愛すれどTigers


伊藤将が神宮球場で初勝利

 今節よりオールスター後の後半戦開始。神宮球場でのスワローズ2連戦。初戦は青柳が村上宗にホームランを打たれるなどまだ本来の姿を取り戻せず敗れる。2戦目は伊藤将が好投し、打線もスワローズのリリーフ陣を打ちこみ首位に辛うじてとどまった。今節は1勝1敗。今季通算は47勝36敗3分で勝率.566の首位。2位カープの勝率は.563でゲーム差なし。3位ベイスターズとは4.0差。

◎スワローズ15回戦……3-6
 タイガースの先発は青柳。1回裏、レフト前ヒットの山崎を一塁牽制悪送球で三進されると、武岡は空振り三振に取ったが、宮本にタイムリー内野安打を打たれて先制され、2死後、サンタナにレフト線へタイムリーヒットを打たれて2点差とされる。サンタナは二塁を欲張りタッチアウト。3回裏、三塁打の武岡を置いて、宮本のショートゴロで3点差とされる。スワローズの先発は小川泰。3回まで走者を出せず、4回表、やっと中野のヒットで走者が出たが後が続かず。5回裏、山崎のセーフティバントが決まり、武岡のバントで山崎は一気に三進。2死後、村上宗のライトスタンドに入るツーランホームランで5点差とされる。青柳はこの回限りで降板。6回裏、二番手馬場は中村のヒットと長岡の死球、小川泰のバントで1死二三塁とされるが、山崎を空振り三振に取ると、武岡は一邪飛に打ち取って切り抜ける。7回表、中野がレフト前ヒットで出ると、ノイジーの長打性の当たりはセンター山崎に好捕される。大山は一邪飛に倒れたが、佐藤輝は歩いて一二塁とし、森下はセンターの頭を超す2点タイムリー三塁打を放ち、小川泰はここで降板。二番手石山に対し、梅野隆もセンター前タイムリーヒットで続き、2点差に迫った。7回裏、三番手島本は代打濱田の二塁打と村上宗の二塁ゴロで1死三塁とされる。ここで四番手K・ケラーに交代。サンタナのタイムリー二塁打で3点差に。しかし、後続を断ち、最少失点にとどめた。8回表、三番手清水に対し、代打糸原がレフト前ヒットで出るが、中野のヒット性の当たりをセンター並木に好捕されるなど得点できず。8回裏、五番手及川は2死から武岡のヒットと並木の四球で走者を許すも村上宗を空振り三振に取る。9回表、クローザーの田口に対し、大山と佐藤輝の連打、梅野のライトへのヒットで1死満塁と迫ったが、代打原口は空振り三振、代打渡邊諒は二塁へのフライで逃げ切られた。
◎スワローズ16回戦……4-2
 タイガース伊藤将、スワローズ小澤の投手戦。先制したのはスワローズ。1回裏、並木のレフト前ヒットと武岡のセンター前ヒットで無死一三塁とされ、サンタナの二塁ゴロ併殺の間に並木が生還して1点を奪われる。3回表、梅野隆がレフト線に二塁打を放つと、木浪は右中間を破るタイムリー二塁打で同点に追いつく。しかし伊藤将はスリーバント失敗。近本はユニフォームをかする死球で一二塁としたが、後続を断たれて勝ち越しはならず。小澤は5回1失点で交代。6回表は二番手大西の前に三者凡退。6回裏、並木の三塁ゴロはバウンドが変わるところを佐藤輝が好捕したが、一塁へは悪送球で出塁を許す。武岡のバントとサンタナのショートゴロで並木は三進。村上宗を歩かせ、オスナをセンターフライに打ち取って得点は許さず。7回表、続投の大西から森下がセンター前ヒットを放つと、梅野隆のバントはホームベースの角にあたり、投手前のバウンドで捕手中村の方向に跳ね返るイレギュラーヒットとなる。木浪のバントで1死二三塁とし、代打渡邊諒の一塁ゴロはオスナが球をこぼして一塁アウトのみ。森下が生還して勝ち越す。伊藤将は6回1失点で交代。7回裏、二番手岩貞は青木にライト線にヒットを打たれ、代走に丸山和。中村のバントで二進され、長岡のセンターの頭上を襲う打球は近本が好捕し、タッチアップで並木は三進。代打川端を三塁ゴロに打ち取って切り抜けた。8回表、三番手木澤に対し、中野がレフト前ヒットと二盗。ノイジーが歩き、大山は見逃し三振に倒れるが、佐藤輝が左中間を破るタイムリー二塁打で2点差とし、なおも1死二三塁。森下のセンター頭上を襲う当たりは並木が好捕。それでも犠牲フライとなり3点差とする。梅野隆が歩いたところで木澤は降板。四番手の山本大には木浪が一塁ゴロに打ち取られる。8回裏、三番手浜地がサンタナにバックスクリーンにソロホームランを浴びて2点差に。9回表、続投の山本大に対し2死から中野が内野安打で出ると、五番手今野に交代。ノイジーは一塁へのフライに倒れる。9回裏、クローザーの岩崎が三者凡退で締めて岩崎は14セーブ。ヒーローインタビューは神宮球場での初勝利となる4勝目をあげた伊藤将。

愛すれどTigers週間MVP
投手……伊藤将司
 好投を続けていても打線の援護に恵まれなかった左腕が、やっと4勝目。絶妙のコントロールでスワローズ打線を手玉に取ってみせた。青柳がまだ本調子でない分、伊藤にかかる期待は大きい。この調子で後半はチームを引っ張っていってほしい。
野手……梅野隆太郎
 リード面ではまだ相手に読まれてしまうようなところはあるが、オールスターに出場したことがプラスになったか、特に打撃面ではセンターから右に打球を飛ばすことを心がけ、復調の兆しを見せている。坂本との併用は続くが、それぞれの持ち味を生かしたリードで投手陣を引っ張っていってもらいたい。。

 次節は甲子園でジャイアンツ3連戦。村上、大竹、西純ら若手が好調ジャイアンツ打線をきっちりと抑えてくれることだろう。さらに甲子園で首位争いをするカープと3連戦。才木、青柳、伊藤将がどれだけカープ打線を抑えられるか。長期ロード前に、山場が一つできた感じだ。この6連戦を最後に、甲子園を高校球児に明け渡す。甲子園の主役はタイガースだというところをぜひ見せてもらいたい。
 新外国人投手としてブルワー投手を獲得。この時期に来日するということは、メジャーではもう通用しないレベルの投手ではないか。そのかわり、B・ケラー投手が一度も一軍で投げないまま解雇。現状、タイガースは外国人選手に頼らなくてもいいのではないかと思われる。果たしてブルワーがどれだけの実力の持ち主かわからないし、それよりも岡留や森木ら若手投手を起用した方が楽しみが増えそうだ。

(2023年7月24日記)


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