャー。快調に飛ばして4回裏までノーヒット投球。しかし5回裏、先頭の鈴木にレフト前に初安打を許すと、メヒアに高めの球をとらえられてレフトスタンドに同点のツーランホームランを打たれてしまう。安部にレフト前ヒットを打たれると、會澤に左中間を破る逆転タイムリーヒットを打たれる。カープは6回から継投。6回表は岡田に抑えられる。7回表、三番手の永川から梅野が四球を選び、森越のバントで二進。代打鳥谷に対して四番手はヘルウェグ。鳥谷は見逃し三振に倒れるが、糸原は鈍い当たりのショート内野安打。島田が歩いて満塁とし、福留もハーフスイングをよく止めて押し出し四球を選び同点に追いつく。しかし大山は三塁ゴロで勝ち越しはならず。7回表は二番手能見が抑え、7回裏はジャクソンに抑えられる。能見は8回も抑え、9回表、今村から代打陽川、糸原の連続四球で1死一二塁のチャンスを作るも後続を断たれ、勝ち越せず。9回裏はドリスが抑えて延長戦に。10回表、ナバーロの二塁打と梅野の内野安打で2死一三塁とするも代打高山はレフトへのファウルフライに倒れる。10回裏、桑原は先頭の安部に二塁打を打たれるも會澤を空振り三振にとると代打松山は申告敬遠。代打小窪はライトフライに打ち取り、田中を空振り三振にとってサヨナラのピンチを脱した。11回表、1死から糸原の四球と嶋田のショート内野安打でチャンスを作るも福留は二塁ゴロ併殺。11回裏、岩崎が1死から丸を歩かせ、岡本と交代。鈴木の打席でフルカウントにしたところで丸に代走上本崇が出、鈴木のレフトライン上に弾むヒットで上本崇は一気にホームを突き、サヨナラ負け。
◎スワローズ23回戦……1-2
タイガースの先発は青柳。1回表、上田の二塁打と雄平の四球で2死一三塁とされるが武内を空振り三振に取ってペースをつかみ、2回以降は好投。スワローズの先発星の前にタイガース打線も走者は出すが進められず。4回表、2死から奥村の一塁ファウルフライをナバーロが取れず、打ち直しでレフト前ヒットを打たれる。中村への四球は暴投となり、奥村は三進。梅野隆が三塁に送球しタッチアウトに見えたが判定はセーフ。金本監督のリクエスト申請も判定は覆らず。星に一二塁間を抜くライト前タイムリーヒットを打たれて先制される。5回裏、梅野隆が歩き、高山の一塁ゴロで二封。森越のショートゴロで高山は二進。代打鳥谷が球団最多記録となる2065本目のヒットをセンター前に放ち、これが同点タイムリーとなる。6回表は岩崎が武内に二塁打を打たれるも後続を断つ。7回表、三番手才木は三者凡退に抑える。7回裏、二番手大下から梅野隆がライト前ヒットを放つも高山はショートフライ、代打西岡は空振り三振。梅野隆は暴投で二進したが、鳥谷はショートフライでチャンスを逸した。8回表は桑原が三者凡退で締め、8回裏は梅野雄に抑えられる。9回表、ドリスが2死から奥村をライトフライに打ち取ったかに見えたが、秋となり浜風は吹かず、風に乗ってライトポール際に飛びこむソロホームランになる。9回裏、クローザーの石山から大山がレフト前ヒットで出るもナバーロは投手ゴロ併殺。梅野隆のセンター前テキサスヒットでなおも望みをつないだが、代打伊藤隼が空振り三振で試合終了。この敗戦で今季のBクラスが確定した。
◎ドラゴンズ24回戦……1-6
タイガースの先発は小野、ドラゴンズの先発は笠原。両者無失点の立ち上がり。2回表、アルモンテにレフト前ヒットを打たれると、平田のショートゴロを植田がトンネル。無死一三塁とされ、高橋周にライト前に先制の2点タイムリーヒットを打たれる。しかし後続を断ち、大量失点は免れた。4回表、アルモンテにレフトオーバーの二塁打を打たれると、平田のセカンドゴロで三進。2死後、福田にレフトスタンドにツーランホームランを打たれた。小野は5回4失点で降板。二番手は望月。6回表、四球の大島を置いて振るもん手にレフトポール際にツーランホームランを打たれる。しかし望月は7回表はきっちり抑えた。8回表は才木が抑える。7回まで笠原のチェンジアップに手を焼いていたタイガース打線だったが、8回裏、代打原口が桧山の持つチーム年間代打安打記録に並ぶセンター前ヒットを放つと、糸原がレフト前ヒットで続く。1死後、島田のセンター前ヒットで満塁とすると、大山はショートへタイムリー内野安打を打って1点を返す。ここで笠原は降板。二番手佐藤の前に梅野は三塁ゴロ併殺。9回表は藤川が抑えるも、9回裏にロドリゲスの前に三者凡退で、またも甲子園で勝てず。
◎ベイスターズ24回戦……4-3
タイガースの先発は藤浪。1回表、乙坂とソトを歩かせるもロペスをショートゴロ併殺に取り、筒香は空振り三振に打ち取って立ち上がりのピンチを切り抜けた。ベイスターズは新人王を狙う東が先発。2回裏、1死から梅野が左中間を破る二塁打を放つと、陽川の打席で東が暴投し、三進。陽川の右中間へのタイムリー二塁打で先制する。3回裏、1死から島田のショートゴロを大和が悪送球。ボールはカメラマン席に入りテイクワンベースで島田は二進。福留のセンター前タイムリーヒットで2点目を奪う。5回裏、1死から島田がライト線へ三塁打を放つと、福留がセンター前に落ちるテキサス性のタイムリーヒットで3点差をつけた。東は5回3失点で降板。6回裏は二番手藤岡に抑えられる。6回表まで藤浪は快調に抑えていたが、7回表、先頭の大和に死球を与えると、代打楠本には四球で一二塁とされる。伊藤光のバントは梅野の前を伊藤光が走り守備妨害となりバント失敗。乙坂は二塁ゴロに打ち取ったが、ソトにバックスクリーンへ同点のスリーランホームランを叩きこまれてしまった。7回裏、三番手今永に対しヒットの糸原を島田が送り、福留の四球で1死一二塁と攻めたが、今永に変わる三上に大山は三振。ナバーロは二塁ゴロでチャンスを逸した。8回表は能見が抑え、8回裏、パットンに対して1死から陽川のフライが風に流されセンター前に落ちる二塁打となる。代打原口は死球。原口の代走に森越、代打は鳥谷。鳥谷はライト前ヒットで、満塁に。しかし糸原がセンターフライに倒れると、島田は見逃し三振で絶好機を逃した。9回表はドリスが抑え、9回裏はバリオスに抑えられて延長戦に。10回表、桑原謙が三者凡退で抑えると、10回裏、先頭の梅野がヒットで出、陽川三振の時に二盗。ラミレス監督のリクエスト申請も覆らず。森越はファウルでよく粘り、ライト前ヒットで一三塁に。代打中谷は三塁ゴロで二三塁となり、ここでバリオスから砂田に交代。糸原は申告敬遠で満塁に。島田がライト前にサヨナラヒットを放ち、連敗ストップ。桑原謙が勝利投手に。ヒーローインタビューはサヨナラ打の島田。
◎スワローズ24回戦……0-6
スワローズの先発は石川。1回表、内野安打の糸原が島田の二塁ゴロで二進したが、後続を断たれて先取点ならず。タイガースの先発は岩貞。1回裏、先頭の坂口にライト前ヒットを打たれると、続く山田哲のレフト前ヒットで一二塁とされ、バレンティンにライト線へタイムリー二塁打を打たれて先制される。さらに雄平のライト前タイムリーヒットで2点目を失う。1死後、西浦の犠牲フライでバレンティンが生還していきなり3失点。2回裏、西田と井野の連打と石川のバントで1死二三塁とされ、坂口のショートゴロで西田がホームを突く。ショート植田はホームへ送球するも、セーフの判定。金本監督がリクエスト申請したが判定は覆らず4点差に。タイガース打線は石川の老練の投球に翻弄される。5回表、先頭の梅野隆がレフト前ヒットで出ると、ナバーロが歩いて一二塁に。しかし中谷はショートゴロ併殺、植田が歩くも代打俊介は二塁ゴロとホームが遠い。5回裏、二番手望月がバレンティンに右中間スタンドにソロホームランを打たれ、5点差に。6回裏からは二番手大下に抑えられる。7回裏から三番手岩崎が登板。1死から新人塩見にライト前に落ちるプロ入り初安打を打たれると、代打廣岡の三塁ゴロで二進。バレンティンのセンター前タイムリーヒットで6点差に。8回主、三番手近藤に対し、代打板山が内野安打で出、小川監督のリクエスト申請も判定は覆らず。しかし代打伊藤隼はライトフライ。代打原口はヒット性の当たりをレフト田代に好捕され、年間代打安打数の球団記録単独トップはならず。糸原のライト前ヒットでチャンスを作るも島田は二塁ゴロでまたも得点ならず。8回裏は岡本が三者凡退で抑えたが、9回表、風張の前に三者凡退でまたも完封負け。
◎スワローズ25回戦……5-6
タイガースの先発才木がつかまる。1回裏、1死から山田哲にレフト前ヒットを打たれると、バレンティンの打席で二盗。バレンティンは四球。雄平はレフトオーバーに2点タイムリー二塁打。2回裏、中村のショートゴロは植田の悪送球で出塁を許し、ブキャナンのバントで二進。坂口の右中間を破るタイムリー三塁打で1点を追加される。山田哲には三塁強襲ヒットを打たれ、バレンティンにレフトスタンドにスリーランホームランを打たれ、6点差に。才木は2回限りで降板した。スワローズの先発はブキャナン。3回表、先頭の板山がレフト前ヒットで出る。植田の三塁ゴロで二封。代打ナバーロはレフト前ヒットを放ち、1死一三塁に。糸原は自打球を顔面に当て、代打に伊藤隼。しかし伊藤隼は二塁ライナー、島田はショートゴロで走者を返せず。3回裏は二番手竹安が登板し、抑える。5回表、梅野隆のヒットと植田の四球で1死一二塁とし、ナバーロの二塁ゴロで二封。ショート西浦の一塁悪送球の間に梅野が生還して1点を返した。竹安は5回裏まで無失点の好投。6回裏は岩崎が三者凡退に抑える。ブキャナンは6回1失点で交代。7回表、引退登板の山本哲、松岡に抑えられ、7回裏は岡本が抑える。8回表、スワローズ四番手梅野雄に対し、ナバーロのヒットと森越の四球で1死一二塁とし、福留は見逃し三振に倒れたが、大山はレフト前にタイムリーヒットを放ち1点を返す。さらに陽川が右中間フェンス直撃の2点タイムリー二塁打を放ち、梅野隆もライト前タイムリーヒットで1点差に迫る。8回裏は能見が三者凡退に抑える。9回表、抑えの石山の前に三者凡退に終わり、この結果今季の最下位が確定した。
愛すれどTigers週間MVP
投手……岩田稔 丸のホームランでノーヒットノーランは阻まれたが、その1失点だけの好投。崖っぷちの男の必死の投球が打線に火をつけるかと期待したが、ざんねんながら援護なし。敗れはしたが、今節の投手陣では最も素晴らしい投球をしてくれた。
野手……島田海吏 プロ入り初打点がサヨナラ打。今節の勝利はこのサヨナラ勝ちだけだっただけに、食らいついてのヒットに価値がある。来季に向け、今度は盗塁を決めてほしい。
次節も休みなしで甲子園でジャイアンツ、ベイスターズとまたも日替わりで2連戦。そしてCSファーストステージ初戦の裏でナゴヤドームでのドラゴンズ戦。これで全日程が終了。野村監督時代以来の最下位が決定し、本当の意味での消化試合となる。最下位は確定したが、残り3試合、若手をどしどしと起用して来季につないでほしい。それ以上書くと、愚痴になる。つらい連戦となった。
(2018年10月8日記)