愛すれどTigers


中野、佐藤輝がハマスタで連日の1試合2発

 今節は甲子園でカープ戦。初戦は西勇がまたも立ち上がりで失点し、打線は床田の前に完封され連勝ならず。2戦目は九里から得点はしたがリリーフの渡邉が今季初失点で逆転負けをして2連敗。3日目は雨天中止に。横浜スタジアムに移ってベイスターズ戦。2日連続の雨中止で切り替わったか、初戦は中野があわやサイクルヒットという1試合2ホーマーの活躍で青柳を助けて勝つ。2戦目は佐藤輝がこちらも1試合2ホーマーと打線がつながりウィルカーソンを助けて2連勝。今節は2勝2敗。今季通算14勝26敗1分で勝率.350の最下位。5位ベイスターズに2.5差とjq少し差を縮めた。首位のスワローズとは9、5差と変わらず。

◎カープ7回戦……0-3
 タイガース西勇、カープ床田の投手戦。2回表、マクブルームと坂倉を連続三振に取ったが、小園と會澤の連打で一二塁とされる。しかしここは上本をライトフライに打ち取り先制点は許さず。3回裏、坂本のヒットと西勇のバントで2死二塁とするも近本はレフトフライに倒れる。5回表、2死から床田にレフト前ヒットを打たれ、中村健のレフト前ヒットで床田は三塁を狙うも転倒して二塁にとどまる。ここも菊池涼をセンターフライに打ち取って切り抜けた。6回表、ヒットの西川を置いてマクブルームにレフトスタンドに先制のツーランホームランを打たれてしまう。6回裏、1死からこの日一軍昇格の陽川がレフト前ヒットを放ち、2死後、中野の投手前に高く弾んだゴロは床田がどこにも送球できず内野安打に。しかしこの日一軍に復帰したマルテは空振り三振でここも得点できず。西勇は6回2失点で降板。7回表は二番手加治屋がいずれも三塁ゴロの三者凡退に抑える。8回表、三番手岩貞が西川の背中に死球。マクブルームのライト前ヒットと坂倉の肩口への死球で無死満塁に。小園のライト前ヒットで痛い3点目を奪われた。岩貞はここで降板。四番手浜地は會澤を浅いセンターフライに打ち取ると、上本、床田も凡退させて大量失点をみごとに防いだ。9回表は齋藤が三者凡退で打線の奮起を待つ。8回まで走者を出さず快調に投げてきた床田が続投。9回裏、近本が投手強襲安打、中野がライト前ヒットで中軸の前に走者をためるも、マルテはセンターフライ、佐藤はライトフライ。近本がタッチアップで三進したが、大山は三塁ゴロに倒れ、完封負け。打線の起爆剤として期待されたマルテがノーヒットに終わったのが痛かった。
◎カープ8回戦……2-3
 タイガースの先発は秋山。1回表、堂林に二塁打を打たれると、菊池涼のバントで二進。西川のショートへのタイムリー内野安打で1点を先制される。カープの先発は九里。1回裏、1死から中野が歩き、マルテのレフト前ヒットで一二塁のチャンスを作ると、佐藤輝がライト前タイムリーヒットで同点に。2死後、糸井のレフト前タイムリーヒットでマルテが必死に走って捕手のタッチより一瞬早くホームイン。逆転に成功する。佐々岡監督のリクエスト申請も覆らず。3回表、菊池涼に二塁打を打たれるも、後続を断ち同点を許さず。4回表は小園にヒットを打たれるも末包、田中広を連続三振に取り、九里を二塁ゴロに打ち取って同点は許さず。ただ球数も増え、秋山は4回1失点で降板。5回表は加治屋が抑え、5回裏は近本のヒットとセンター西川のエラー、中野のバントでチャンスを作るが、マルテが空振り三振で追加点が奪えない。6回表、三番手の渡邉がつかまる。マクブルームのヒットのあと、坂倉の二塁ゴロは二封のみの併殺崩れ。小園の右中間を破るタイムリー三塁打で同点とされると、末包にはセンターへの犠牲フライを打たれて逆転を許す。7回表はアルカンタラが抑え、7回裏は代打梅野の四球と近本と中野のヒットで無死満塁としたが、マルテは空振り三振。ここで九里が降板して二番手は新外国人投手のターリー。佐藤輝も空振り三振で絶好のチャンスを逸した。8回表、五番手の湯浅が2死から坂倉と小園の連打でピンチとなるも代打松山を一塁ゴロに打ち取った。8回裏、三番手ケムナはストライクが入らず、大山、糸井が四球。糸原のバントで1死二三塁としたが、代打ロハスJr.は空振り三振、梅野はショートゴロでまたも大きなチャンスを逃した。9回裏、六番手の岩崎は田中広にセンター横に落ちる二塁打を打たれ、代打上本のバントで三進を許したが、堂林のスクイズは球が転がらず、三塁走者を三本間で狭殺。二塁に走者を背負い、菊池涼を二塁ゴロに打ち取って追加点を許さず。しかし9回裏、クローザー栗林の前に三者凡退で逃げ切られ、またもカープに勝つことができなかった。
◎ベイスターズ6回戦……9-2
 ベイスターズの先発は上茶谷。1回表、近本のヒットと中野の二塁打で無死二三塁とすると、マルテが今季初打点となる犠牲フライをライトへ打ち上げて先制点を奪う。続く佐藤輝はライト線へタイムリー二塁打を放ち、2点差とした。タイガースの先発は青柳。1回裏、桑原にレフト前ヒットを打たれると、神里のバントで二進を許し楠本の二塁ゴロで三進。牧のレフト前タイムリーヒットで1点差とされる。3回表、二塁打の近本を置いて、中野がライトスタンド最前列へツーランホームランを放ち3点差と突き放す。5回表、1死から中野のヒットとマルテの二塁打、佐藤輝の申告敬遠で満塁とし、大山のセンターへの犠牲フライで4点差に。ここで上茶谷は降板。二番手三上から糸井がライト前に2点タイムリーヒットを放ち6点差に突き放す。5回裏、代打宮本の三塁打に続き、代打戸柱にセンター前タイムリーヒットを打たれて1点を返されるが、桑原と神里を連続空振り三振に取ると、楠本はレフトフライに打ち取って最少失点にとどめた。6回表、三番手宮國に対し、2死から近本がセンター前ヒットを放ち、中野の打席で二盗。中野はライトスタンド中段へ飛び込むツーランホームランで7点差をつけ、試合を決定づけた。ベイスターズは7回と8回は砂田で抑え、9回表は五番手平田に交代。中野は三塁打を打てばサイクルヒットという場面だったが、ショートフライに倒れて記録達成はならず。青柳は6回2失点で交代し、7回以降は渡邉、岩貞、齋藤の継投で逃げ切り、連敗ストップ。青柳が4勝目。ヒーローインタビューは4安打2本塁打4打点の中野。
◎ベイスターズ7回戦……8-1
 ベイスターズの先発は東。1回表、近本が四球で出塁。中野の二塁ゴロで二封されたが、マルテも四球で一二塁とする。しかし佐藤輝、大山は連続三振に倒れ、先制点はならず。2回表、糸井が死球で出ると糸原のレフト前ヒットで無死一二塁に。梅野は空振り三振に耐えれたが、ウィルカーソンのバントで二三塁とし、近本のレフトオーバーの2点タイムリー二塁打で先制。3回表、佐藤輝がライトスタンドにソロホームランを放ち3点差に。大山の二塁打、糸井のセンター前ヒットで1死一三塁とし、糸原のショートへのタイムリー内野安打で4点差に。東は3回4失点で降板。4回表は二番手入江に抑えられる。タイガースの先発はウィルカーソン。3回まで持ち味のコントロールの良さで抑えていたが、4回裏、楠本の投手ゴロは送球が遅れて内野安打に。ソトの打席で楠本は二盗。ソトにライトフェンスに当たるタイムリー二塁打を打たれて1点を返される。牧には三塁内野安打を打たれ、無死一三塁に。しかし宮崎はショートフライ、戸柱は浅いレフトフライで2死を奪うと、宮本の打席で牧が走り、梅野がこれを刺して最少失点にとどめた。5回表、続投の入江から大山のヒットと糸井の四球、糸原の二塁ゴロエラーで無死満塁とし、梅野のライト犠牲フライで5点目を入れ、三進していた糸井をウィルカーソンのセーフティースクイズで迎え入れて6点目を奪う。ここで入江は降板。三番手砂田に後続は打ち取られる。6回表、四番手田中健から佐藤輝がバックスクリーン右にソロホームランを放ち6点差に。7回表は五番手平田から代打高山が二塁打を放つも得点ならず。ウィルカーソンは6回1失点で交代。7回裏は岩貞が抑える。8回表は六番手伊勢の前に三者凡退。8回裏、三番手浜地が関根の打席で途中に足を気にしてベンチで治療。関根は一塁ゴロに打ち取ったが、楠本とソトに連打を浴び、降板。1死二三塁で四番手加治屋が登板。牧を空振り三振に取ると、宮崎を二塁ゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。9回表、七番手山崎から糸原がライト前ヒットを放ち、楠本がこれを後逸、糸原は一気に本塁まで帰り8点目を加えた。9回裏、五番手齋藤が桑原にヒットを打たれるも嶺井の一塁ゴロで二封。大和は三塁ゴロで二封。倉本の二塁ゴロは一塁原口がベースを踏んでいないと判定され内野安打とされる。矢野監督のリクエスト申請も判定は覆らず。それでも関根を投手ゴロに打ち取って締めくくった。ウィルカーソンが2勝目。ヒーローインタビューは2ホーマーの佐藤輝。

愛すれどTigers週間MVP
投手……アーロン・ウィルカーソン
 好投を続けていたが打線の援護がなく今節が2勝目。しかし、その安定感はガンケル以上。送りバントやセーフティスクイズもきっちりと決めるなど、やるべきことを確実にする。打線の援護があれば、もっと勝ち星は増えるだろう。あとは完投するスタミナがあるかどうかだ。
野手……中野拓夢
 カープ戦の連敗で嫌なムードだったのを2発のホームラン……2本目が三塁打ならサイクルヒットだった……で払拭した。カープ戦でも四球を選んで得点に貢献した。近本と中野は四球が少なく、それが長所でもあり短所でもあるが、粘って四球で出られるようになれば二番打者としてこんなに頼もしい選手はいない。

 次節は交流戦前最後のリーグ戦。神宮球場での首位スワローズ戦は今度こそ西勇が先制点をやらないようにしていけば、勢いづいた打線が助けてくれるだろうし、伊藤将も戻ってくる。少しでも首位との差を縮めていってほしい。甲子園球場に戻ってジャイアンツ戦。青柳、ウィルカーソン、西純で、東京ドームに続いてまたも3連勝してジャイアンツを引きずり降ろしたいところだ。それだけの勢いをなんとか持続すれば、交流戦次第では巻き返しも可能だろう。残念なのはスワローズ戦のテレビ中継がCSのみで、ラジオと配信に頼らねばならないこと。神宮での放送権を握っているフジ系列のカンテレや、BSフジでは中継してくれないのだね。私のように録画して追っかけ再生で見る身にとっては、DAZN配信が頼りなのですよ。

(2022年5月16日記)


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