愛すれどTigers


岩崎、大竹、村上、中野がタイトルに近づく

 今節は甲子園球場でジャイアンツ2連戦。初戦は伊藤将が好投し、対ジャイアンツ戦のシーズン最多勝記録を作る。2戦目は青柳がが9勝目を賭けて登板したが大城のグランドスラムで敗れ、今季は8勝どまりとなった。このカードは1勝1敗。神宮球場では雨で1試合流し、1試合となったスワローズ戦は打線が爆発し大竹が12勝目をあげて最高勝率のタイトルに近づいた。続いてバンテリンドームナゴヤでドラゴンズと2連戦。初戦は才木が延長10回まで無失点と好投したが、打線も柳の前に沈黙。両チームのリリーフも好投しスコアレスで引き分け。2戦目は村上が2点取られたが規定投球回数に到達し、防御率のタイトルに近づいたが打線が梅津の前に佐藤輝のソロホームランの身に抑えられて敗れ。このカードは0勝1敗1分。今節は2勝2敗1分。今季通算は83勝49敗5分で勝率.629。2位カープとは、12.5差。3位のベイスターズとは14.0差。パ・リーグではバファローズが優勝。ともにCSを勝ち抜ければ、1964年南海ホークス戦以来の関西ダービー日本シリーズが実現する。

◎ジャイアンツ24回戦……4-3
 タイガースの先発は伊藤将。1回表、二塁打の長野を門脇がバントで送り、坂本勇の二塁ゴロの間に長野が生還して1点先制される。2回表、センター前ヒットの大城は丸の二塁ゴロで二封。併殺崩れで丸は一塁に残る。増田大のバントは坂本誠が好捕して一塁にぎりぎり間に合うアウト。丸は二進。吉川のセンター前ヒットで一三塁とされたが、山崎伊をショートゴロに打ち取り切り抜ける。ジャイアンツの先発は山崎伊。2回裏、大山のセンター前ヒットと佐藤輝の二塁打で二三塁とし、1死後、坂本誠のショートゴロの間に大山が生還して同点に。3回表、長野に二塁打を打たれるが、門脇の打席で長野は飛び出し、坂本誠は二塁へ送球。すぐに三塁に転送すると、長野はすべりこんだが一瞬手がベースから離れたところを佐藤輝がタッチしてアウトに。原監督のリクエスト申請も判定は覆らず。門脇と坂本勇はともに内野ゴロに倒れる。3回裏、近本が左中間を破る三塁打を放ち、中野のレフト前タイムリーヒットで1点勝ち越す。4回以降は両投手とも安定した投球。6回裏、2死から佐藤輝とノイジーの連打でチャンスを作るも坂本誠はショートゴロ。7回表、丸にバックスクリーンに同点のソロホームランを打たれ、二塁打の増田大を吉川がバントで送り、代打梶谷の二塁ゴロで増田大は躊躇なく本塁を目指し、中野のバックホームも及ばず野選で逆転される。ここで伊藤将は降板。二番手石井が後続を断つ。山崎伊は6回2失点で降板。7回裏、二番手バルドナードの前に三者凡退。8回表、三番手ブルワーが坂本勇と岡本和を打ちり、四番手及川が大城を空振り三振に取る。8回裏、三番手菊地に対し2死から大山が歩くと、佐藤輝はライト前に落ちる二塁打を放ち二三塁に。ノイジーのセンター前2点タイムリー久人でついに逆転。9回表、クローザーの岩崎は1死から増田大を歩かせ、北村の内野安打で1死一二塁とされたが、梶谷を見逃し三振に取ると、代打岸田を投手ゴロに打ち取り、ジャイアンツ戦今季18勝目を締めた。好リリーフの及川が3勝目。岩崎のセーブは33でリーグ単独トップに立った。ヒーローインタビューは逆転打のノイジーと猛打賞の佐藤輝。
◎ジャイアンツ25廻戦……3-5
 ジャイアンツの先発は赤星。1回裏、近本と小野寺のヒットで1死一三塁とするが、大山は捕邪飛、佐藤輝は空振り三振に倒れる。赤星からは2回以降チャンスらしいチャンスも作れず、完封ペースに抑えられる。タイガースの先発は青柳。5回まで1安打に抑えていたが、6回表、門脇と岡本和のヒットで2死一二塁とされ、丸に外角球を拾われてレフト前タイムリーヒットで先制点を許す。さらに秋広を歩かせて満塁とされると、代打大城にライトポール際に満塁ホームランを打たれて一気に5点差とされ、降板。二番手は及川。吉川を空振り三振に取って流れを断つと、7回表も抑える。8回表は三番手岡留が丸にヒットを打たれたが後続を断つ。9回表は四番手馬場が吉川、代打ブリンソン、重信を三者とも空振り三振に取る好投。赤星は8回無失点ながら9回裏には二番手大勢と交代。9回裏、代打ミエセスが左中間スタンドにソロホームランを放つと、二塁打の大山を置いて佐藤輝がライトポール際にツーランホームらを放ち2点差に迫る。大勢はここで降板。三番手中川に対して2死から長坂がヒットを放つが、代打原口は三塁へのフライに倒れて最終戦でジャイアンツ戦の連勝はストップ。
◎スワローズ23回戦……9-3
 スワローズの先発はロドリゲス。1回表、四球で出た近本がすかさず二盗。高津監督のリクエスト申請も判定は覆らず。中野のライト線タイムリー二塁打で先制する。森下のレフトへの長打と思われる打球は濱田に好捕される。大山のライトフライで中野は二進。2死三塁となり、佐藤輝の打席でロドリゲスが暴投し中野は生還、2点差とする。センター前ヒットの佐藤輝を置いてノイジーがレフトスタンドにライナーで突き刺さるツーランホームランを放ち4点差に。タイガースの先発は大竹。2回裏、村上のヒットとオスナへの四球で1死一二塁とされるが、古賀を投手ゴロ併殺に取り切り抜ける。3回表、中野がセンター前ヒットと二盗で無死二塁とし、森下のライト前の当たりはサンタナがグラブに入れるも大きく弾き二塁打に。無死二三塁として、大山のセンター前2点タイムリーヒットで6点差に。大山は二塁を狙うも憤死。2死からノイジーの三塁ゴロは村上宗が弾いてエラーで出塁。坂本の二塁打と小幡の申告敬遠で満塁とし、大竹のセンター前タイムリーヒットで7点差とする。3回裏、長岡を歩かせるが代打宮本をレフトフライに打ち取ると、塩見を二塁ゴロ併殺に仕留める。ロドリゲスは3回7失点で降板。4回表、二番手高梨から二塁打の森下を置いて佐藤輝の一塁ゴロはオスナが大きくそらし森下が生還して8点差に。4回裏、ヒットの濱田を置いて村上宗にライトスタンドにツーランホームランを打たれ6点差とされる。6回表は三番手の大西が登板。森下と大山の連打、ノイジーの四球で1死満塁とするも、坂本はショートゴロ併殺で追加点は取れず。8回表、四番手に阪口が登板。中野のヒット森下の三塁ゴロ野選で無死一二塁とするが、大山はショートゴロ併殺で2死三塁に。佐藤輝が歩き、ノイジーのライト前タイムリーヒットで7点差に。8回裏、2死から塩見にライトスタンドにソロホームランを打たれ6点差とされる。9回表、五番手木澤の前に三者凡退。大竹は8回3失点で交代。9回裏、二番手ブルワーが山田を二塁へのフライに打ち取り、村上宗、サンタナを連続見逃し三振に取って締めくくる。ヒーローインタビューは12勝をあげ、最高勝率のタイトルに近づいた大竹。
◎ドラゴンズ23回戦……0-0
 タイガース才木、ドラゴンズ柳の投手戦。4回表、小野寺がセンター前ヒットを放つも中野は二塁ゴロ併殺。森下は一塁へのフライに終わる。6回裏、柳を歩かせ、岡林のバントで二進。それでも大島は二塁へのフライ、カリステはセンターフライで切り抜ける。7回表、1死から中野がセンター前ヒットを放ち、森下の一塁ゴロで二進。しかし大山は三塁ゴロに倒れる。7回裏、ビシエドの三塁ゴロは佐藤輝の悪送球で無死一塁。細川をレフトフライに打ち取ったが石川昂は四球で一二塁に。木下をセンターフライに打ち取ると、代打宇佐見は一塁ゴロで切り抜ける。8回表、1死からノイジーがセンター前ヒットを放ち代走に島田。坂本はショートゴロ併殺に倒れる。8回裏、2死から大島にライト前ヒットを打たれ、代走に三好。カリステの打席で三好が二盗するもタッチアウト。立浪監督のリクエストも判定は覆らず。柳は8回無失点で交代。9回表は二番手勝野の前に三者凡退。9回裏、ビシエド二三塁強襲ヒットを打たれ、これが来日1000本目のヒットに。しかし細川と石川昂を連続見逃し三振に取り、試合は延長戦に。10回表、三番手藤嶋に対し中野のヒットと森下の四球でチャンスを作るも大山はセンターフライ。佐藤輝のライトフライで中野は三進。島田の打席で森下がプロ入り初盗塁となる二盗。島田も四球で満塁と攻めるが坂本は空振り三振に倒れる。10回裏、続投の才木は石垣のヒットと後藤のバントで2死二塁とされ、岡林を申告敬遠。代打村松を三塁へのフライに打ち取る。11回表、四番手松山から木浪が死球で代走に熊谷。代打小幡の打席で松山は暴投し熊谷は二進。小幡はスリーバント失敗。小野寺がファールで粘り四球。しかし中野、森下が連続見逃し三振に終わる。才木は10回無失点で交代。11回裏二番手石井はカリステにヒットを打たれるもビシエド、細川、石川昂をされざれセンターフライに打ち取る。12回表、五番手福に対し大山が歩き島田のバントで2死二塁としたが、六番手祖父江の前に坂本が三塁ゴロ。12回裏、三番手ブルワーが木下と石垣を打ち取り、四番手桐敷に交代。桐敷は代打加藤翔を空振り三振に取り、両チームとも無得点の引き分けに終わった。
◎ドラゴンズ24回戦……1-2
 ドラゴンズの先発は梅津。1回表、中野のヒットと二盗で2死二塁とするが、大山はショートゴロで先制点はならず。2回表、佐藤輝が左中間スタンド最前列にソロホームランを放ち、1点先制。タイガースの先発は村上。2回裏、1死から石川昂のセンター間前ヒットと木下の二塁打で二三塁とされ、龍空のセンター前に落ちるテキサス性の2点タイムリーヒットで逆転を許す。3回表、小野寺がヒットで出るが後続を断たれて進塁もできず。4回裏、1死から宇佐見にセンター前ヒットを打たれたが、石川昂をライトフライ、木下を捕邪飛に打ち取り、村上はついに規定投球回数に到達して防御率のタイトルに近づいた。村上は5回2失点で交代。6回裏、二番手ビーズリーは三者凡退と好投。7回以降も安定した投球でドラゴンズ打線を抑える。8回表、代打近本のセンター前に落ちる当たりを岡林がショートバウンドで好捕。ヒットと判定されたが、立浪監督のリクエスト申請で判定が覆りセンターフライに。中野は空振り三振。森下はショートゴロで梅津を攻略できない。8回裏、ビーズリーは2死から大島に内野安打を打たれ、暴投で二進を許すがカリステをショートゴロに打ち取り、打線の反撃を待つ。梅津は8回1失点で交代。9回表、二番手勝野に対し、1死から佐藤輝が内野安打で出、代走に熊谷。代打ノイジーの打席で熊谷は二盗。しかしノイジーは空振り三振。代打渡邊諒は得意の速球打ちでレフト前ヒットを放ち一三塁とチャンスを作る。しかし木浪が空振り三振で逃げ切られて今季最後のバンテリンドームは連敗に終わる。レフトスタンドのタイガースファンにナインが整列し、挨拶をした。

 次節は甲子園でスワローズ、ドラゴンズと各1戦。1日置いて横浜スタジアムのベイスターズ戦とマツダスタジアムのカープ2連戦。さらに1日置いて今節流れた神宮球場のスワローズ戦。これで全日程が終わる。消化試合ゆえの変則日程だが、CSに向け、調子を取り戻してほしいもの。CSのファイナルステージまで2週間近く空くことになるので、今節の戦いぶりを見ていると少し不安になってくる。また、タイトルのかかる選手たちにはぜひトップでゴールインしてほしいものだ。

(2023年9月25日記)


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