今節は横浜スタジアムでベイスターズ戦。初戦は岩貞が打たれ、ベイスターズの小刻みなリレーの前に敗れる。２戦目はガルシアが好投し、井納を打ちこんで連敗ストップ。３戦目は青柳は本調子ではなかったが濱口を打ち崩して２勝１敗と勝ち越し。京セラドーム大阪に移動してカープ戦。初戦は森下の前に二塁も踏めず、藤浪も好投したが及ばず。２戦目は西が好投し、と大瀬良を打ち崩して勝つ。３戦目は秋山が好投したが早目の継投が裏目に出て追いつかれ、引き分で。１勝１敗１分。今節は３勝２敗１分。今季通算２２勝２３敗３分で勝率．４８９の３位。首位ジャイアンツとは５．５ゲーム差と変わらず。
◎ベイスターズ１０回戦……４－６
ベイスターズの先発は武藤。先発投手陣の谷間として小刻みなリレーをする予定なのは最初から読めていた。２回表、大山がライトスタンドに先制のソロホームランを放つ。タイガースの先発は岩貞。中井の三塁ゴロは大山がファンブルしてセーフに。倉本のライトフェンス直撃の二塁打で無死二三塁に。１死後、大和のセンター前同点タイムリーヒットが出る。武藤は３回１失点で予定通り降板。４回表から国吉につなぐ。国吉の好投でタイガース打線は得点できず。４回裏、四球の倉本とヒットの大和を置いて国吉に不用意に投げた初球をとらえられ右中間を破る２点タイムリー二塁打。岩貞は４回３失点で降板。５回裏、二番手の望月が佐野にバックスクリーン左にソロホームランを叩きこまれて３点差とされると、中井、倉本の連打に高城の四球で１死満塁とされ、大和に押し出し四球を与え４点差に。６回表、やっと国吉をつかまえる。ヒットの近本と四球の木浪を置いてサンズがレフト前タイムリーヒットで３点差に。大山レフトフェンス直撃のタイムリーヒットで２点差とする。しかしボーアは二塁ゴロ併殺。２死さんるいとなりマウンドには藤岡が。梅野は空振り三振であと１点が取れず。６回裏は三番手能見が抑える。７回表は山崎がマウンドに。二塁打の高山を植田がバントで三塁に送り、代打中谷のショートゴロの間に生還して１点差に詰め寄る。７回裏は馬場がテンポよく抑え、８回表はパットンにこれもテンポよく抑えられる。８回裏、藤川が１死から梶谷を歩かせ、神里の打席で二盗。神里のショートゴロの間に三進。宮崎にセンター前タイムリーヒットを打たれて大きな２点差に。９回表、抑えの三嶋からボーアがライトフェンス直撃のヒットを放ち、代走は熊谷。しかし梅野がショートゴロ併殺でチャンスをつぶし、高山の二塁ゴロで試合終了。国吉に打たれたタイムリーが最後まで大きく響いた。
◎ベイスターズ１１回戦……９－２
ベイスターズの先発は井納。１回表、先頭の近本が右中間を破る二塁打で出ると、木浪のバントで三進。サンズのセンターフェンス際まで飛ばす犠牲フライで１点を先制。タイガースの先発はガルシア。１回裏、伏兵楠本にレフトスタンドにソロホームランを打たれて同点にされる。井納は快調に飛ばす。２回表、ボーアがヒットを放つも梅野、高山、植田が三者三振。３回表、１死から近本が歩くも木浪の二塁ゴロで二封。サンズの打席で木浪は二盗。この盗塁があとで効いてくる。サンズはレフトフライでこの回は無得点。３回裏、桑原将、宮崎を歩かせ１死一二塁とされるも佐野を外角へのスライダーで空振り三振に取ると、ロペスはショートフライで得点を許さない。５回表、四球の植田が二盗を試みるも盗塁死。ここでも隙あらば走る姿勢が井納のリズムを少しずつ乱していく。６回表、１死から木浪がショート内野安打をヘッドスライディングで決めると、サンズの打席で井納が一塁へ牽制悪送球。木浪は一気に三塁へ。足でかき回してきた成果がミスを誘った。サンズは左中間を破るタイムリー二塁打で勝ち越す。２死後、ボーアは申告敬遠で一二塁とすると、梅野がレフト線へタイムリー二塁打を放ち２点差に。ここで井納は降板。二番手は藤岡。高山が歩き満塁とするも、植田は一塁ライナーで大量得点はならず。７回表、三番手エスコバーに対し近本の三塁打で１死三塁とし、２死後、サンズの打席でエスコバーは暴投し、近本が生還して３点差に。ガルシアは７回１失点で交代。８回裏、二番手馬場は宮崎にレフトスタンドにソロホームランを打たれて２点差に。それでもロペスの三塁ファールフライは風に流されるのを熊谷がフェンスに当たりながらも好捕して盛りたてる。９回表、四番手平田から植田が脇腹に死球。中谷のレフト前ヒット、近本のバントは投手平田がファンブルして内野安打となり、満塁に。木浪のライトフェンス直撃の２点タイムリー二塁打で４点差とし、サンズ三振のあと大山は申告敬遠。代打福留は押し出し四球で５点差に。梅野の犠牲フライで６点差とすると、熊谷の二塁後方のフライはライトと二塁の間に落ち、外野に転がるタイムリー二塁打となり、７点差をつけた。９回裏、今季初登板の尾仲が２死から柴田のバットを折りながらもライト前に落ちるヒットを打たれたが、桑原将を見逃し三振に切って取り、試合終了。ヒーローインタビューは今季初勝利のガルシア。
◎ベイスターズ１２回戦……７－６
ベイスターズの先発は濱口。１回表、１死から中谷とサンズが連続四球で出るも、大山とボーアが連続空振り三振し、立ち上がりを攻めきれない。タイガースの先発は青柳。１回裏、神里にライト前ヒットを打たれ、乙坂のショートゴロは二封のみ。宮崎にレフト線に二塁打を打たれ、二三塁とされると、佐野のライト前タイムリーヒットと、ライト中谷が返球を焦り球をこぼしたエラーで２点を先制される。２回表、二塁打の梅野を置いて木浪がセンター前にタイムリーヒットを放つ。１点差とした直後の２回裏、柴田を歩かせ高城のバントで二進。濱口もバントで２死三塁とされ、神里のライト前タイムリーヒットでまたも２点差とされた。４回表、梅野のヒットと木浪の四球で無死一二塁とするが、植田はバスター失敗でファールフライ。青柳のバントも三封され失敗。しかし近本がライト前タイムリーヒットを放ち２点差とすると、２死一二塁で中谷がレフトスタンドに逆転スリーランホームランを放りこむ。さらにサンズもレフトスタンドに連続ホームランで３点差とした。濱口はこの回限りで降板。５回表からは国吉に抑えられる。青柳は３回以降は自分のペースを取り戻したが、６回裏、中井にセンター前ヒットを打たれたところで降板。二番手の能見は倉本のヒットと柴田のバントで１死二三塁とされたところで三番手ガンケルに交代。代打ロペスは二塁ライナーに打ち取ったが、戸柱に２点タイムリーヒットほライト前に打たれ、１点差に。神里にもヒットを打たれて一三塁とされたが、乙坂を二塁ゴロに打ち取ってなんとか追いつかれずにすむ。７回表、三番手藤岡に対し、サンズの内野安打と大山の四球で無死一二塁とすると、四番手エスコバーが登板。ボーアはセンター前ヒットで満塁とし、２死後、代打陽川の押し出し死球で２点差とする。７回裏はガンケルが抑え、８回表は石田に、９回表は山崎に抑えられる。タイガースも８回裏は馬場が抑え、９回裏は抑えのスアレスが登板。二塁打の乙坂を置いて、２死から佐野にセンター前タイムリーヒットを打たれて１点差とされる。さらに代打山下の二塁打で二三塁とされ、一打サヨナラ負けの危機を迎えたが、倉本を空振り三振に打ち取り、なんとか逃げ切った。勝利投手は青柳、ヒーローインタビューは逆転ホームランの中谷。
◎カープ９回戦……０－６
タイガースの先発は藤浪。１回表、西川と羽月の連打で無死一二塁とされ、長野は二塁ゴロで二塁封殺にしとめたが、鈴木誠のレフト前タイムリーヒットで１点を先取される。さらに松山には左中間を破る２点タイムリー二塁打を打たれ、３点差に。２回表に田中広を歩かせ、森下のバントで二進。しかし西川の打席で田中広は三盗を試みるも梅野が刺す。それでも西川にヒット、二盗、暴投で三塁まで進まれた。ここで羽月をショートゴロに打ち取りなんとか切り抜ける。３回表、長野を歩かせ鈴木誠のセンター前ヒットで一三塁とされると、松山のショートゴロ併殺の間に長野に生還され４点差に。しかし４回表には立ち直り、堂林、田中広、森下を三者三振に取る。カープの先発は森下。切れのある速球の前にタイミングが合わず、４回裏はお返しのように近本、中谷、サンズが三者三振。５回表は西川を歩かせたものの、長野、鈴木誠を連続三振に取るなどやっとペースを取り戻した。５回裏２死まで完全に抑えられていたが、梅野がセンター前にやっと初安打。しかしその後も走者を出せず。６回表、１死から坂倉のヒット、堂林の三塁ゴロで二進、田中広の申告敬遠で一二塁とされ、森下にレフト線に２点タイムリーを打たれ、６点差で試合はほぼ決した。７回からは尾仲、９回表は望月が無失点に抑えたが、９回裏、糸井、福留が連続して代打で出るも凡退。近本のセンター前ヒットでやっと２本目のヒットを放つも、中谷は見逃し三振で２安打無四球完封負け。森下の前に二塁も踏めぬ完敗。
◎カープ１０回戦……１０－２
カープの先発大瀬良を初回に攻略、１死から糸井が三塁打を放つと、サンズが投手大瀬良に当たる強襲タイムリー二塁打で先制。２死後、ボーアのセンター前タイムリーヒットで２点目を奪う。タイガースの先発は西勇。２回表に鈴木誠にソロホームランを打たれて１点差に。３回裏、１死後、糸井がヒットで出ると、サンズの当たりはキャッチャーフライ。しかし打席でもたつくサンズにひっかかって會澤が転倒。一塁松山が捕れず、エラーがついて一死ー二塁に。２死後、ボーアがライト前タイムリーヒットを放ちまた２点差をつける。４回表、三塁打の長野を鈴木誠が犠牲フライで返して１点差に、５回裏、二塁打の近本を糸井がセンター前タイムリーヒットで返すと、大山の四球で一二塁とし、ボーアがバットをへし折られながらも力でライト前に２点タイムリーヒットを運び、突き放す。大瀬良は５回３失点で降板。６回裏、二番手菊池保から北條がヒットで出ると、代走に植田。西勇はスリーバント失敗に終わったが、近本が歩き、高山の打席で會澤のパスボールが出て二三塁とし、高山の犠牲フライで４点差に。サンズの右中間スタント背に入るツーランホームランで６点差をつけた。７回裏は三番手ケムナを攻めるも得点できず。８回裏、四番手モンティージャに対し、ヒットの高山を置いて熊谷がレフト長野のグラブをはじくタイムリー二塁打、梅野がセンター前にタイムリーヒットを放ち、８点差をつける。西勇は８回２失点で交代し、９回表は岩貞がきっちり抑えて締めた。ヒーローインタビューは勝利投手の西勇と、ともに３打点ずつを叩きだしたサンズとボーア
◎カープ１１回戦……２－２
タイガースの先発は秋山。１回表、西川にヒットを打たれ、１死後、長野の二塁ゴロを熊谷が二塁へ悪送球し、鈴木誠のセンター前ヒットで満塁に。しかし松山の浅いレフトフライはサンズがよく前進して捕球し、三塁からのタッチアップを阻止。堂林を空振り三振に打ち取り、ピンチを脱した。カープの先発は遠藤淳。１回裏、近本のショートゴロを田中広が捕球したが投げられずエラーで出塁。糸井のヒットとサンズの四球で満塁とする。大山は二塁ゴロ併殺で、その間に近本が生還して１点先取。糸井を三塁に起き、ボーアがバットを真っ二つに折られながらライト前に落ちるタイムリーヒットを放ち２点目を奪った。遠藤淳は２回以降は立ち直り、なかなか得点機を作れず。秋山も５回無失点と快調に飛ばしていたが、６回表のマウンドには二番手ガンケル。鈴木誠のセンターフェンスに当たる三塁打と松山のライト前タイムリーヒットで１点を返される。６回裏、サンズが四球で出るも、大山の打席で空振り三振と盗塁死。ボーアも空振り三振で追加点は取れず。７回表は続投のガンケルが好投。７回裏は二番手薮田。木浪は四球で出たが、代打福留、代打中谷は凡退で得点できず。８回表、故障から復帰の岩崎が三番手に。ヒットの西川を代打磯村に送られ、長野の二塁ゴロは植田がファンブルしてしまい一三塁に。鈴木誠は投手ゴロに抑え、２死二三塁となる。松山の打席で岩崎が暴投し、同点を許してしまう。８回裏は塹江に対し近本が四球で出るも後続を断たれる。９回はスアレスとフランスアの両クローザーがきっちり抑えて延長戦に。タイガースは１０回表は岩貞が抑えると、１０回裏は続投のフランスアの前に三者凡退で引き分けに終わった。せっかくのリードもミスで自滅して勝利を逃してしまった。
愛すれどTigers週間ＭＶＰ
投手……オネルキ・ガルシア ここまで好投してもなかなか打線の援護がなく勝てなかったが、やっと初勝利。その明るいキャラクターで球場を盛り上げる男が、いつもしょんぼりしているのを見るのは辛かったが、ようやく報われた。次回のジャイアンツ戦は得意のドーム球場だけに、さらなる好投を期待してますよ。
野手……ジェリー・サンズ 得点圏打率が．５００を越えるというクラッチヒッターぶり。打点もチームトップに躍り出た。まさかここまで活躍するとは、キャンプでも開幕時でも想像していなかった。いまや「バースの再来」はボーアではなくサンズだと誰もが認めるだろう。
次節は東京ドームでジャイアンツ戦。藤浪が、あのクライマックスシリーズでみせた輝きをふたたび見せてくれるものと信じている。それから神宮球場でスワローズ戦。狭い球場でボーアが軽く打ってスタンドインなんていう光景を思い描いております。首位と２位と当たる次節は、今後ペナントレースに食らいつき続けるか、脱落するかの分岐点になるかもしれない。
藤川が股関節の故障で登録抹消。しかし、岩崎の復帰と岩貞のリリーフ転向で後ろのコマはそろってきた。また二軍から這い上がってきた中谷や高山、尾仲の活躍も今後が楽しみだ。
東京ドームでは３タテ返しを頼むよ！
（２０２０年８月１７日記）
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