愛すれどTigers


望月のプロ入り初勝利などで5連勝

 今節は京セラドーム大阪でベイスターズ3連戦。初戦は青柳の好投と打線の爆発で勝ち、2戦目は秋山が粘りの投球を見せ連勝。3戦目は望月が今季3度目の先発でついに初勝利と3勝0敗。続く神宮球場でのスワローズ戦。初戦は高橋遥が好投し、福留の活躍などで勝つ。2戦目は西が苦しい投球だったが打線の援護で今季初の5連勝。3戦目はブキャナンをとらえ切れず、ガルシアがまた逆転されて連勝はストップで2勝1敗。今節は5勝1敗。今季通算55勝58敗6分で勝率は.487で4位。首位ジャイアンツとの差は9.5と縮まったが、ジャイアンツにはマジックナンバー22が点灯。3位カープとの差は3.0。Aクラスにむけて勢いがついてきた。夏のロードは10勝10敗1分と5割でしのいだ。

◎ベイスターズ19回戦……8-0
 タイガースの先発は青柳。2回表、佐野のセンターオーバーの二塁打とソトのライト前ヒットで無死一三塁とされるも、戸柱の投手ゴロは本塁へ向けて飛び出した佐野を青柳が直接タッチしてアウトにし、柴田にはライト前日っを打たれて満塁とされたが、濱口と神里を連続空振り三振に打ち取ってピンチを脱した。4回表、四球の佐野とヒットのソトを塁に置くも戸柱は見逃し三振、柴田は二塁ゴロ併殺と粘りの投球。ベイスターズの先発は苦手の濱口。4回まではチャンスらしいチャンスも作れなかったが、5回裏、糸原の四球と中谷のレフト線への二塁打で無死二三塁に。梅野も青柳もスクイズを試みるがすべてファールとなり凡退で2死となったが、近本が申告敬遠で満塁となると、木浪が押し出し四球で先制。さらに福留が右中間を深々と破る走者一掃の3点タイムリー二塁打を放ち4点差に。濱口はここで降板。二番手藤岡からマルテは歩いたが大山は空振り三振。6回表、2死から佐野のヒットとソトへの四球で一二塁とすると、ここで青柳は二番手岩崎に交代。さらに大山も北條と交代させる。岩崎は代打細川を見逃し三振にとり、流れを断ち切る。6回裏、三番手赤間から糸原がライトスタンドにソロホームランを放ち5点差に。7回表、三番手島本は柴田のヒットと嶺井のバントを二塁へ送球したが野選となり無死一二塁とされたが、代打桑原将を空振り三振にとると、中井は投手ゴロ併殺で切り抜けた。7回裏、四番手笠井からヒットの木浪を置いてマルテがレフトスタンドにツーランホームランを放ち、7点差に。8回表はソラーテに代わって一軍に戻ってきたドリスが久々の登板で三者凡退に抑える。8回裏は梅野にもレフトスタンドにソロホームランが飛び出して8点差とすると、9回表は五番手浜地が外への四球と代打山本のヒットでピンチを作るも後続を見ごとに断ち、完封リレーで連敗ストップ。青柳が6月以来の6勝目。ヒーローインタビューは勝利投手の青柳、試合を決定づけた満塁での二塁打の福留、ホームランでダメ押しをした糸原。
◎ベイスターズ20回戦……3-1
 タイガースの先発は秋山。2回表、佐野とソトの連打で無死一二塁とされるも、1死後、大和のレフト前ヒットでホームに突っこんできた佐野を福留がストライク返球でアウトに。上茶谷を空振り三振にとって切り抜けた。ベイスターズの先発は上茶谷。3回裏、高山がバックスクリーン右へ先制のソロホームランを放つ。4回裏、先頭の木浪がレフト線を破る二塁打で出ると、1死後、マルテが三塁線を抜くタイムリー二塁打で1点追加。5回表、大和に右中間を破る二塁打を打たれると、上茶谷のセンター前ヒットで無死一三塁に。伊藤裕に犠牲フライを打たれて1点差とされるも、後続を断ち、リードを保ったままこの回限りで交代。6回表、二番手岩崎はソトと大和のヒットで2死一三塁とされたが代打細川を二塁ゴロに取って得点は許さず。6回裏、二番手三嶋から木浪がレフト前に落ちる二塁打を放つと、福留の二塁ゴロで三進。マルテのライト犠牲フライで2点差とする。ベイスターズは7回以降はエスコバーで抑えるが、タイガースは7回からドリス、ジョンソン、藤川がそれぞれ1回ずつきっちりと抑えて逃げ切った。勝利投手は秋山。ヒーローインタビューは先制ホームランの高山、2安打と好守備の木浪、2打点のマルテ。
◎ベイスターズ21回戦……8-0
 ベイスターズの先発は平良。2回裏、糸原と高山のヒット、梅野の申告敬遠で2死満塁とするも、望月は二塁ゴロで先制点はならず。3回裏、近本がライトの頭を越す二塁打で出ると、木浪の一二塁間を破るライト前タイムリーヒットで1点を先制。さらに福留がレフトスタンドにツーランホームランを叩きこみ、3点差とする。タイガースの先発は望月。3回までは快調に飛ばすが、4回表、佐野のヒットとソト、伊藤裕への四球で1死満塁とする。しかし大和を見逃し三振に取ると、代打戸柱をレフトフライと、速球勝負で打ち取って切り抜けた。平良は4回3失点で降板。5回裏は笠井に抑えられる。6回表、望月は三者凡退に抑えたところで無失点のまま交代。6回裏、マルテの四球、糸原の内野安打、大山のバントと高山の申告敬遠で1死満塁とするが、梅野は浅いレフトフライでマルテは帰れず。代打鳥谷は見逃し三振で追加点はならず。7回表は二番手能見が抑え、7回裏は三番手武藤に抑えられる。8回表、ジョンソンが三者凡退でリズムを作ると、8回裏、四番手齋藤俊に襲いかかる。マルテがヒットで出、代走は植田。糸原の打席で植田が二盗。糸原は申告敬遠。ここで大山が右中間を破るタイムリー二塁打を放つ。高山は申告敬遠で無死満塁とし、梅野のレフト線への2点タイムリー二塁打で6点差に。なおも無死二三塁で代打北條のレフト前タイムリーヒットが出て7点差に。近本三振のあと、木浪の投手ゴロは打球の勢いが強く齋藤俊のグラブの網目にひっかかりグラブから球が外せずタイムリー内野安打となって8点差に。9回表は守屋が三者凡退で締めて3連勝。ヒーローインタビューはツーランホームランの福留と、プロ入り初勝利の望月。
◎スワローズ18回戦……8-3
 スワローズの先発は山田大。1回表、近本が内野安打で出るも木浪は二塁ゴロ併殺。しかし福留が歩き、マルテの左中間を破るタイムリー二塁打で福留が一塁から一気に生還して先制する。さらに糸原も右中間を破るタイムリー二塁打、大山も右中間を破るタイムリー二塁打で一気に3点差とする。タイガースの先発は高橋遥。1回裏、山崎晃に内野安打を打たれ、2死後山田哲の盗塁とバレンティンの四球で一二塁とされるも雄平を二塁ゴロに打ち取り、切り抜けた。3回表、木浪がライトスタンドにソロホームランを放ち4点差とする。3回裏、1死から山崎晃、大引、山田哲の連打で満塁とされ、バレンティンのショートゴロで二封する間に山崎晃が生還して3点差に。5回裏には大引のヒットと山田哲の四球で1死一二塁とされ、バレンティンのショートフライは木浪が捕れず内野安打となり、さらに二塁への悪送球で大引が生還して2点差に。なおも1死二三塁とピンチは続いたが、雄平と村上を連続の空振り三振に取って切り抜けた。6回表は二番手平井に抑えられ、7回表は三番手坂本光に抑えられ、流れはスワローズに傾く。高橋遥は6回2失点で交代。7回裏、二番手ドリスが山崎晃と山田哲のヒットで1死一二塁とされ、バレンティンの打席で2球続けて暴投し、山崎晃が生還して1点差に。なおも1死三塁でバレンティンは浅いセンターフライ。山田哲がホームを突き、判定はセーフ。しかし矢野監督のリクエスト申請で判定は覆りタッチアウトで同点は免れた。8回表、続投の坂本光に対し、近本がライト前ヒットで出ると、木浪のバントで二進。福留の二塁ゴロで三進。ここで四番手梅野雄がマウンドに。マルテのレフト前タイムリーヒットで2点差に。マルテの代走は植田。糸原のレフト前に落ちるヒットはバレンティンがそらして植田が一気に本塁を突きタイムリー二塁打に。さらに大山もセンターの頭を越すタイムリー二塁打で4点差とする。8回裏は岩崎が三者凡退に抑える。9回表、五番手五十嵐に対し、梅野隆のショートゴロは奥村が送球をそらしてエラーで出る。代打鳥谷の打席で梅野が二盗。鳥谷は三塁前に叩きつける内野安打で無死一二塁に。近本の打席で梅野隆と鳥谷が重盗をしかける。近本は三振に倒れたが、木浪の一塁ゴロの間に梅野隆が生還して5点差とダメ押し。9回裏は島本が三者凡退で締めて、4連勝。ヒーローインタビューは3勝目をあげた高橋遥。
◎スワローズ19回戦……7-4
 スワローズの先発は田川。1回表、内野安打の木浪を置いて福留がライトスタンドへ先制のツーランホームランを放つ。タイガースの先発は西。3回裏、四球の中村を置いて奥村に右中間を破るタイムリー三塁打を打たれ1点差に。1死後、太田にレフト前にタイムリーヒットを打たれて同点とされると、青木のレフト線への二塁打で二三塁とされ、山田哲にレフト前にタイムリーヒットを打たれて勝ち越される。しかしここはバレンティンを三塁ゴロ併殺に打ち取り、1点差にとどめた。4回表、福留、マルテ、糸原の連打で無死満塁とする。大山は空振り三振に倒れたが、高山がセンターの頭を越す2点タイムリー二塁打を放ち逆転。ここで田川は降板。二番手の星から梅野がレフト線に2点タイムリー二塁打を放ち、西の打席で星のワンバウンド投球の間に三進。しかし西と近本は連続三振で追加点はならず。5回表、三番手大下に対し、福留の二塁打とマルテのヒットで1死一三塁とし、糸原のショートゴロで二封の間に福留が生還して4点差に。5回裏、二塁打の太田は青木のショートゴロの間に三進。山田哲の二塁とライトの間のフライは糸原が捕球したが、太田が生還して二塁犠牲フライに。3点差とされる。西は5回4失点で交代。6回裏、二番手能見が松本直のヒットで2死一塁とされるが、大引の打席で二盗を試みた松本直を梅野隆が刺して二塁を踏ませず。7回以降は坂本光、梅野雄に抑えられるが、タイガースは7回岩崎、8回ジョンソンの必勝リレー。9回表、六番手近藤に対し、2死から近本が左中間フェンスに当たる二塁打を放ち、木浪は投手強襲内野安打で一三塁とする。近藤はここで降板。七番手平井から中谷が四球を選んで満塁とするが、植田はショートライナーに倒れて追加点はならず。しかし9回裏、藤川が三者凡退で締めて今季初の5連勝。西が6勝目。ヒーローインタビューは先制ホームランを含む猛打賞の福留。
◎スワローズ20回戦……1-5
 タイガースの先発はガルシア。2回裏、バレンティン、松本直のヒットと奥村への四球で2死満塁とされるも、ブキャナンを投手ゴロに打ち取り先制点は許さず。スワローズの先発はブキャナン。3回表、1死からガルシアがレフト前ヒットを放つと、2死後、木浪の四球で一二塁とし、福留のライト前タイムリーヒットでガルシアが一気にホームインして1点を先取した。マルテが歩き満塁とチャンスを広げたが、糸原は二塁ゴロで追加点はならず。ここで大量点を取れなかったのが大きく響いた。4回裏、雄平の二塁打、奥村の申告敬遠、ブキャナンへの四球でまたも2死満塁と攻められるが、太田をショートゴロに打ち取って切り抜ける。5回表、木浪の二塁打とマルテの四球で2死一二塁とするも糸原は二塁ゴロに打ち取られて追加点はまたもならず。5回裏、先頭の青木に死球を与え、荒木貴の二塁ゴロは二封のみ。バレンティンは空振り三振に取ったが、雄平のヒットと村上への四球でみたび満塁に。代打中村にレフト前に2点タイムリーヒットを打たれ、ついに逆転を許す。ここでガルシアは降板。二番手島本は奥村を空振り三振に取って1点差にとどめた。6回裏、島本は代打大引のバットをへし折りながらもライト前に運ばれ、太田のバントと青木の二塁ゴロで2死三塁とされたが荒木貴を空振り三振にとってここも切り抜けた。ブキャナンののらりくらりとした投球に手を焼いたタイガース打線は6回1失点でブキャナンに勝利投手の権利を与える。7回表、二番手坂本光に対し、2死から木浪のヒットと福留の四球で一二塁とすると、三番手は平井。ここでマルテは空振り三振で同点機を逸する。7回裏、三番手ドリスが1死から雄平を歩かせ、村上と中村の連打で満塁とされると、奥村は三塁ファールフライに打ち取るも、代打川端にライト前2点タイムリーヒットを打たれて3点差とされる。8回表、四番手の梅野雄の前に三者凡退。8回裏、四番手守屋は2死から山崎晃のセーフティバントが内野安打となり出塁を許すと雄平に低めの球をうまく拾われ左中間を破るタイムリー二塁打となり、4点差に。9回表は、マクガフから代打鳥谷が内野安打を放つも後続を断たれて連勝ストップ。

愛すれどTigers週間MVP
投手……望月惇志
 待望のプロ入り初勝利をあげた。腰痛に苦しみ、手術までした。昨年はリリーフで後半戦フル回転し、そして今季は3度目の先発でついに1勝。この1勝がスタートとなる。
野手……福留孝介
 夏男の本領発揮。糸井の欠場もあり、三番に座ってチームを牽引した。福留、マルテ、糸原のクリーンアップがつながると、大量点にもつながった。若手はまだまだ追いつくことができない。いつまでも福留に頼っていてはいけないのだが。

 次節は甲子園球場にもどり、今季け越しているドラゴンズ戦と、ジャイアンツ戦。打線がかなりつながるようになってきたので、1点でもリードしたら島本、能見、ドリス、岩崎、ジョンソン、藤川と豊富な強力リリーフ陣で逃げ切り、6連勝するくらい見せてほしい。一度点灯したジャイアンツのマジックナンバーを消すくらいの意気込みで頼むでえ。もう先発投手の勝利投手の権利とか関係なく何が何でも勝ちにこだわってほしいものです。

(2019年8月26日記)


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