今節は甲子園球場でドラゴンズ戦。初戦は青柳の好投と思い切った投手リレーで取る。2戦目はブルペンデーで先発の藤浪が流れを作り、圧勝。3戦目は西勇が完投勝利で昨年を上回る11勝目をあげ、3勝0敗。横浜スタジアム移りベイスターズ戦。初戦はスアレスがまさかの同点ホームランを打たれて引き分け。2戦目は陽川が満塁ホームランと二打席連続のソロホームランで大量得点し、秋山が10勝目をあげる。3戦目は3度の満塁機をすべて逸する拙攻でサヨナラ負けをして、1勝1敗1分。今節は4勝1敗1分。今季通算56勝51敗7分で勝率.523で2位浮上。ベイスターズの初戦に引き分けたことでジャイアンツが引き分けで優勝を決めた。首位ジャイアンツとは9.5ゲーム差。3位ドラゴンズとの差は2.5ゲーム。
◎ドラゴンズ22回戦……4-1
タイガース青柳、ドラゴンズ福谷の投手戦。1回裏、近本が右中間を破る二塁打を放ち、糸原の一塁ゴロで三進。マルテが歩き、絶好のチャンスだったが大山は三塁フライ。サンズの打席でマルテが二盗し、サンズは四球で満塁に。しかし陽川は投手へのフライに倒れる。2回裏、木浪のライトスタンドへのソロホームランで先制。坂本が歩き青柳のバントで二進するも近本はショートゴロ。この間に坂本は三進。糸原が歩いて一三塁としたが、マルテはショートフライ。5回裏、1死から大山が二塁打を放ちサンズのヒットで一三塁とするも陽川と木浪は連続三振で追加点はならず。6回表、ここまで好投の青柳が先頭の木下拓にセンターの頭を越す三塁打を打たれ、1死後、大島のセンター前タイムリーヒットで同点にされた。なおも京田の内野安打で一二塁とされるが、阿部は二塁ゴロ、ビシエドは外角いっぱいを見逃し三振でリードは許さず。8回表、木下拓にヒットを打たれたところで青柳は降板。二番手岩崎は代打溝脇のバントで二進されるが、大島をショートライナーに打ち取ると、京田にはライト前ヒットを打たれて一三塁とされるも阿部をセンターフライに打ち取りピンチを切り抜けた。福谷も7回1失点で降板。二番手は福。1死から木浪の一塁ゴロはビシエドのトスを福が取れずエラーで出塁。坂本のバントは福が一塁へ悪送球してセーフに。1死二三塁から代打原口は二塁へのフライに倒れる。近本のライトと二塁の間のフライはライトがスライディングキャッチを試みるも大きく弾いて近本は結集坂塁打のその間に三塁へ到達し、記録は2点タイムリー三塁打。さらに糸原の投手へのライナーは福のグラブに当たりこれも大きく弾きタイムリーヒットとなる。3点差として9回表はスアレスが登板。先頭のビシエドには二塁打を打たれたが、高橋周、福田、代打井領を三者空振り三振に取って締めた。岩崎が5勝目。スアレスのセーブは24。ヒーローインタビューは先制ホームランの木浪と勝ち越しタイムリーを放った近本。
◎ドラゴンズ23回戦……9-1
タイガースはブルペンデー。リリーフ投手総動員で谷間を埋める。先発したのは藤浪。1回表、1死から京田にライト線に二塁打を打たれると、阿部はショートゴロに打ち取ったが木浪の一塁送球が高く浮いてマルテが飛びあがって捕球し、阿部は一瞬早くセーフ。ビシエドのピッチャー返しの打球は藤浪のスパイクに当たり、強襲ヒットに。1死満塁から高橋周は二塁ライナーを糸原が好捕。福田にはぎりぎり入っているかと思われた球をボールと判定されて押し出し四球に。しかし続くシエラを空振り三振に取って最少失点でしのぐ。ドラゴンズの先発は勝野。1回裏、近本がヒットで出て1死後二盗。しかしマルテと大山が連続見逃し三振に。2回裏、サンズがレフト前ヒットで出塁すると、糸井のライト前ヒットでサンズは一気に三塁を陥れる。木浪のレフト前に落ちるタイムリーヒットで同点に追いつく。1死後、藤浪はあわやホームランかという大きなファールを打ったが結局空振り三振。近本のレフトフライで逆転はならず。藤浪は4回1失点で交代。5回表は二番手岩貞が三者凡退で抑える。5回裏、ヒットの近本を塁に置き、マルテがレフトフェンス上部に当たるタイムリー二塁打を放ち、返球がそれる間に三塁へ進む。さらに大山が二番手又吉からセンター前タイムリーヒットを放って2点差に。6回表はエドワーズ、7回表は桑原、8回表は岩崎がそろって抑えつる。7回裏、三番手ゴンサレスから中谷がセンター前ヒットを放つと、近本は顔面に襲いかかってきた球をみごとにバントして内野安打となる。糸原が送って二三塁とし、マルテのセンターへの犠牲フライで3点差に。さらに大山の打席でゴンサレスが暴投して近本も生還。8回裏には四番手岡野に対しヒットの島田と四球の木浪を置いて近本の2点タイムリーヒットが出る。糸原と植田が歩いて満塁とし、大山のセンター前2点タイムリーヒットで8点差と突き放した。9回表は六番手の谷川が2死を取ったところで藤川と交代。シエラを一塁へのフライに打ち取り、締めた。岩貞が勝利投手。ヒーローインタビューは特大の二塁打や犠牲フライでチームを乗せていったマルテ。
◎ドラゴンズ24回戦……3-1
タイガースは西勇、ドラゴンズは大野雄の両エースが先発。1回表、西勇は京田にライトポールへのソロホームランを打たれて先制点を与える。しかし直後の1回裏、近本がライト前ヒットで出ると、糸原はファールで粘った末に右中間を破るタイムリー二塁打で同点とする。マルテのショートゴロは京田が三塁に走った糸原をアウトにすべく三塁に送球するが、高橋周のタッチが一瞬遅く、セーフに。与田監督のリクエスト申請も判定は覆らず。無死一三塁で大山のショートゴロ併殺崩れの間に糸原は生還してリードする。西勇は2回以降は安定した投球。大野雄もペースを取り戻しつつあったが、3回裏、2死から大山の四球とマルテのレフト前ヒットで2死一二塁のチャンスを作り、陽川の左中間を深々と破るタイムリー二塁打で1点追加した。5回表、木下拓を二塁ゴロに、大野雄は見逃し三振、大島のライトへのファールフライは陽川がスライディングタッチでアウトにするなど、外角の出し入れでドラゴンズ打線を封じる。6回裏、1死から梅野が内角の難しい球をライト前に運びヒットで出ると、西勇が送り、近本のライト線へのヒットで梅野は果敢にホームをつくが、井領の強肩の前に本塁憤死。追加点が取れない。大野雄は連続試合無失点の記録を止められた上に6回3失点で予想外の降板。ドラゴンズは7回は谷元、8回は藤嶋とつないでタイガース打線を抑えるが、西勇は9回表、2死から福田にセンター前にテキサス性のヒットを打たれるが、代打シエラの三塁正面のライナーで完投勝利。ヒーローインタビューは11勝目をあげた西勇と好リードと猛打賞の梅野。
◎ベイスターズ21回戦……3-3
タイガースはガンケル、ベイスターズは京山が先発。3回表、ガンケルがセンター前ヒットを放ち、近本の二塁ゴロで二封。一塁に転送されるも近本はセーフ。2死後、マルテの打席で近本が二盗。マルテが歩き、大山のレフトフェンス最上部に当たるあわやホームランというタイムリー二塁打で近本が生還して先制。ガンケルは3回まで一人の走者も出さず。しかし4回裏1死から神里に右中間スタンドに同点のソロホームランを打たれる。5回表、1死から近本が歩き、糸原の打席で二盗。糸原も四球で一二塁とし、マルテの左中間を破るタイムリー二塁打で勝ち越す。5回表、1死から宮崎と大和を歩かせるも、代打細川を投手ゴロに打ち取り、二封。ベースカバーの木浪は二塁ベースにつまづいてしまい併殺はならず。ここは戸柱をライトフライに打ち取り切り抜ける。6回表、二番手国吉から木浪が死球で出ると、1死後、ガンケルが送り2死二塁として近本がレフト線にタイムリー二塁打を放ち2点差に。7回表は三番手武藤が登板。大山の二塁打を足場に2死満塁と攻めるも代打原口が空振り三振で追加点はならず。ガンケルは6回を投げて1安打1失点と好投。7回裏はエドワーズ、8回裏は岩崎が抑える。ベイスターズも8回表は砂田、9回表は伊勢がタイガース打線を抑える。9回表、スアレスがヒットの神里を置いてロペスに同点のツーランホームランを打たれて同点に。試合は延長に。10回表、抑えの三嶋に対し木浪が歩いて代走に熊谷。梅野の打席で熊谷が牽制に吊りだされ、狭殺。梅野は空振り三振。しかし代打小幡が二塁へ内野安打を放つと、近本の打席で小幡が二盗。近本がレフト前ヒットを放ち2死一三塁に。島田の打席で近本は二盗。島田は申告敬遠で満塁に。植田は左手首に押し出し死球。ところがラミレス監督がリクエスト申請をして判定は覆りファールとなって結局内角いっぱいをつかれて見逃し三振に。10回裏、岩貞が三者凡退に抑え、引き分けに終わった。
◎ベイスターズ22回戦……13-5
ベイスターズの先発は井納。1回表、糸原の右中間フェンスに当たる二塁打、マルテの四球、サンズのレフト前ヒットで2死満塁とし、陽川がレフトスタンド中段に満塁ホームランを放ち先制。3回表には陽川が2打席連続となるソロホームランを左中間スタンドに叩きこんで5点差とする。井納は3回限りで降板。4回表、二番手武藤から糸原がライト前ヒットで出ると代走には小幡。マルテがセンター前ヒットで続き、1死後、サンズの打席で二塁走者小幡が三盗。サンズは右中間フェンス上部に当たるタイムリー二塁打で6点差とし、陽川は申告敬遠でまた満塁に。木浪のレフトへの犠牲フライで7点差をつける。タイガースの先発は秋山。大量の援護にも守られ、3回を無失点と上々の立ち上がり。4回裏、ロペスに来日100号となるソロホームランをレフトスタンドに運ばれるが、そのあともすぐに切り替え得点を許さず。5回表、続投の武藤から秋山がライト前ヒットを放つ。左手がしびれたか痛そうな表情をしていたが、この後の攻撃が長く投球には影響なし。1死後、小幡とマルテが歩いてまたも満塁に。大山のセンター前2点タイムリーヒットで8点差に。サンズはレフトフェンスに当たるタイムリー二塁打で9点差とし、二三塁。陽川はまたも申告敬遠でまたまた満塁に。木浪がレフト線に2点タイムリーヒットを放ち11点差に。坂本の投手ゴロの間に陽川が生還して12点差をつける。6回表は三番手国吉から1死一塁と攻めるも大山が併殺打で得点ならず。6回裏、二塁打の中井を置いてオースティンに左中間スタンドにツーランホームランを打たれ、10点差に。ソトと神里のヒットで2死一三塁とされるも細川を渾身の見逃し三振に取る。7回表、続投の国吉から陽川の死球で2死一塁とされ、ここで国吉は故障のために降板し、四番手は砂田。坂本は空振り三振に倒れ追加点はならず。7回裏、二番手に谷川が登板。三者凡退に抑える。8回表、五番手平田から代打原口がヒットで出ると、中谷の二塁ゴロは柴田の二塁へのグラブトスをベースカバーの森が捕れず二塁エラーで無死一二塁に。しかしここも後続を断たれて、大山は申告敬遠で2死満塁まで攻めたが植田が三塁ゴロで追加点は取れず。8回裏は三番手馬場が走者を背負うも無失点で切り抜ける。9回表は六番手伊勢に抑えられる。9回裏、関東のファンへの贈り物として四番手に能見をマウンドへ送りだす。細川には二塁打を打たれたが、高城はクロスファイアのストレートで見逃し三振、代打伊藤光はライトフライに打ち取り、続いて五番手として藤川をマウンドに送る。それを見てラミレス監督も動き、代打に大和。かつてのチームメイトからレフトスタンドにツーランホームランを打たれて8点差とされたが、藤川は苦笑。もとジャイアンツの中井には火の玉ストレートで見逃し三振で締めた。ヒーローインタビューは10勝目をあげた秋山。
◎ベイスターズ23回戦……6-5
タイガースの先発は高橋遥。1回裏、1死からソトにバックスクリーンへのソロホームランで先制される。3回裏には、2死からまたもソトにバックスクリーン右にソロホームランを叩きこまれて2点差に。ベイスターズの先発は阪口。4回表、1死から大山がライト前ヒットを放つと、サンズが右中間フェンスに当たるタイムリー二塁打で大山が一気にホームまで走り1点差とする。5回表、坂本が左中間を破る二塁打で出ると、高橋遥は投手前にバント。阪口が三塁に送球し、坂本はタッチアウト。矢野監督のリクエスト申請も判定は覆らず。近本のライト前ヒットと糸原のショート内野安打で1死満塁としたが、マルテはショートゴロ併殺で得点できず。5回裏、代打戸柱に二塁打を打たれ、梶谷のセンター前タイムリーヒットでまたも2点差に開く。阪口は5回1失点で交代。6回表は二番手パットンの前に三者凡退。高橋遥も5回限りで降板し、二番手谷川が6回裏を三者凡退に抑える。7回表、続投のパットンから木浪がレフトオーバーの二塁打を放つと、坂本のバントで三進。代打原口が歩き、近本のライト前タイムリーヒットで1点差に。パットンはここで降板し、三番手は砂田。糸原の打席で近本が二盗して二三塁とすると、糸原は左中間を破る逆転の2点タイムリーヒットを放つ。四番手平田に交代したが、マルテはレフトフェンス直撃のタイムリーヒットで2点差とする。マルテは二塁を狙うもタッチアウト。7回裏、三番手岩貞が細川をファールフライに打ち取るがマルテと坂本が交錯し、マルテの落球でファールに。その直後、レフトスタンドにソロホームランを打たれて1点差とされると、1死から大和と戸柱の連打で一二塁とされ、梶谷の一塁ゴロで二封。2死一三塁でソトに同点となるレフト前タイムリーヒットを打たれる。8回表、五番手伊勢に対し、サンズが二塁打。代走は島田。陽川がライトフェンス直撃の二塁打を放ち二三塁に。木浪は申告敬遠で無死満塁に。しかし坂本はライトフライ、代打糸井は見逃し三振、近本は二塁へのフライに倒れ、この試合2度目の満塁機にまたも無得点。8回裏は四番手エドワーズがオースティンを歩かせるも柴田の打席で代走宮本が二盗を試み坂本が刺すと、柴田も空振り三振。細川も空振り三振といい流れを作る。9回表、七番手三嶋に対し、小幡の投手ゴロは三嶋が弾いてこぼし、エラーで出塁。マルテの一塁ゴロで小幡は二進。大山は申告敬遠。島田の死球で1死満塁に。しかし陽川は空振り三振、木浪はセンターライナーでこの試合3度目の満塁機にまたも得点できず。9回裏、続投のエドワーズが乙坂にセンター前ヒットを打たれると、大和のバントで二進。戸柱のショートゴロで三進。2死三塁とされて梶谷にレフト前に落ちるサヨナラタイムリーヒットを打たれてしまった。3度の満塁機に1点も捕れない拙攻が大きく響いた。
愛すれどTigers週間MVP
投手……西勇輝 FA移籍後2年連続の2ケタ勝利で、昨シーズンを越える11勝目。それもリリーフデーの翌日に完投。来季もエースとして投手陣の柱となることは間違いない。
野手……近本光司 ここにきて打ち出の小づちのようなヒットの量産と、30盗塁到達。シーズン当初の不調などなかったかのように、3割30盗塁と打線を引っ張るすごい集中力だ。。
次節は甲子園球場でスワローズ戦3試合。どん底におちこんでいる最下位チームが相手。ここは徹底的に叩いて2位の座を確定させたい。移動日を1日はさんでマツダズームズームスタジアムでカープ戦が1試合。試合の中継がラジオだけしかない。ネット配信もない。あんまりだと思いませんか。カープは森下をつっこんで11勝目をあげさせようとしてくるのかな。それとも新人王確定という感じになってるので、当番を回避させるのかな。この日程のばらばらな感じがいよいよシーズン終了というのを感じさせるね。とにかくタイトルを取れそうな選手にはがんばってほしいものです。
それにしても、ナゴヤドーム、東京ドーム、横浜スタジアムすべてで引退セレモニーをしてもらえる藤川球児の存在というのは、他球団から見ても素晴らしいものだったのだと改めて知った。さて、マツダスタジアムではどうなんでしょう。きっと広島だけはやらないと、そんな気がする。そういう風土なんですよ、きっと。
(2020年11月2日記)