今節は先ず甲子園球場でベイスターズ３連戦。初戦はドリスが同点に追いつかれて結局引き分け。２戦目は濱口に抑えら、３戦目は今永に手も足も出ず２敗１分。続く東京ドームでのジャイアンツ戦では打線へのてこ入れで来日したてのソラーテをすぐに起用。初戦はそのソラーテの決勝ホームランで連敗を止めると、２戦目はマルテの同点ホームランから延長戦になり大山の決勝打で連勝。３戦目は岩田がぼこぼこにやられて３連勝は成らず今節は２勝３敗１分。今季通算４３勝４７敗５分で勝率は．４７８で４位。首位ジャイアンツとの差は８．５とまた少しだけ縮まった。
ソラーテを昇格させたがドリスは降格。クローザーは藤川球児が久しぶりにつとめることになった。岩崎が勝ちパターンに組み入れられることになった。一進一退が続くが、ソラーテの加入が起爆剤となるか。
◎ベイスターズ１６回戦……６－６
タイガースガルシアとベイスターズ上茶谷の投手戦。１回表、１死から筒香のヒットとソトへの四球で一二塁とされるもロペスのショートゴロは久々の先発出場の鳥谷がうまくさばいて二封。宮崎をセンターフライに打ち取り切り抜ける。５回裏、これも一軍復帰の福留が強烈な一塁ゴロを打ち、ロペスが弾いてエラーで出塁。１死後、鳥谷のライト前ヒットで一三塁とすると、梅野のスクイズが決まって１点を先制した。６回裏、１死からヒットの糸原を置いて糸井のライト線へのタイムリー二塁打で２点差とする。大山が歩いて一二塁としたところで上茶谷は降板。二番手の櫻井の前に福留はショートゴロ併殺に倒れて追加点はならず。７回表、ガルシアが崩れる。ソトを歩かせ、ロペスのセンター前ヒットで一二塁とされると、宮崎の右中間を破るタイムリーヒットで１点差に。さらに二三塁から中井のライトへの犠牲フライで同点に。代打神里にはセンター前タイムリーヒットを打たれて勝ち越しを許すと、伊藤光にもレフト前ヒットを打たれて１死一二塁に。代打細川のセンターフライで神里が三進。ここでガルシアは降板。二番手の守屋は大和に右中間を破る２点タイムリー三塁打を打たれ、逆に３点差をつけられた。７回裏、三番手三嶋からマルテがバックスクリーンにソロホームランを叩きこんで２点差とすると、鳥谷と梅野の連打で無死一三塁に。代打高山の二塁ゴロ併殺の間に鳥谷が生還して１点差とする。８回表、三番手の小野は宮崎への四球と中井のヒットで２死一二塁とされるも、四番手岩崎が神里をレフトフライに打ち取って無失点。８回裏、四番手エスコバーから糸原がライト前ヒットを放つと、糸井の打席で代走植田が二盗。糸井の二塁ゴロで三進。大山のセンター前に落ちる同点タイムリーヒット、福留のショート内野安打で五番手パットンに交代。マルテもショートへの内野安打で満塁とし、２死後、梅野の押し出し四球で勝ち越す。９回表、ドリスは伊藤光を歩かせ、柴田のバントで二進。大和は空振り三振に取ったが、筒香にセンターの頭を越す同点タイムリー二塁打を打たれてしまう。９回裏は六番手国吉に対し近本のヒットと植田のバントなどでチャンスを作るが、大山、代打上本が連続空振り三振でサヨナラの好機を逃す。延長戦に入り、タイガースはジョンソン、藤川と継投で抑える。１０回表はマルテのヒットと鳥谷のバントでサヨナラのチャンスを作るも後続を断たれて得点できず。１１回裏は山崎康死の前に三者凡退。１２回表、能見は大和への死球、筒香への四球で無死一二塁とされるも、関根のバントは梅野が好判断で三封。ロペスはショートゴロ併殺でピンチを脱した。１２回裏、八番手武藤の前に三者凡退に終わり、引き分けに終わってしまった。
◎ベイスターズ１７回戦……１－３
タイガース青柳、ベイスターズ濱口の投手戦。試合が動いたのは４回表。二塁打のソトを置いてロペスのレフトへの当たりは浜風に乗り先制のツーランホームランに。タイガースの反撃は５回裏。北條がライナー性のレフトスタンドに突き刺さるソロホームランで１点差とする。６回裏、１死から糸井の四球と大山のヒットで一二塁とするもマルテは投手ゴロ併殺。好機を逃す。青柳は７回２失点で悔しい降板。８回表は島本が三者凡退に抑える。濱口も７回限りで交代。８回裏は二番手パットンの前に三者凡退。９回表、三番手岩崎は筒香にレフト前ヒットを打たれ、レフトに入っていた陽川がトンネル。球がフェンス際に転がる間に筒香は三進。ソトとロペスはいずれも内野フライに打ち取ったが、宮崎を申告敬遠して勝負した柴田にセンター前にタイムリーヒットを打たれ２点差とされてしまった。９回裏、クローザーの山崎康から糸井が二塁打で出塁したが、後続を断たれて完封負け。
◎ベイスターズ１８回戦……０－６
タイガースの先発は久々に秋山。１回表、１死から筒香とソトに連打を食らうが、ロペスを見逃し三振に取ると、宮崎は三塁ゴロで切り抜けた。ベイスターズの先発は今永。２回裏、福留がセンター前にこの地愛チーム初安打を放ち、鳥谷の一塁ゴロで三進し２死三塁のチャンスを作るも梅野はセカンドフライで先制ならず。３回表、大和を歩かせ、２死後、ソトのレフト前ヒットで一二塁とされると、ロペスにレフト前タイムリーヒットを打たれて先制点を許した。宮崎の打席で秋山は二塁に牽制。判定はセーフだったが矢野監督のリクエスト申請で覆り、ソトはタッチアウトで最少失点にとどめた。５回裏、１死から鳥谷が二塁へ強烈なゴロを放ち、中井が弾いて球が外野に転がる間に鳥谷は二進。しかし梅の木見逃し三振、秋山は投手ゴロとここもチャンスを生かせず。６回表、筒香を歩かせ、ソトの三塁線のゴロを大山がこぼし、それでも一塁に送球するが少しそれ、マルテの足がベースから離れてセーフに。ロペスはライトフライで筒香は三進。一三塁とされたところで秋山は降板。二番手の守屋は宮崎に一二塁間に打たれるが上本が好捕し、一塁はアウトになったが筒香が生還して２点差に。７回から８回までは島本と浜地が好投して走者を許さず。８回裏、１死から梅野が内野安打で出、代打糸原のファールフライはロペスが落球して流れがきたかと思われたが、後が続かずここも無得点。９回表、五番手能見がつかまる。１死から伊藤光のヒットと柴田のショートゴロで２死二塁とされ、今永のセンター前ヒットで一三塁に。大和に左中間を破る２点タイムリー二塁打を打たれる。さらに神里にレフトの頭を越しフェンスに当たるタイムリー三塁打を打たれる。そしてとどめに筒香にレフト前タイムリーヒットを打たれ、６点差に。９回裏は２死から大山がライト前ヒットを放つも反撃はそこまで。不調だった今永に完封勝利を許してしまった。
◎ジャイアンツ１４回戦……４－２
ジャイアンツの先発は菅野。１回表、近本が足に死球を当てられ、新外国人のソラーテは四球。糸井のショートゴロで１死二三塁とし、大山の犠牲フライで１点先取する。２回表、マルテと糸原の連打で無死一三塁とし、坂本誠のショートゴロ併殺の間にマルテが生還して２点目をあげた。タイガースの先発は高橋遥。２回裏、２死からゲレーロと大城の連打でピンチを招くも小林を空振り三振に取って切り抜ける。３回裏、１死から若林を歩かせ、坂本勇のショートゴロはソラーテが好捕して二封しようとするがベースカバーの糸原の落球でセーフに。一二塁のピンチも丸を二塁ゴロ併殺に取って切り抜ける。５回裏、小林のヒットと菅野のバント、若林の一塁ゴロで２死三塁とされ、坂本勇のライト前タイムリーヒットで１点差に。６回表、１死から福留が歩き、２死後に糸原も四球でチャンスを作るが、坂本誠の打席で小林が捕逸。ところが福留が球の弾んだ方向を見間違えて二塁に戻り、慌てて糸原も一塁に戻るがタッチアウトと、ミスが出た。６回裏、亀井に左中間を破る二塁打を打たれ、ゲレーロを歩かせる。大城のバントで二三塁とされ、小林にも四球で満塁に。代打阿部はフルカウントからハーフスイングをボールと判定されて押し出し四球で同点に。ここで高橋遥は降板。二番手の島本が若林を空振り三振に取ると、坂本勇を三塁ゴロに打ち取り、勝ち越しを許さず。７回表、二番手田口に対し、２死から近本が二塁強襲ヒットで出ると、ソラーテがレフトスタンドにツーランホームランを叩きこむ。７回裏はジョンソン、８回裏は岩崎がしっかり抑える。ジャイアンツは８回表に大竹がマウンドへ。福留と糸原のヒットで２死一二塁とするも、坂本誠の左中間への当たりは丸のランニングキャッチに阻まれる。９回表、四番手のクックから植田がヒットを打つも牽制死。追加点が取れない。９回裏、二軍落ちしたドリスに代わり、藤川が久々のクローザーに。代打立岡に二塁打を打たれるも、若林の強い打球は一塁大山の真正面でライナーアウト。坂本勇をセンターフライに打ち取り、丸は空振り三振で逃げ切った。勝利投手は島本。ヒーローインタビューは決勝ホームランのソラーテ。
◎ジャイアンツ１５回戦……３－２
タイガースの先発は西。１回裏、丸にバックスクリーン左へ先制のソロホームランを打たれる。２回裏にはセンター前ヒットの岡本和を小林に送られ、今村三振のあと立岡にセンター前タイムリーヒットを打たれて２点差とされる。３回裏、坂本勇を歩かせ、捕逸と亀井のバントで１死三塁とされるも、大城の一塁ゴロで坂本勇が飛び出し、マルテが一塁から走ってタッチに行き、アウトに。大城は二進。岡本和は申告敬遠で、小林を一塁ゴロに打ち取って追加点は許さず。４回裏は２死から若林のヒット盗塁、丸への四球で一二塁とされるも坂本勇を一塁へのフライに打ち取り、なんとか切り抜ける。ジャイアンツの先発今村の前に４回まで完全に抑えられていたが、５回表１死からソラーテがレフト線に二塁打を放つと、２死後、北條がセンター前にタイムリーヒットを放ち１点差に。６回表、２死から上本が歩き、糸井の死球で一二塁としたところで今村は降板。二番手大竹の前に大山は三塁ゴロに倒れ同点機を逸する。西は５回２失点で交代。６回裏、二番手浜地が抑えると、７回表、三番手澤村からマルテがレフトスタンド上段へ同点ソロホームランを放つ。７回裏はジョンソンが三者凡退に抑え、８回表は高木京に抑えられる。８回裏、四番手岩崎が１死から岡本和を歩かせ代打石川と炭谷の連打で満塁のピンチを招いたが、立岡を一塁へのファールフライに打ち取ると、若林は空振り三振でピンチを脱した。９回表はデラロサに抑えられ、９回裏は岩崎が丸を一塁ゴロに取ると、守屋に継投。坂本勇と亀井を連続三振に取り、延長戦に突入。１０回表は中川の前に三者凡退に終わる。１０回裏、六番手はマリーンズから移籍の高野が初登板。大城のヒットと岡本和への死球で無死一二塁に。代打田中俊のバントは高野が判断よく三塁でアウトに。原監督のリクエスト申請でも判定は覆らず。炭谷の打球は前進守備のライト後方を襲うが高山がダイビングキャッチでアウトに。立岡の打席で飯田に継投。立岡は歩かせて満塁とするも若林を空振り三振に取って切り抜けた。１１回表、七番手の田口に対し、１死から梅野がレフト前に落とすと一気に二塁を陥れて二塁打にする。高山のレフトフライで２死とされたが、大山がセンター前タイムリーヒットでついに勝ち越す。１１回裏、藤川がマウンドへ。１死から坂本を歩かせ、２死後、代打阿部のライト前ヒットと岡本和への四球で満塁とされたが田中俊を捕手へのファールフライに打ち取って逃げ切った。勝利投手は移籍後初勝利の飯田。ヒーローインタビューは決勝タイムリーの大山。
◎ジャイアンツ１６回戦……４－１６
ジャイアンツの先発は桜井。１回表、近本がいきなりライト線に三塁打を放ち、糸原の犠牲フライで１点を先制する。しかし、タイガースの先発岩田が誤算。１回裏、若林にショートへの内野安打を打たれると、山本泰のバントで二進。丸には低めをうまくすくい上げられてライト前タイムリーヒットで同点にされる。坂本勇にセンター前ヒットを打たれ、亀井には一塁内野安打で満塁に。岡本和に押し出しの四球を与えて逆転されると、ゲレーロに満塁ホームランを打たれ、５点差に。炭谷を歩かせ、桜井の打席で二度の暴投で三進を許す。桜井は三振に取ったが、若林にセンター前タイムリーヒットを打たれ、６点差に。２回表、福留がライトスタンドにソロホームランを放ち、日本通算１０００得点を記録し、５点差に縮める。しかし３回裏、三塁エラーで出塁のゲレーロを置いて炭谷にレフトスタンドにツーランホームランを打たれ、７点差とされる。岩田はこの回限りで降板。４回裏、二番手の飯田が１死から坂本勇を歩かせて亀井のセンター前の当たりを近本がショートバウンドとろうとするも後ろにそらし、タイムリー三塁打となって８点差に。さらに岡本和にレフト前にタイムリーヒットを打たれて９点差と広げられる。５回表、高山と代打鳥谷のヒット、近本の二塁ゴロエラーで１死満塁とするも、糸原、ソラーテと凡退して得点ならず。５回裏、三番手の浜地は三者凡退に抑える。６回表、１死から福留がライトオーバーのヒットで出、代走に植田。マルテのセンター前ヒットで一二塁とし、２死後、梅野のセンター前タイムリーヒットで８点差に。６回裏、続投の浜地がつかまる。丸にヒットを許し、坂本勇、立岡といずれもショートゴロに打ち取るもそれぞれ二封のみ。岡本とゲレーロの連打で満塁とされ、炭谷に満塁ホームランを打たれて１２点差に。７回裏は四番手高野が三者凡退に抑える。８回表、二番てクックから植田の内野安打で２死一塁とし、高山の打席で植田は二塁へ進塁。高山のレフト前タイムリーヒットで１１点差に。８回裏、続投の高野が増田大のショートゴロエラーと岡本和のライト前のテキサスヒットなどで２死一三塁とされ、小林にレフト前にタイムリーヒットを打たれて１２点差に戻される。９回表、三番手の戸根に近本が当てられて出塁するも上本は三振、代打原口はライトフライで試合終了。岩田が不運な内野安打で走者をためてしまいそこから崩れてしまった時点で勝敗は決していた。
愛すれどTigers週間ＭＶＰ
投手……ピアース・ジョンソン 今節は安定した投球で接戦でも安心して見ていられた。精神面でのタフさがあればクローザーを任せてもいいのではないか。藤川とのダブルストッパーという手もあると思うのだが。
野手……ヤンハービス・ソラーテ 来日１週間でいきなり一軍デビューその試合で名刺代わりの決勝ホームラン。次の試合ではマルテが負けじと同点ホームラン。ここというところでポジティブにいけるようなら、おおいに期待できる。甲子園でまたセクシータイムを見せてくれ。
次節は甲子園でのドラゴンズ戦とマツダスタジアムでのカープ戦。今季はいいところでドラゴンズにやられているので、今度こそガルシアが古巣から恩返し勝利を飾り、今季一軍初登板となる藤浪が復活の１勝をあげてくれれば。カープはまた調子をあげてきているだけに、西が先取点を取られないようにがんばって流れをこちらに引きこんでほしい。
（２０１９年７月２９日記）
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