5日間のブランクをあけ、リーグ戦再開。まずはナゴヤドームでドラゴンズ2連戦。初戦は青柳が四球と味方エラーで5失点。打線は大野雄の前にタイミングを取れず1点どまり。第2戦は高橋遥と柳の息詰まるような投手戦で両チーム得点できぬまま延長戦に突入したがドリスがサヨナラ暴投で敗れ、0勝2敗。今節は0勝2敗。今季通算35勝36敗4分で勝率は.493でベイスターズと同率3位。首位ジャイアンツとの差は5.5。5月2日以来となる5割を切ることになった。
◎ドラゴンズ10回戦……1-6
ドラゴンズの先発は大野雄。2回表、2死から陽川がライト前ヒット、木浪のレフト前ヒットで一三塁とするも青柳は空振り三振で先取点ならず。タイガースの先発は青柳。2回裏、1死から高橋周、井領を歩かせ、阿部のライト前ヒットで満塁とされると、加藤にライト線に2点タイムリー二塁打を打たれて先制される。なおも二三塁から大野の一塁ゴロはマルテが本塁へ投げようとしてそれから一塁に送球するも間に合わず内野安打でまた満塁に。平田のレフト前タイムリーヒットで3点目。京田の二塁ゴロは糸原が送球を焦って落球し、二封のみで加藤が生還して4点目を失う。大島のセンター前タイムリーヒットで5点差とされ、やっとビシエドを三塁ゴロに打ち取ったが、守備の乱れで大量失点となってしまった。タイガース打線は大野雄の前になかなか走者も出せず、ゴロの山。青柳は3回以降は立ち直るも4回限りで降板。5回裏、二番手島本は1死からビシエドにレフト前に運ばれ、高橋周の打席で二盗を許す。2死後、井領にライト前タイムリーヒットを打たれて6点差に。6回からは、守屋、小野、能見がそれぞれ1イニングずつしっかり抑えて追加点を許さず。7回表、球が高めに浮きだした大野雄をとらえる。マルテがレアと前ヒットで出ると、梅野のヒット性の当たりは大島に好捕されセンターフライとなったが、陽川はレフト前ヒットで一二塁とし、木浪のライト前ヒットでマルテが本塁を突き、相手の返球がそれて1点を返す。しかし反撃もそこまで。代打原口は空振り三振に倒れ、近本はライトフライで続かず。8回表、二番手ロドリゲスに対し、糸原は死球。1死後、大山のレフト前ヒットで一二塁とするもマルテは空振り三振、代打上本も空振り三振で得点できず。9回表はマルティネスの前に陽川、木浪、原口が三者三振に倒れ、リーグ戦再開初戦は完敗。
◎ドラゴンズ11回戦……0-1
タイガース高橋遥、ドラゴンズ柳の投手戦。2回裏、1死から高橋周を歩かせるも後続を断つ。4回表、先頭の近本がセンター前にチーム初安打を放つも、二盗に失敗し揺さぶれず。4回裏、1死から大島に初安打を許すも、こちらも後続を断つ。6回表、先頭の高山がライト線へ二塁打を放ち、木浪の一塁ゴロで三進。しかし高橋遥と近本は連続空振り三振で先取点のチャンスを逸する。6回裏、柳を歩かせ、1死後京田のヒットと大島の四球で満塁とされるも、ビシエドは強い当たりのセンターライナーに打ち取り、高橋周を投手ゴロに打ち取ってなんとか切り抜け、高橋遥はこの回限りで交代。7回裏は二番手藤川が抑え、8回表には1死から高山がセンター前ヒットで出、木浪のバントで二進。しかし代打鳥谷が三塁へのファールフライに倒れ、またもチャンスをつかめず。8回裏は復帰登板のジョンソンが三者凡退に退ける。柳は8回無失点で交代。9回表はロドリゲスの前に三者凡退。9回裏は小野が三者凡退に抑えて延長戦に。10回表、マルティネスから乗る手のヒットと代走植田の二盗で2死二塁と攻めるも、江越は空振り三振。10回裏、岩崎が藤井と加藤をフライに打ち取り、代打福田に対しては守屋が登板しセンターフライでドラゴンズ打線を封じる。11回表、左腕の福に対して木浪がセンター前ヒット。代打北條は自スターエンドランを仕掛けるなどしてスリーバントを決めて1死二塁。代打原口のショートゴロで木浪は三進。しかしここも糸原が三塁ゴロで得点ならず。11回裏、ドリスを投入。平田に対しては厳しいところをみなボールと判定され、四球。京田のバントで二進。大島の一二塁間の当たりは木浪が好捕して一塁アウトで2死三塁に。ビシエドを死球で歩かせ、打席には高橋周。ツーストライクと追い込んで投げた低めの球はワンバウンドとなり、梅野が横に弾いたところを三塁走者の平田がホームをつき、梅野は本塁ベースカバーのドリスに投げるも間に合わず、無念のサヨナラ負け。審判の厳しい判定が最後にドラゴンズに味方した形になった。
愛すれどTigers週間MVP
投手……高橋遥人 前回に続く好投も、またも打線の援護なく勝ち星つかず。1死満塁のピンチでビシエドと真っ向勝負して打ち取った投球にはしびれた。次こそ打線は奮起して勝たしてやらんとあかんよ、ほんま。
野手……木浪聖也 ここで1本出ない打線で、このカード唯一のタイムリーヒットを放った。それだけでMVPというわけではなく、連日のマルチヒットで打率も上昇。守備でも延長戦でセカンドにまわるとファインプレー。ショートよりセカンドの方が向いているのかな。前半戦は近本に差をつけられたけれど、ここから差を詰めていきたい。
オールスターの監督推薦で藤川と青柳が選出された。藤川は9年ぶりの出場。甲子園で球児の復活ぶりをぜひ見せてほしい。また、ファームでは藤浪が1失点完投。ガルシアが不安定なので、思い切って藤浪をあげてほしいなあ。とにかく一軍で投げる晋太郎が見たい! 次節は得意の横浜スタジアムでのベイスターズ戦。ついに追いつかれてしまったが、ここで突き放したい。続いては甲子園でカープ3連戦。交流戦ですっかり自信をなくした様子のカープ相手だけに、順位をひっくり返すチャンス。月が変われば気分も変わる。ペナントレースはまだまだ先が長いのだ。さらに次々節は休みなく甲子園でジャイアンツ戦。9連戦も豊富な先発投手陣がいるから安心ですな。フレッシュオールスターには馬場、熊谷、木浪、小幡、齋藤、片山が出場。ウエスタンリーグの監督はわれらが平田二軍監督だ。若手の大暴れも楽しみにしたい。
(2019年7月1日記)