愛すれどTigers


西純矢ノーヒットでプロ入り初勝利

 今節は甲子園のスワローズ戦。初戦は西勇が前回に引き続き不調で、リリーフした小野や桑原も打ちこまれて大敗。第2戦はプロ入り初登板の先発西純が5回をノーヒットで抑えると、近本のホームランなどで援護。リリーフ陣も岩崎が珍しく失点したがきっちりと仕事をし、西純はプロ入り初勝利。翌日は青柳が予告先発で、案の定雨で試合中止で1勝1敗。マツダズームズームスタジアムで予定されていたカープ戦は、カープの選手やコーチに大量の新型コロナウィルス感染者が出て3試合とも中止となった。今季通算28勝12敗2分で勝率.700の首位。2位のジャイアンツとは4.5ゲーム差と変わらず。タイガースの試合のなかった3日間にドラゴンズに1勝1敗1分と調子に乗り切れていないのが幸いしている。

◎スワローズ8回戦……3-14
 タイガースの先発西勇が乱調。2回表、オスナの二塁打と並木の投手強襲安打、サンタナへの四球で無死満塁に。元山に押し出し四球を与えて1点先制される。サイスニードの三塁ゴロで本封の併殺を狙うも一塁はセーフ。山崎に二塁ゴロの間に2点目を失う。スワローズの先発はサイスニード。3回までノーヒット。4回裏にやっとマルテがヒットを放つもつながらず。5回表、二塁打の山崎を中村が送り、山田のセンター前タイムリーヒット。さらに村上のヒットと青木の四球で2死満塁に。サンタナの2点タイムリー二塁打で5点差とされる。5回裏、ロハスJr,がついに来日初安打となるソロホームランをバックスクリーン左に叩きこむ。2死から小幡の三塁打も出るが、代打糸原が三振で追加点は取れず。西勇は5回で降板。6回裏、二番手小野はストライクが入らず山崎、中村、山田、村上宗に4連続四球で1点を献上。2死後、サンタナの満塁走者一掃のタイムリーヒットを打たれて8点差とされる。6回裏、ヒットの近本と四球のマルテを置いて佐藤輝とロハスJr.がそれぞれサイスニードと二番手梅野雄からタイムリーヒットを放ち6点差に縮める。7回表は三番手守屋が抑え、7回裏は三番手清水に抑えられる。8回表、続投の守屋が村上宗にソロホームランを打たれると、死球の並木を置いて塩見にタイムリー三塁打を打たれ、さらに代打川端のタイムリーヒットで9点差に。8回裏は坂本光の前に三者凡退。9回裏は四番手桑原が四球の代打嶋とヒットの村上宗を置いて並木に2点タイムリー二塁打を打たれ11点差に。9回裏は吉田大喜に三者凡退に取られて試合終了。今季初のタイスワローズの敗戦は思わぬ大敗となった。
◎スワローズ9回戦……3-1
 タイガースはプロ入り初登板の西純が先発。スワローズの田口との投手戦となる。1回表、山崎と中村の連続四球でいきなりピンチを迎えた西純だったが、山田を二塁へのインフィールドフライに打ち取ると、村上宗はセンターフライ、オスナは見逃し三振でピンチを脱した。1回裏、近本がセンター前ヒットで出るも中野の二塁ゴロで二封。一塁は併殺崩れでセーフに。マルテのライト前ヒットで1死一三塁としたが、佐藤輝はショートフライに倒れ、サンズが歩いて満塁とするもロハスJr.は空振り三振でこちらもチャンスを逸する。西純は2回以降は四球は出してもヒットは許さず、5回をノーヒットと素晴らしい投球。5回裏、代打原口を送られたため、初勝利はお預けかと思われたが、近本のライトポール際へのソロホームランで勝利投手の権利を得る。6回表と7回表は二番手馬場がやはりノーヒットに抑える。7回裏、山本泰のセンター前ヒットと近本のライト前ヒットで1死一三塁とし、ここで田口は降板。二番手は今野。中野の打席で近本が二盗。捕手中村の二塁への悪送球で山本泰が生還して2点差とする。8回表、ノーヒットノーランリレーの期待を受けて三番手岩崎が登板。2死から代打西浦にセンター前ヒットを打たれノーヒットノーランリレーはならず。さらに代打塩見と中村の連打で1点を返され1点差に。しかし山田をセンター新井に打ち取り、リードは保つ。8回裏、三番手坂本光からサンズがレフトスタンドにソロホームランを放ち、またも2点差とする。9回表、スアレスが三者凡退で締めて、西純はプロ入り初勝利。ヒーローインタビューは西純と、そのプロ入り初勝利を援護するホームランを放った近本。

愛すれどTigers週間MVP
投手……西純矢
 とらかく素晴らしいデビュー戦。立ち上がり四球を連発しながらもノーヒットで切り抜け、あとは安定した投球。高校時代の荒々しさは消えたが、開き直った時の速球はさすが。次の試合で真価が問われる。
野手……近本光司
 開幕当初の不調から完全に脱した。糸原が故障で離脱したが、今度は近本が引っ張る番だ。交流戦でも徹底的にパ・リーグのバッテリーたちをかき回してもらいたい。。

 次節から今度こそセ・パ交流戦。まずは甲子園球場でマリーンズ戦。鳥谷が甲子園に帰ってくる! カープ戦の中止でローテーションの再編とリリーフ陣の休養ができたことが有利に働けば、足でかき回すマリーンズの攻撃を梅ちゃんバズーカでしとめて交流戦もスタートダッシュを決めてほしい。メットライフドームに移動してライオンズ戦。今シーズンは山賊打線も不発なだけに、勝ち越すチャンスはおおいにある。セ・リーグでは交流戦を制したチームが優勝する。普段の野球をきっちりとやっていけば、今季のタイガースなら大きく負け越すことは考えにくい。

(2021年5月24日記)


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