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ジャイアンツに今季4度目のカード3連敗

 今節はナゴヤドームでドラゴンズ3連戦。初戦は初登板の梅津にタイミングが合わず敗れる。2戦目は青柳と大野雄の息詰まる投手戦。どちらも決め手を欠き無得点で引き分け。3戦目はリードされていたのを木浪のヒットから連打連打で逆転し、木浪のホームランでとどめをさして勝ち1勝1敗1分。1日あけて東京ドームでのジャイアンツ戦。初戦は高橋遥が岡本和に一発を食らって惜敗。2戦目は西が坂本勇のソロホームランの身に抑えるも味方の援護なく敗れ、3戦目は山口をとらえかけるもあと1本が出ず0勝3敗。今節は1勝4敗1分。今季通算50勝57敗6分で勝率は.467で4位。首位ジャイアンツとの差は11.5と広がった絶望的に開いた。3位カープとの差は5.0。Aクラスも遠くなってきた。

◎ドラゴンズ18回戦……1-5
 ドラゴンズの先発は新人梅津。1回表、近本が四球を選ぶも糸原の打席で二盗を試み加藤に刺される。それでも糸原のレフト前ヒット、福留のレフトフェンス直撃のタイムリー二塁打で1点を先制。タイガースの先発はガルシア。1回裏、平田に三塁前の内野安打を打たれると、1死後、アルモンテのレフト前ヒットで一二塁とされ、ビシエドのレフト前タイムリーヒットで同点に。2死後、福田にセンター前にタイムリーヒットを打たれて逆転される。3回裏、1死からアルモンテにレフト前ヒットを打たれ、ビシエドの三塁ゴロは二塁ベースカバーに入ったソラーテが落球。ところがアルモンテはアウトになったと勘違いして離塁し、改めてベースを踏み直しアウトに。阿部をセンターフライに打ち取り相手のミスで切り抜ける。4回裏、四球の福田を置いて堂上にレフトスタンドにツーランホームランを打たれ、これが大きく効いた。梅津は2回以降テンポよくタイガース打線を抑え、チャンスらしいチャンスも作れず、6回1失点で交代。7回表は二番手福の前に三者凡退。ガルシアは7回まで投げて4失点で降板。8回表、三番手ロドリゲスの前に高山、代打梅野、代打陽川が三者連続三振。8回裏、二番手守屋はアルモンテにヒットを打たれるもビシエドをライトフライに打ち取り、阿部の打席で代走遠藤が盗塁死。しかし阿部を歩かせ、福田に右中間を破るタイムリー二塁打を打たれ、ダメ押しの追加点を奪われる。9回表は岡田に三者凡退で締められ、完敗。
◎ドラゴンズ19回戦……0-0
 タイガース青柳、ドラゴンズ大野雄の投手戦。1回裏、1死から大島とアルモンテの連打で一二塁とされるもビシエドをショートゴロ併殺。2回表、大山と陽川の四球で2死一二塁とするも青柳は二塁ゴロ。3回表、内野安打の近本を北條が送りチャンスを作るも福留は空振り三振。マルテは歩くがソラーテは見逃し三振でチャンスを生かせず。5回表、1死から近本のセンター前ヒット、北條の四球でまたもチャンスを作るが福留はまたも空振り三振。マルテはショートフライに終わる。6回表、1死から大山のヒットと梅野のバント、陽川の申告敬遠で作ったチャンスもまたもや青柳の二塁ゴロで得点ならず。7回表、1死から北條がセンター前ヒットを放ち、代走に植田。福留の打席で植田が二盗し、福留は四球。しかしマルテは投手ゴロ併殺でチャンスをつぶす。7回裏、1死から福田にヒットを打たれるも、京田の捕手前のバントを梅野が二封。加藤はセーフティバントを試みるが捕手ゴロに。8回表、ソラーテがヒットを放つも大山は併殺打。それでも梅野がレフト前ヒットを放つと、大野雄はここで降板し、二番手には藤嶋。陽川は空振り三振に倒れる。8回裏、代打藤井にセンター前ヒットを打たれ、青柳は降板。二番手岩崎は三者凡退に抑える。9回表、三番手岡田の前に三者凡退。9回裏、三番手ジョンソンも三者凡退に抑え試合は延長戦に。10回表は続投の岡田の前に福留が空振り三振。ここで四番手三ツ間に交代。マルテ、ソラーテも連続三振。10回裏、四番手能見も三者三振に抑える。11回表、大山のヒットと梅野のバントで1死二塁に。糸原は歩いたが、高山が二塁ゴロ併殺でまたもチャンスに併殺。11回裏は五番手島本が1死から大島にヒットを打たれるも代打阿部をショートゴロ併殺にとる。12回表、祖父江が登板。三者凡退に終わり、12回裏は藤川が三者凡退で締めて、最後まで両チームとも決め手なく引き分けた。
◎ドラゴンズ20回戦……6-3
 ドラゴンズの先発は山井。1回表、近本がいきなり左中間を破る二塁打を放つも、北條はバント失敗のすえ三振。福留の二塁ゴロで近本は三進。マルテ死球の後、大山はショートゴロに倒れ先制点はならず。タイガースの先発は秋山。1回裏、平田にレフト線に二塁打を打たれ、京田の三塁前バントは大山がどこにも投げられず内野安打に。無死一三塁となり、大島の打席で京田が二盗。大島は三振にとるも、ビシエドのセンター前2点タイムリーヒットで先制を許す。3回裏、大島のヒットと二盗、秋山の暴投で無死三塁とされ、ビシエドは空振り三振にとったが阿部の三塁ゴロで大島が生還して3点差に。秋山は4回3失点で降板。5回表、2死から代打木浪がライト前ヒットで出ると、近本がセンターの頭を越すタイムリー二塁打で2点差に。続く北條はレフトオーバーのタイムリー二塁打で1点差に。福留は二塁への内野安打で一三塁とし、マルテのレフトオーバーのタイムリー二塁打でついに同点に。ここで山井は降板。二番手の三ツ間からさらに大山がセンター前に2点タイムリーヒットで勝ち越した。6回表には木浪がライトスタンドへ完璧なあたりのソロホームランで3点差に。ドラゴンズは7回以降は祖父江と又吉のリレーでタイガース打線を抑えるが、タイガースも5回から、能見、島本、岩崎、ジョンソン、藤川がそれぞれ1イニングずつ無失点に抑え、ナゴヤドームでの連敗を止めた。勝利投手は今季初勝利の能見。ヒーローインタビューは逆転のきっかけとなるヒットとホームランの木浪。
◎ジャイアンツ17回戦……1-2
 ジャイアンツの先発は桜井。1回表、1死から木浪と福留の連打で一二塁とし、マルテが歩いて満塁に。ソラーテのセンター犠牲フライで1点を先制する。3回表、1死後、福留とマルテの連打で一二塁とチャンスを作るもソラーテが空振り三振。大山は二塁へのフライで追加点はならず。タイガースの先発は高橋遥。3回まで快調に飛ばしていたが、4回裏、ヒットの坂本勇を置いて岡本和に右中間スタンド最前列に飛びこむツーランホームランを打たれ、逆転を許した。しかしその後もスライダーのキレと速球ののびにジャイアンツ打線は手が出ず、7回2失点と好投。タイガース打線は桜井からチャンスを作るもあと1本が出ない。5回表、近本と福留の四球で1死一二塁とするもマルテは三塁ゴロ併殺。6回表、2死から高山が得意の曲芸打ちで低めの球を右中間フェンスまで運ぶ二塁打。しかし梅野は空振り三振で同点機を逸する。7回表、高橋遥三振のところで、桜井は交代。二番手高木京の前に近本と木浪は凡退と、原監督の継投策が当たる。8回表、福留の二塁内野安打で代走植田。ここで高木京は降板し、三番手は大竹。マルテが歩いて一二塁としたが、ソラーテの二塁ゴロで二封。ソラーテの代走に島田。大山は三塁ゴロ併殺で逆転のチャンスをつぶす。8回裏は岩崎が抑え、9回裏はデラロサの前に高山のヒットと梅野のバントで同点機を作るも、代打糸原はセンターライナー、近本は空振り三振で逃げ切られてしまった。全体にタイガースが押し気味だっただけに、初回に追加点を入れられなかっのが最後まで響いた。
◎ジャイアンツ18回戦……2-4
 ジャイアンツの先発は高橋優。1回表、近本がバントヒットを決め、北條の打席で二盗。北條は見逃し三振。福留が歩き、マルテ三振のあと、ソラーテの打席で近本が三盗を決める。ソラーテが歩いて満塁とするも、大山はショートライナーで先取点ならず。タイガースの先発は西。1回裏、坂本勇に左中間スタンドに先制のソロホームランを打たれる。2回裏、阿部を歩かせるもゲレーロは二塁ゴロで二封。大城の打席でゲレーロは牽制死。最初はセーフの判定も矢野監督のリクエスト申請で覆る。大城は空振り三振とジャイアンツ打線を封じる。5回表、梅野が歩き西のバントで二進。2死後、北條の打席で梅野が三盗。しかし北條はショートゴロで同点機を逸する。5回裏、2死から高橋優の内野安打、亀井と坂本勇の連打で満塁とするも、丸を一塁ゴロに打ち取る。西のベースカバーと丸の走塁が重なり、原監督がリクエスト申請するも覆らず、満塁のピンチを切り抜ける。6回裏、岡本和と阿部の連打、ゲレーロになんとバントをさせ。大城は四球でまたも満塁に。しかし若林は三塁ファールフライ、代打石川の三塁ゴロに対し原監督がまたもリクエスト申請するも覆らずアウトで、2度目の満塁も切り抜けた。高橋優は6回無失点で交代。7回表は澤村に抑えられる。西も6回1失点で交代。7回裏、二番手能見は亀井の二塁打、坂本勇と丸への四球でまたも満塁に。岡本和のライトへの犠牲フライで2点差に。安部にはライト前にタイムリーヒットを打たれて3点差。ここで能見は降板し、三番手は守屋。ゲレーロにレフトフェンス直撃のタイムリーヒットを打たれて4点差とされ、大城を歩かせてまたも満塁とされるも若林を空振り三振にとると、代打重信はショートフライで大量失点は阻止した。8回表、三番手の高木京から北條がレフトスタンドにソロホームランを放つと、続く福留もライトスタンドにソロホームランで2点差に迫る。しかし反撃もここまで。四番手鍵谷に後続を断たれ、8回裏は島本が抑えるも、9回表はデラロサの前に三者凡退で連敗。
◎ジャイアンツ19回戦……3-6
 ジャイアンツの先発は山口。2回裏、糸原と高山のヒットで1死一二塁とするも坂本誠は空振り三振、ガルシアは二塁ゴロで先制できず。タイガースの先発のガルシアは3回までは快調に飛ばしていたが、4回裏につかまる。岡本と阿部の連打で無死一二塁とされ、ゲレーロの二塁ゴロは二封のみ。増田大にレフトの頭上を襲う大飛球を打たれ、福留のグラブをかすめる2点タイムリー三塁打とされて先制点を許す。小林は浅いセンターフライに打ち取るも、山口にライト線にうまく打たれてタイムリーヒットとなり、3点差に。ガルシアはこの回限りで降板。5回裏、二番手浜地が岡本和にバックスクリーン左、看板下への特大ソロホームランを打たれ、4点差にされる。6回表、1死から木浪がライト前ヒットを放つと、福留は四球。マルテの代打ソラーテの二塁ゴロで二封。糸原の二塁への鈍いゴロはタイムリー内野安打となり、3点差に。大山が歩いて満塁とするも、高山は空振り三振で同点機を逸する。6回裏、続投の浜地は増田大を歩かせ、小林の打席で二盗、三盗を決められる。しかし、小林と山口の内野ゴロでも増田大はホームに突っこまず、ようを二塁へのフライに打ち取って追加点は許さず。7回表、1死から代打鳥谷がライト前ヒットを放つと、2死後、木浪の右中間を破るタイムリー二塁打で2点差に。さらに福留のセンター前タイムリーヒットで1点差に迫る。ここで山口は降板。二番手の大竹に対し、ソラーテは二塁ゴロで同点はならず。7回裏、三番手は必勝を期してジョンソン。しかし坂本勇にライトと前ヒットを打たれ、2死後、阿部の打席で原口が捕逸。阿部は四球で代走に山本泰。ゲレーロに左中間を破る2点タイムリー二塁打を打たれ、まさかの失点。ユ回表、続投の大竹に対し、1死から大山のヒットと高山の二塁ゴロエラー、原口の四球で満塁とする。しかし代打北條は二塁へのフライに倒れる。近本の打席で三番手田口が登板。近本は二塁ゴロに倒れ、同点機を逸した。8回裏は守屋が抑えたが、9回表は続投の田口の前に木浪も福留も二塁ゴロ。ソラーテの打席で四番手澤村に交代。ソラーテは空振り三振で試合終了。原監督の小刻みな継投の前にあと1本が出ず3タテを食らってしまった。

愛すれどTigers週間MVP
投手……島本浩也
 敗戦処理から始まり、今は劣勢でも流れを変える投球をしたかと思うと、勝ちパターンでうしろ3人につなぐ役割をしたりとフル回転。守屋はさすがにスタミナ切れを起こし始めているのに対し、島本はとにかく力いっぱい元気に投げる。来季はセットアッパーとして活躍する可能性がある。
野手……木浪聖也
 二軍で調整し直し、今節は全体的に振るわない打線の中で、福留とともに好調を維持している。北條とのショートのレギュラー争いがまたこれから始まっていくのだなあ。守備も以前より安定してきたし、秋季キャンプで徹底的に鍛えていってほしい。

 次節は京セラドームでのベイスターズ戦と、神宮球場でのスワローズ戦。苦しい先発ローテーションに、秋山と望月が割って入れるかどうか。ソラーテかマルテを降格させてドリスを一軍で起用するという案も浮上してきている。夏場の苦しい時期にあまりリリーフ陣に負担をかけすぎないようにしてもらうためにも、先発投手陣にはなんとか持ちこたえてもらいたいものだ。同じ負けるならガルシアを外して藤浪を勝敗を度外視して起用するというのはどうだろうか。現状では順位云々を口にするのもはばかれるくらいになってきているのだから。

(2019年8月19日記)


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