愛すれどTigers


カープに3連勝もジャイアンツに連敗

 今節は甲子園に帰ってまずカープ戦。初戦は青柳が無失点の好投を見せたが森下にも抑えられ、リリーフ勝負となり大山の一発で先勝。2戦目は伊藤将と九里が崩れて打撃戦となり1点差で連勝。3戦目は才木が無失点に抑え打線も援護して3勝0敗。続くジャイアンツ戦は、初戦は西勇が無失点に抑えたが、クローザーのケラーが同点にされ引き分け。2戦目は藤浪が好投したが3失点。リリーフのアルカンタラが守備の乱れで大量失点し敗れる。3戦目は西純が好投するも中田の一発に泣き打線も赤星を打ち崩せず0勝2敗1分。今節は3勝2敗1分と辛うじて勝ち越し。今季通算61勝63敗3分で勝率は.482の3位。首位スワローズとの差は11.5と少しだけ縮まりり、2位ベイスターズとの差は4.5。4位カープと5位ジャイアンツにに2.0差と迫られている。

◎カープ19回戦……1-0
 降雨のため、45分遅れで試合開始。タイガースの先発は青柳。1回表、大盛、野間、西川を三者空振り三振に取る立ち上がり。2回以降は得意のゴロアウトでカープ打線を牛耳る。カープの先発は森下。速球に力があり、タイガース打線も歯がたたない。4回表、1死から近本と佐藤輝の連打で一三塁としたが、大山は一邪飛、ロハスJr.はレフトフライに倒れて先制点は取れず。5回表、ヒットの小園を矢野が送り、會澤のセンター前ヒットで1死一三塁とされる。ここで森下はスクイズ。捕手坂本が機敏な動きで小園を三本間で狭殺。大盛をライトフライに打ち取りこちらも先制点は許さず。5回裏、2死から青柳と中野の連打で2死一二塁としたが、代打糸原はレフトフライに倒れる。6回裏、近本が歩き、佐藤輝の打席で二盗。しかし佐藤輝、大山が連続三振に取られ、ロハスJr.は歩いて代走に江越。ここで久々に一軍復帰のマルテが代打に出、あわやホームランという大きなファールを放つが、最後は空振り三振。7回裏、またも豪雨で15分の中断。森下は降板し、二番手は松本。坂本がセンター前ヒットで出、代走に梅野。青柳のバントは投手へのフライに。中野と糸原は凡打に終わる。青柳は7回無失点で交代。8回表、二番手湯浅が三者凡退に抑えると、8回裏、三番手ターリーに対し2死後、大山がスリーボールからストライクを取りにくる球を狙い撃ちし、レフトスタンド前列に決勝のソロホームランを放つ。9回表、クローザーのケラーは三者凡退で逃げ切り、投手戦を制した。中継ぎの湯浅が2勝目。ヒーローインタビューは決勝ホームランり大山と甲子園で初セーブのケラー。
◎カープ20回戦……6-5
 タイガースの先発は伊藤将。3回表、磯村を歩かせると九里のバントで二進、野間の一塁ゴロで三進を許し、菊池涼のレフト前タイムリーヒットで先制点を奪われる。カープの先発は九里。4回裏、1死から近本のセンター前ヒット、佐藤輝の四球で一二塁とし、大山の左中間を破るタイムリー二塁打で同点に追いつき、二三塁に。ロハスJr.の四球で満塁とし、木浪の鈍い当たりのショートゴロは小園がファンブルしてタイムリー内野安打となり1点リード。梅野のセンター前2点タイムリー二塁打で3点差と広げる。ここで九里は降板。二番手塹江から伊藤将がバントを決めて二三塁としたが、中野は二塁ゴロに倒れて追加点はならず。しかし5回表、伊藤将もつかまる。小園にレフト前ヒット、磯村に四球で一二塁とされ、代打秋山翔は空振り三振に取るが、野間のセンター前タイムリーヒットで2点差とされ、菊池涼にレフトポール際スタンドに飛びこむスリーランホームランを打たれて逆転されてしまう。5回裏、三番手コルニエルに対し、2死から佐藤輝がライト前ヒットで出るとすかさず二盗。大山のセンター前同点タイムリーヒットですぐに追いつく。6回表は二番手岩崎が三者凡退に抑え、6回裏は四番手ケムナに抑えられる。7回表、三番手浜地が磯村にヒットを打たれるも秋山翔、代打長野を連続空振り三振に取る。菊池涼にはヒットを打たれたが、西川をセンターフライに打ち取り、得点を許さない。7回裏、五番手森浦に対し、1死から近本がセンター前ヒットで出ると、佐藤輝はレフト線へ二塁打を放ち二三塁に。大山は申告敬遠で満塁に。ロハスJr.のライト犠牲フライでついに勝ち越す。8回表は四番手湯浅がマクブルームと坂倉を連続空振り三振に取り、上本にはヒットを打たれたが小園のショート後方のフライは江越と中野が同時に追いかけ接触寸前で江越が屈みこみ中野へのフライとなり得点を許さない。8回裏、六番手島内から代打陽川のヒットと中野の番が内野安打となりチャンスを作るが後続を断たれて追加点が取れない。9回裏、クローザーのケラーが三者凡退で逃げ切り連勝。浜地が今季初勝利。ヒーローインタビューは2度の同点タイムリーヒットを放った大山と勝ち越しの犠牲フライを放ったロハスJr.。
◎カープ21回戦……8-0
 タイガース才木、カープ野村の投手戦。2回表、坂倉の右中間への当たりはライト佐藤輝がスライディングキャッチで好捕し才木を盛りたてる。マクブルーム三振のあと小園にレフト前に二塁打を打たれるも會澤を空振り三振に取り得点を許さない。2回裏、1死からロハスJr.が一塁マクブルームのエラーで出塁し、木浪のライト線二塁打で二三塁としたが、梅野は捕邪飛、才木は空振り三振で先取点はならず。3回表、野村を空振り三振、野間のショート後方へのフライを中野が好捕して2死としたが、菊池涼のショートゴロは中野が弾いてエラーで出塁を許し、秋山翔を歩かせ一二塁とされる。ここも西川を空振り三振に取り、切り抜ける。3回裏、糸原のレフト前ヒットと近本のレフト前に落ちるヒットで2死一二塁とし、大山のレフト前タイムリーヒットで先制。5回裏、1死から近本がライトスタンドへ今期甲子園で初めて放つソロホームランで2点目を奪うと、2死から大山が歩き、ロハスJr.の左中間を破るタイムリー二塁打で3点差と広げる。6回表、沖山翔にレフト前ヒットを打たれたが、西川を一塁ゴロ併殺に打ち取ると、坂倉はレフトフライで、才木は6回無失点と好投。野村は5回3失点で降板。6回裏、二番手島内に対し、1死から陽川が二塁打を放つと中野は二塁上本のエラーで一三塁に。糸原の二塁ゴロは上本が二塁へ悪送球し陽川が生還して4点目をいれると、糸原の代走に山本泰。近本のレフトとショートの間に落ちるテキサス性のヒットで満塁とし、佐藤輝がライト線に走者一掃の3点タイムリー三塁打を放ち7点差に。ここで豪雨が激しくなり40分間の中断。三番手塹江がマウンドに上がり再開後すぐの初球を大山が狙い打ち、左中間へのタイムリー二塁打で8点差がついたところでまたも中断し、主審が試合終了をコールしてタイガースは3連勝。豪雨の中、タイガースのメンバーは並んで観客に礼をした。ヒーローインタビューは室内で行われ、ホームランを含む4安打の近本と6回を投げ切ってプロ入り初完封を飾った才木。
◎ジャイアンツ22回戦……2-2
 タイガース西勇、ジャイアンツ戸郷の投手戦。1回表、2死から丸に二塁打、中田に四球で一二塁とされたが、岡本和を空振り三振に取り切り抜ける。1回裏、中野のライト前ヒットと近本のセンター前ヒットで1死一三塁とし、佐藤輝の打席で近本が二盗。佐藤輝は空振り三振。二三塁のチャンスも大山が空振り三振で先取点はならず。4回表、2死から岡本和、若林、吉川の三連打で満塁とされる。吉川のヒットで岡本和は本塁を狙うが、佐藤輝の好返球であわてて帰塁し、三塁で辛うじてタッチセーフ。大城のセンター返しの打球は中野が好捕しショートゴロで得点は許さず。4回裏、大山と木浪のヒットで2死一二塁と攻めるも坂本誠は三塁ゴロで得点できず。5回表、1死から坂本勇がライト前ヒット。2死後、丸のセンター前ヒットで坂本勇が三塁を狙うも近本の好返球でタッチアウト。原監督のリクエスト申請も判定は覆らず。西勇は7回無失点で交代。8回表は二番手湯浅京が三者凡退に抑える。8回裏、中野がレフト前ヒットで出ると、糸原のバントで二進。近本が前進守備のライトの頭上を越すタイムリー三塁で先制する。佐藤輝の三塁ゴロの間に近本が生還し2点差に。戸郷は8回2失点で降板。9回表、クローザーのケラーがつかまる。中田にレフト前ヒットを打たれて代走に重信。岡本和の三塁強襲内野安打で一三塁とされ、岡本和の代走に湯浅大。無死一三塁とされ、若林のセンター犠牲フライで1点差とされる。吉川のセンター前ヒットで一三塁とされ、大城の三塁ゴロで湯浅大は本塁を狙うが山本泰の好返球で憤死。2死一二塁で代打中島にレフト前タイムリーヒットを打たれて同点に追いつかれる。中島の代走に小林。坂本勇はセンターフライに打ち取り、逆転は許さず。9回裏は二番手平内の前に三者凡退で延長戦に。10回表、四番手岩崎は1死から丸を歩かせ重信のバントで二進を許すも湯浅大を空振り三振に取り切り抜ける。10回裏、続投の平内の前に梅野が一邪飛に倒れ、ここで三番手高梨に交代。2死から代打マルテがセンター前ヒットを放つも近本はセンターフライに倒れサヨナラはならず。11回表、五番手浜地は若林にライト前ヒットを打たれるも後続を断つ。11回裏、四番手大勢の前に三者凡退。12回表、六番手岩貞が三者凡退に抑え、この時点で負けがなくなる。12回裏、五番手デラロサから代打原口がレフト前ヒットを放ち、代走に植田。島田のバントは捕手前のゴロとなり、小林誠の二塁送球で植田は二封。梅野の打席で島田が二盗するも一度ベースから手が離れたすきに湯浅大にタッチされてアウトに。梅野の投手ゴロで試合終了。熱戦も引き分けに終わった。
◎ジャイアンツ23回戦……1-7
 タイガースの先発は藤浪。3回表、吉川の一塁ゴロは藤浪のベースカバーが一瞬遅れ、内野安打に。矢野監督のリクエスト申請も判定は覆らず。1死後、メルセデスのバントで二進。坂本勇にライト前タイムリーヒットを打たれて先制される。ジャイアンツの先発はメルセデス。4回裏、近本のライトポール際へのソロホームランで同点に追いつく。2死から大山がレフト前ヒットを放ったところでメルセデスは降板。二番手は鍬原。マルテはセンターフライに打ち取られる。5回表、吉川のセンターフライは近本が目測を誤り頭上を越されて三塁打に。大城のレフト前タイムリーヒットでまたも勝ち越される。6回表、丸を歩かせ、中田の三塁ゴロの間に二進。岡本和のレフト前ヒットで一三塁とされ、若林の打席で藤浪が暴投、丸が生還して2点差とされる。6回裏、三番手クロールの前に三者凡退。7回表、二番手アルカンタラが大城にセンター前ヒットを打たれて代走に増田大。代打重信のバントで二進。坂本勇の打席で増田大は三盗。坂本勇のセンター前タイムリーヒットで3点差とされる。ポランコを歩かせて一二塁に。丸はセンターフライに打ち取ったが、中田のレフト前タイムリーヒットで4点差とされる。岡本和のショートフライは中野と近本がお見合いする形になり中野のグラブを弾き2点タイムリー二塁打となり6点差とされてしまう。ここでアルカンタラは降板し、三番手は島本。若林を二塁ゴロに打ち取ってなんとかチェンジに。8回表は島本が続投、9回表は四番手加治屋が抑えて打線の反撃を待つが、ジャイアンツは7回裏は鍵谷、8回裏はデラロサ、9回裏は今村の継投でタイガース打線を完全に抑え逃げ切った。
◎ジャイアンツ24回戦……0-2
 タイガース西純、ジャイアンツ赤星の投手戦。1回表、坂本勇を歩かせ、1死後、丸の打席で坂本勇が二盗を試みるも捕手坂本誠が刺し、丸は二塁ゴロ。以後は速球主体でジャイアンツ打線を抑えこむ。3回裏、2死から中野のレフト前ヒット、糸原のライト前ヒットで一三塁とチャンスを作るが、近本は二塁ゴロで得点できず。タイガースにとって、この回が唯一のチャンスとなってしまった。以後はコーナーを投げ分ける赤星の投球に翻弄される。4回裏は佐藤輝がレフト前ヒットで出るも大山はショート古瀬呂併殺、ロハスJr.はインコースのボールを見逃したがストライクに取られて三振。好投を続けていた西純が7回表、先頭の丸を歩かせ代走に増田大。中田に甘く入った初球のフォークをとらえられレフトスタンドにツーランホームランを打たれてこれが決勝点となる。西純はこの回で降板。赤星は6回無失点で降板し、7回裏は二番手クロールに三者凡退に抑えられる。8回表、二番手浜地は大城にレフト前ヒットを打たれ、代走に重信。代打ポランコの打席で重信が走ったが、坂本誠がまたもさす。ポランコと坂本勇を凡退させ、無失点。8回裏、三番手鍵谷に対し代打島田は二塁ゴロ。ここで四番手高梨と交代。中野の打球は足に当たる自打球にも見えたが、判定はフェアで、捕手小林誠が中野にタッチして捕手へのゴロとされる。糸原が二塁ゴロでジャイアンツの継投策に完全にはまった。9回表はケラーが三者凡退で第1戦のお返しをし打線の奮起を待つ。9回裏、クローザーの大勢の前に2死から大山が三塁強襲ヒットを放ち、代走の江越が二盗してチャンスを作るが、ロハスJr.は一塁ゴロに倒れて連敗。

愛すれどTigers週間MVP
投手……才木浩人
 降雨コールドのおかげで6回を投げ切ってプロ入り初完封勝利。トミー・ジョン手術から復帰後、好投を続けている。今季は間隔をあけて大事に起用してもらっているが、来季はローテーションに入って10勝以上も狙えるぞ。
野手……大山悠輔
 打線全体が低調でも、大山だけは好調を続けている。カープ戦での決勝ホームランはまさに主軸の働き。他の打者はもっと打ってよ。

 次節も甲子園で首位を走るスワローズと2連戦。青柳と伊藤将ならば村上宗も抑えてくれることだろう。1日置いて横浜スタジアムで当面の相手となる2位のベイスターズ2連戦。上位2チームに勝ってAクラスを確保したい。続いて甲子園に戻りドラゴンズ2連戦。甲子園ならばドラゴンズはとたんに勢いをなくす。最下位相手に取りこぼしは禁物だ。変則日程が続くが、甲子園の試合が多いのは有利。とにかく相手が嫌がるような野球をして2位浮上のきっかけとしてほしい。

(2022年9月5日記)


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