今節よりリーグ戦が再開。まずは甲子園球場でベイスターズ3連戦。初戦は青柳が打たれたが、大山の2発で先勝。2戦目は伊藤将が完投し、佐藤輝り決勝打と大山のホームランで連勝。3戦目は西純が自らのタイムリーで先制したが、すくに追いつかれ、セットアッパーの湯浅が打たれて連勝ストップで、今節は2勝1敗。今季通算31勝36敗1分で勝率は.463で連敗の続くカープを抜いて3位に浮上。ただし首位スワローズは連勝を続けとの差は13.5とまたも少し広がった。6月に限れば、セ・リーグ2強はスワローズとタイガースという感じになってきた。
◎ベイスターズ8回戦……7-5
タイガースの先発は青柳。1回表、1死から関根への死球と佐野の二塁ゴロを山本泰が弾くエラーで一三塁とされる。牧の浅いレフトフライで関根が三塁から思い切って本塁へ走り、間一髪でセーフ。矢野監督のリクエスト申請も判定は覆らず1点先制された。ベイスターズの先発は前回登板のファイターズ戦でノーヒットノーランを達成した今永。しかし1回裏、島田がいきなりセンター前ヒットを放つと、中野もレフト前ヒットで続く。近本と佐藤輝はともに外野フライに倒れたが、大山が歩いて2死満塁に。ここで糸原がレフト前2点タイムリーヒットで逆転すると、続く山本泰は初球を叩いてレフトオーバーの2点タイムリー二塁打で3点差とする。3回裏には大山のレフトスターンドにライナーで飛び込むソロホームランで4点差に。2回以降は調子を取り戻した青柳だったが、6回表、1死から牧に死球を与えると、宮崎にも四球。2死後、苦手の神里にライトスタンドに入るスリーランホームランを打たれて1点差に迫られた。しかし直後の6回裏、またも大山がレフトスタンドに放物線を描くソロホームランを放ち2点差に戻す。青柳は6回4失点で降板し、7回表は二番手岩貞が登板。1死から森にヒットを打たれると、代打蝦名の二塁ゴロで二進され、佐野のセンター前タイムリーヒットでまたも1点差に。ここで岩貞は降板し、三番手は加治屋。牧にヒットは打たれたが、宮崎をライトフライに打ち取ってリードは保つ。7回裏、二番手クリスキーに対し、四球の梅野を島田が送り、近本のセンター前タイムリーヒットで2点差にまた戻す。二塁に行こうとした近本が守備妨害で進塁できず。クリスキーに代わり三番手田中健が登板し、佐藤輝はライトフライに倒れる。8回表、四番手湯浅は神里のヒットと代打藤田一への四球で2死一二塁とされるも森を見逃し三振に取って得点は許さず。8回裏は四番手平田から糸原がヒットを打ったものの山本泰とのヒットエンドランで山本泰は投手へのフライ。二塁まで走った糸原は帰塁できず併殺に。9回表、休養の岩崎に代わるクローザーのアルカンタラは蝦名にヒットを打たれたものの佐野を二塁へのフライに打ち取ると、牧と宮崎を連続見逃し三振に取って逃げ切った。青柳はリーク単独トップの8勝目。ヒーローインタビューは2打席連続ホームランの大山と、来日初セーブのアルカンタラ。
◎ベイスターズ9回戦……4-1
タイガースの先発は伊藤将。1回表、大田にレフトスタンドにソロホームランを打たれて先制点を許す。ベイスターズの先発は濱口。1回裏、1死から中野が歩き、近本のレフト前ヒットで一三塁とすると、佐藤輝が左中間を破る2点タイムリー二塁打を放ち逆転に成功。3回表、2死から佐野にバットをへし折りながらもライト前に運ばれるが、続く大田は見逃し三振に切って取った。3回裏、四球の佐藤輝を置いて、大山がセンターバックスクリーンにツーランホームランを放りこみ、3点差にする。5回裏、2死から大山と糸原が連続四球で出ると、ここで濱口は降板。二番手の平田の前に山本泰は三塁ゴロに倒れる。6回裏、三番手の入江はユニフォームを忘れて打撃投手のものを借りて登板。背番号は112という最近めったにない失敗をした。入江には三者凡退に抑えられた。伊藤将は2回以降は緩急をつけた投球で早打ちのベイスターズ打線を翻弄。7回裏は3番からの打順だったが蝦名はライトフライ、牧もライトフライ、宮崎は二塁ゴロとテンポよく切って取る。7回裏は四番手田中健の前に三者凡退。8回裏は五番手三上に対して1死から糸原がヒットで出て代走気熊谷。山本泰の打席で二盗を試みるも、タッチアウト。この時、ショートの大和のタッチが熊谷の頭の上を叩く形になり、熊谷はしばらく動けず。それでもなんとか自力でダグアウトに下がっていった。山本泰の二塁打と梅野の申告敬遠で2死一二塁としたが、伊藤将は一塁ゴロ。9回表、完投勝利をかけて伊藤将がマウンドに。1死後、佐野の二塁ゴロは植田がツーバウンド送球ながら判定はアウト。しかし三浦監督のリクエスト申請が通り、内野安打に。それでも大田をショートゴロ併殺に打ち取って見事な完投勝利を飾った。ヒーローインタビューはホームランの大山、逆転タイムリー二塁打の佐藤輝、3勝目をあげた伊藤将。
◎ベイスターズ10回戦……4-7
ベイスターズの先発は京山。2回裏、佐藤輝の二塁ゴロは牧の悪送球で出塁。1死後、糸原の投手ゴロは京山が二塁へ送球したが間に合わず野選に。糸井のライト前ヒットで満塁とすると、西純がレフト線へ2点タイムリーヒットを放ち先制。坂本のセンター前に落ちるテキサス性のタイムリーヒットで3点差とした。タイガースの先発は西純。3回表、2死からヒットの森を置いて蝦名がセンター前に弾き返すと、近本がダイビングキャッチを試みるもグラブを弾き球が後方にそれる間に森が生還してタイムリー二塁打となる。本塁送球の間に蝦名は三進。牧を歩かせ、宮崎の打席でフォークを坂本が前にこぼす間に牧は二進。宮崎は四球で満塁とされ、桑原のレフト前2点タイムリーヒットで同点に追いつかれる。3回裏、2死から大山のヒットと糸原のヒットでチャンスを作るも糸井は一塁ライナーで得点できず。4回表、1死から京山を歩かせたところで西純は降板。二番手の浜地が佐野を二塁ゴロ併殺に切って取る。浜地は5回表、三者三振と完璧にリリーフ。6回表、三番手の加治屋が宮崎にレフトスタンドにソロホームランを打たれてついにリードを許す。6回裏、大山と糸原が連続四球で京山は降板。二番手田中健に対し代打山本泰がバントをしたが嶺井が三塁に送球してアウトとなりバント失敗。代打北條はレフトフライに倒れ、坂本の四球で満塁とするも島田は空振り三振で絶好の逆転機を逸した。7回表は四番手岩貞が抑え、7回裏は三番手エスコバーが登板。近本のヒットと佐藤輝の二塁打で1死一二塁とし、大山は申告敬遠で満塁に。糸原のセンターへの犠牲フライで同点に。8回表、五番手湯浅が宮崎と桑原の連打で1死一二塁とされ、神里のセンターを越える2点タイムリー三塁打と嶺井のショートゴロで当たりゴーの走者神里がホームインして3点差に。湯浅はここで降板し、六番手渡邉は代打藤田一にライト前に小樽テキサス性のヒットを打たれたが、佐野を投手ゴロ併殺に打ち取り、ようやくチェンジに。8回裏、四番手伊勢から代打高山がライト前ヒットを放つも、代打ロハスJr.は空振り三振。島田の二塁ゴロで二封。中野はセンター前ヒットを放つが近本は一塁ゴロで得点できず。9回表は七番手ケラーが抑えたが、9回裏、クローザーの山崎の前に佐藤輝、大山、糸原が凡退して連勝はストップ。
愛すれどTigers週間MVP
投手……伊藤将司 今季初の完投勝利で3勝目。新型コロナウィルス感染症で出遅れたが、安定した投球でローテーションを守っている。佐藤輝や中野、伊藤将に限っては2年目のジンクスなど関係ない。スワローズ追撃には欠かせぬ左腕である。
野手……大山悠輔 連日のヒーローインタビューで。「もう言うことはありません」と言ったが、こちらももう書くことがありません。3戦目ではもうまともに勝負すらしてもらえなくなった。こうなると鍵を握るのは大山の後を打つ糸原になってくる。そて、この波はどこまで続くだろう。
次節はマツダスタジアムで3位争いをするカープ3連戦。ここまでカープには1℃も勝てていないが、今のカープはどん底。一気に突き放してAクラスを確保したいところだ。続いては甲子園に戻ってドラゴンズ戦。根尾を投手にコンバートしたりと、こちらも戦力は不安定。特に甲子園でのドラゴンズはバンテリンドームと逆でドラゴンズにとっての鬼門だ。この6連戦で勝率を一気に5割に戻せるかもしれない。
かつてバファローズに在籍したアデルリン・ロドリゲスを急遽獲得。ただし守備位置はファースト。大山は、今はファーストで安定した成績を残しているので、あわてて一軍で起用せず、二軍でじっくり調整してから上げればよいだろう。どうやらロハスJr.は見切られてしまったという感じだ。ロドリゲスを獲得するくらいなら、なぜサンズを残留させなかったのか、不思議でuらない。。
(2022年6月20記)