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高山が代打満塁サヨナラホームラン!

 今節はジャイアンツと甲子園で3連戦。しかし雨で初日は中止。初戦は青柳が丸や坂本勇にホームランを打たれて先行をゆるすもマルテの同点ホームラン、そして延長戦となり高山が代打満塁サヨナラホームランを放ち先勝。第2戦は高橋遥の好投と苦手のヤングマンを序盤に叩いてカード2連勝。。続くマツダズームズームスタジアムのカープ戦は、初戦は西が好投し、最後に追いついて延長戦となるも能見が野間にサヨナラ打を浴び敗れる。第2戦は岩田が大量リードを許し、終盤若手が打ちこまれ大敗。しかし第3戦はアドゥワを攻略して大量リードし、ガルシアは2点差に迫られたが中継ぎ投手陣が完璧に抑えて1勝2敗。今節は3勝2敗。今季通算29勝24敗2分で勝率は.547の2位。首位カープとの差は4.0と開いた。
◎ジャイアンツ9回戦……8-4
 タイガースの先発は青柳。1回表、亀井に内野安打を打たれるも坂本勇を投手ゴロ併殺に切って取る。しかし直後に丸にバックスクリーンに先制のソロホームランを打たれてしまった。ジャイアンツの先発は左腕今村。1回裏、1死から上本が四球で出るも後続を断たれて得点できず。3回表、2死から坂本勇にバックスクリーン左に入るソロホームランを打たれ、2点差に。4回表には二塁打の岡本を置いて大城にレフト線へタイムリー二塁打を打たれる。5回表には亀井と丸のヒットで2死一二塁とされるも岡本を三塁ゴロに打ち取り追加点は許さず。5回裏、先頭のマルテがレフト前ヒットを放つと、2死後近本がライト線へ二塁打を放ち二三塁とする。ここで上本が右中間を破る2点タイムリーヒットで1点差に迫った。青柳は5回3失点で降板。6回表は島本が中島、ゲレーロを連続三振に取るなど三者凡退。6回裏は大山が二塁打で出るも得点できず。7回表は続投の島本が小林、代打陽を連続三振に取り、亀井は歩かせたが坂本勇を空振り三振に取り、見事なリリーフぶりを見せた。今村は6回2失点で交代し、二番手は田口。7回裏、糸原と近本の連打で1死一二塁のチャンスを作るも後続を断たれる。8回表、三番手の守屋が丸にソロホームランをレフトスタンドに打たれて2点差とされ、岡本のショート内野安打は北條の悪送球で二進。中島の二塁ゴロで三進し2死三塁のピンチを作るも代打阿部は一塁ゴロ、田中俊は見逃し三振で最少失点にとどめた。8回裏、三番手澤村からヒットの福留を置いてマルテがレフトポール際に同点ツーランホームランを叩きこむ。9回表はドリスが抑え、9回裏は中川に抑えられる。10回表、ジョンソンは丸を歩かせるが中島、炭谷を連続三振に取るなどして抑える。10回裏も中川に抑えられ、11回表は能見が三者凡退で片付ける。11回裏、田原に対してマルテがヒットを放ち代走に木浪。植田のバントは捕手前に転がり、炭谷が二塁に送球するもセーフ。野選で無死一二塁に。糸原の打席で暴投で進塁。糸原は申告敬遠。ここで高木に交代。近本はセンターフライ、鳥谷は三振、糸井はセンターフライとサヨナラのチャンスをつぶした。12回表、藤川は亀井と丸を歩かせるが坂本勇、中島を空振り三振に取るなどしてピンチを脱した。12回裏、桜井から1死後、福留が四球で代走に長坂。梅野の二塁後方のフライは田中俊が捕れずテキサスヒットで一二塁に。桜井に代わり左腕池田がマウンドに。木浪は四球を選び満塁に。そしてベンチ最後の野手となった代打高山がライトポール際にサヨナラ満塁ホームランを放ち、総力戦にけりをつけた。藤川が3勝目。ヒーローインタビューは同点ホームランのマルテとサヨナラホームランの高山。
◎ジャイアンツ10回戦……5-2
 ジャイアンツの先発はヤングマン。近本がショート内野安打で出ると、糸原の打席ですかさず二盗。糸原が歩き、糸井はショートゴロで二封。大山がレフトスタンドへ先制のスリーランホームランを放つ。タイガースの先発は高橋遥。2回表、ヒットの岡本和を置いて大城にバックスクリーン左にツーランホームランを打たれて1点差に詰め寄られる。しかし、ゲレーロの三遊間のゴロを北條が好捕してアウトにすると高橋遥は立ち直り、山本泰と炭谷を連続三振に打ち取り自分のペースを作る。3回表、2死から坂本勇を歩かせるも丸を空振り三振に取る。3回裏、1死から糸井が歩き、大山の打席で二盗。原監督のリクエスト申請も判定は覆らず。大山の二塁後ろへのフライは山本泰がダイビングキャッチで好捕。福留は歩いたが、梅野はライトフライで追加点はならず。4回裏、マルテがライト前ヒットで出ると、北條の三塁ゴロで二封。高橋遥のバントで北條は二進。近本が四球を選ぶと、ヤングマンは降板。二番手の田口に対し、糸原は鈍い当たりの二塁ゴロ。山本泰のグラブトスが決まり、二塁ゴロに。矢野監督のリクエスト申請も判定は覆らず。5回裏、糸井のセンター横を襲うライナーは丸がとびこむも捕球できずフェンスに到達し三塁打となる。大山がセンター前にタイムリーヒットを放ち、待望の追加点が入る。6回表、坂本勇にヒットを打たれるも丸は三振し坂本勇は二盗を試みるも梅野が刺す。岡本和は空振り三振でチェンジ。高橋遥は7回2失点で交代。7回裏、三番手高木から近本が左中間を破る三塁打を放つと、糸原のレフトへのファールフライはなぜか重信が捕球して犠牲フライとなる。3点差をつけ、ここで勝敗は決した。8回表はジョンソン、9回表はドリスが締めて逃げ切り、ジャイアンツ戦4連勝を飾った。ヒーローインタビューは今季初勝利の高橋遥と4打点の大山。
◎カープ10回戦……1-2
 タイガースの先発は西。1回裏、1死から菊池涼にセンター前ヒットを打たれると、、バティスタの打席で二盗。バティスタのライトフライは西日で球を見失った糸井の前に落ちるライト前ヒットになり、1死一三塁に。しかし、鈴木をファールフライに打ち取ると、西川もショートゴロに打ち取り、切り抜けた。3回裏の守りから福留が故障を訴えて中谷と交代。カープの先発床田の前になかなか走者が出せないタイガース打線。5回裏には2死からマルテと木浪の連打でチャンスを作るも西は空振り三振。5回裏、1死から床田を歩かせ、野間の三塁ゴロは一度は内野安打と判定されたが、矢野監督のリクエスト申請で判定が覆りアウトとなって2死二塁に。ここで菊池涼にセンター前タイムリーヒットを打たれて先制点を許した。6回裏は1死から西川と會澤の連打でピンチを作るも田中広を三振に取ると、代打松山はセンターライナーに打ち取って得点を許さず。床田は7回無失点で交代。8回表は二番手フランスアの前に三者凡退。西も7回1失点の好投で交代。8回裏、二番手守屋がバティスタと鈴木を打ち取り、三番手島本と交代。西川はショートゴロに打ち取るが、マルテの足がベースから早く離れ、緒方監督のリクエスト申請でセーフに。それでも會澤をライトフライに打ち取り、追加点は許さない。9回表、クローザーの中崎に対し、上本博がレフト前ヒットを放つと、2死後、代打高山がライトせ前ヒットを放ち、上本博は三進。高山の代走に植田。ここで梅野はレフト前にタイムリーヒットを放ち同点とし、植田は三進。しかしマルテは空振り三振で延長戦に。9回表は藤川が三者凡退に抑える。10回表、1死から代打鳥谷がライト線を破る二塁打を放ち、2死後、上本がライトの頭上を襲う大きなフライを放つも、鈴木に好捕され勝ち越しならず。10回裏、五番手P・ジョンソンは野間の打席で審判に不正投球を宣告され、野間には内野安打を打たれ、菊池涼のバントで二進を許すも、バティスタをショートゴロに打ち取り、鈴木を申告敬遠したあと西川を空振り三振に打ち取った。11回表はレグナルトに対し2死から植田がセーフティバントで出塁するが梅野はライトフライで得点できず。11回裏、六番手能見は會澤、田中広を連続三振に取るも、上本崇にレフト前ヒットを打たれ、代打磯村を歩かせて一二塁に。野間を2球続けて空振りさせて追い込むもライトオーバーのサヨナラヒットを打たれ、惜敗。
◎カープ11回戦……2-7
 福留がふくらはぎ挫傷で登録抹消。マルテが三番に入る新打線。カープの先発はC・ジョンソン。1回表、2死からそのマルテがレフト前ヒットで出るが、大山は凡退でつながらず。タイガースの先発は岩田。低めに投げてゴロを打たせる投球で序盤を抑える。2回裏、鈴木を歩かせ二盗を許すも西川はライトフライ、小窪はインコースいっぱいを見逃し三振。田中広は一塁ゴロとカープ打線を翻弄。3回表、ヒットの木浪を岩田が送り、近本はセーフティバントを試みるも間一髪アウトで木浪は三進。しかし糸原はレフトフライに倒れる。5回裏、岩田がつかまる。先頭の小窪にレフトスタンドにソロホームランを打たれると、田中広のショートゴロは木浪の悪送球で田中広は二進。石原が送り、C・ジョンソンのライト前タイムリーヒットで2点目を奪われた。6回表、タイガースも反撃。1死から近本が一塁内野安打で出ると、糸原のレフト前ヒットで一二塁とし、マルテがレフト前にタイムリーヒットを放ち、1点差に迫った。しかし後続を断たれて同点機を逸する。6回裏、バティスタにレフトスタンドへソロホームランを打たれてまたも2点差とされると、鈴木を歩かせ、1死後、小窪と田中広の連打で満塁とされ、石原の犠牲フライで3点差に。ここで岩田は降板。二番手守屋は代打長野を投手ゴロに抑える。C・ジョンソンは6回1失点で交代。7回表、一岡に抑えられると、7回裏、三番手谷川がつかまる。野間に三塁強襲ヒットを打たれ、菊池のバントで二進。バティスタの打席で暴投して野間は三進。バティスタは空振り三振に取るが、鈴木を歩かせ、西川の1点タイムリー二塁打。谷川の二塁牽制悪送球で西川は三進。小窪を歩かせ田中広にライト前タイムリーヒットを打たれ6点差に広げられた。谷川は8回も続投し、ここは抑える。8回表はレグナルトに抑えられ、9回表は九里の前に長坂がプロ入り初ホームランをレフトスタンドに放って一矢報いるも反撃もそこまで。中盤までは互角の勝負だったが、谷川が雰囲気に呑まれて自分の投球ができなかったのが大きかった。
◎カープ12回戦……7-5
 タイガースの先発はガルシア。1回裏、2死からバティスタにあわやホームランというライトフェンス直撃の三塁打を打たれるも、鈴木をセンターフライに打ち取って先制点は許さない。カープの先発はアドゥワ。2回表、先頭の梅野がバックスクリーンに先制のソロホームランを放りこむと、高山は四球、木浪はセンター前ヒット、ガルシアのバントで1死二三塁とし、近本がライト前に2点タイムリーヒットを放つ。2死後、位と入りライト前ヒットで一三塁とすると、大山はライトフェンス直撃の2点タイムリー三塁打で5点差とする。さらにマルテのレフト前タイムリーヒットで6点差とし、梅野の打席でアドゥワは暴投しマルテは二進。梅野のライト前ヒットで一三塁とすると、高山がライト前タイムリーヒットでこの回一挙7点を奪う。アドゥワはこの回限りで降板。3回表からは中村恭に好投される。3回裏、1死から木浪が野間のショートゴロを弾いて出塁を許すと、2死後、バティスタのレフト前ヒットで一二塁とされる。しかし鈴木を三球三振に打ち取り、反撃を許さない。5回表、三番手九里から高山のヒットと木浪の二塁打で追加点のチャンスを作るもガルシア、近本と内野ゴロに倒れ追加点ならず。5回裏、田中広のヒット、野間の四球、菊池涼のヒットなどで1死満塁とされるもバティスタをショートゴロ併殺に取ってここも反撃を許さず。しかし6回裏、1死から西川と磯村の連打、小窪への四球で満塁とされると、田中広にレフト前に2点タイムリーヒットを打たれる。ホームへの返球の間に田中広は二進し、二三塁に。代打の長野は空振り三振に取るも、野間にはショートにタイムリー内野安打を打たれる。マルテは三塁へ送球するも大きくそれて田中浩もホームインし、野間は三進。菊池涼を歩かせ、バティスタにレフト前にタイムリーヒットを打たれ、2点差に詰め寄られたところでガルシアは降板。二番手の守屋はここで鈴木を三球三振に切って取り、反撃を止める。7回表、四番手菊池保から梅野の二塁打と高山のヒットで1死一三塁とするも、木浪は空振り三振。この間に高山は二盗。代打鳥谷の四球で満塁としたが、近本は二塁ゴロで追加点ならず。7回裏は三番手藤川が抑え、8回裏はP・ジョンソンが三者凡退に切って取る。9回表、五番手中崎からマルテのヒットと、梅野のバントを捕手磯村と投手中崎が捕りにいってぶつかり、エラーで一二塁とするも、高山はショートゴロ併殺。なおも三塁に代走江越を置き代打上本博が四球でつなぐ。植田の打席で上本博は二盗。しかし植田は一塁ゴロに倒れ、またも追加点ならず。9回裏はドリスがきっちりと三人で締めて連敗ストップ。ガルシアが2勝目。ヒーローインタビューは先制ホームランの梅野。

愛すれどTigers週間MVP
投手……高橋遥人
 1年ぶりの今季初勝利。肩を傷めたりして苦労したが、球威とコンビネーションでジャイアンツ打線を抑えこんだ。今後もローテーション投手として一気に成長するか。
野手……高山俊
 めったに出ない代打満塁サヨナラホームランを放っただけでもMVPものなのに、カープ戦では故障の福留にかわって先発出場し、2年ぶりの猛打賞を記録するなど、ここ2年の不振のうっぷん払いをするような活躍。得意の曲芸打ちも復活し、本領発揮はここからだ。

 次節から交流戦が始まる。ZOZOマリンスタジアムでマリーンズ戦。そして甲子園に戻ってファイターズ戦。ペナントレースの鍵を握るという交流戦だけに、今ひとつ波に乗り切れない両チームとまず当たるのはいい感じか。
 二軍で試合復帰しホームランも放った原口が一軍に復帰。がんの手術という試練を乗り越えて復帰した勝負強い男が帰ってくる。交流戦ではDHでの起用も考えられる。藤浪も少しずつ復帰に向けてイニングをのばしているという。カープ戦の連敗を止めて勢いづいているだけに、このまま波に乗って交流戦を乗り切ってほしいものです。

(2019年6月3日記)


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