愛すれどTigers


西勇輝、今季初勝利

 今節は、豊橋市民球場とバンテリンドームナゴヤでドラゴンズ3連戦。豊橋での初戦は村上が好投し、1点差で逃げ切ろうとしたが、ここ一番で佐藤輝のエラーが出て逆転され敗れる。佐藤輝はファームへ。渡邉が一軍昇格。2戦目は大竹からリリーフをつなぎ、延長10回表に近本の決勝打が出て接戦をものに。3戦目は大山に代えて原口を四番に据える荒療治で打線が爆発し連勝し2勝1敗。続いて甲子園球場に戻りスワローズ3連戦。初戦は青柳が村上宗に痛い一発を浴び敗れ、青柳もファームへ。2戦目は今季初登板のビーズリーが5回無失点。大山の虎の子のタイムリーの1点をリリーフ陣が守り切る。3戦目は才木が好投し、打線もよくつながって快勝し、2勝1敗。今節は4勝2敗で今季通算22勝16敗4分の勝率.579。2位に浮上したカープとは、1.5差で首位。ドラゴンズ初戦の後、2日だけ首位の座をジャイアンツに譲ったが、またすぐに取り戻した。

◎ドラゴンズ7回戦……2-4
 年に一度の豊橋での試合。タイガース村上、ドラゴンズ高橋宏の投手戦。1回裏、田中の二塁打とカリステの四球、細川のライトフライで2死一三塁とされたが、中田を投手ゴロに打ち取り切り抜ける。3回裏、高橋宏に二塁打を打たれ、岡林の二塁ゴロで1死三塁とされる。田中にライト前タイムリーヒットを打たれて先制を許した。6回表、近本の四球、佐藤輝の右中間を破る二塁打で1死に三塁とし、前川の一塁ゴロは中田がバックホームしたが、近本の足が勝り野選となって同点に。さらに一三塁から坂本の二塁ゴロの間に佐藤輝が生還して勝ち越した。7回裏、2死から代打宇佐美のショートゴロを木浪がはじき、エラーで出塁。代走の尾田に対して村上が牽制。判定はセーフだったが岡田監督のリクエスト申請で判定が覆りチェンジに。8回裏、岡林にライトの頭上を越す二塁打を打たれると、田中のバントは坂本が三塁に送球し、アウトのタイミングだったが佐藤輝が落球し、無死一三塁に。カリステのライト前タイムリーヒットで同点に追いつかれ、細川が歩いて満塁とされると、中田は空振り三振に取ったが石川昂のライト前2点タイムリーヒットで勝ち越される。村上はここで降板。二番手漆原が後続を断ち、追加点は許さず。9回表、クローザーのR・マルティネスに森下の四球だけに抑えられて逃げ切られた。佐藤輝はそのままファームへ。
◎ドラゴンズ8回戦……1-0
 タイガース大竹、ドラゴンズ小笠原の一歩も引かぬ投手戦。2回表、今季初スタメンの渡邉がセンター前ヒットを放つも後が続かず。2回裏、石川昂の二塁打と山本の四球で1死一二塁とされたが、加藤匠を空振三振、小笠原は捕邪飛で切り抜ける。6回裏、細川に二塁打を打たれたが、中田と石川昂を連続ショートゴロに打ち取ると、山本の三塁へのライナーは渡邉が好捕して先取点は与えず。大竹は7回無失点で交代。8回裏、二番手ゲラは三者凡退に抑える。9回表、中野の二塁打で小笠原が降板。二番手はR・マルティネス。近本は申告敬遠。無死一二塁としたが、大山は空振り三振、ノイジーはセンターフライで中野が三進。近本が二盗して2死に三塁としたが、渡邉は見逃し三振。9回裏、三番手石井が三者三振に抑えて試合は延長戦に。10回表は三番手松山の前に三者凡退。10回裏、四番手島本は代打福永にヒットを打たれるも後続を断つ。11回表、四番手齋藤から森下が二塁打を放ち、代走に植田。中野の二塁打で植田は三進。近本がここでライト前にタイムリーヒットを放ちついに勝ち越す。五番手清水の前に後続を断たれ、1点差でクローザーの岩崎がカリステは歩かせたが後続を断ち逃げ切った。島本が今季初勝利。岩崎が6セーブ。ヒーローインタビューは決勝打の近本。
◎ドラゴンズ9回戦……9ー4
 ドラゴンズの先発は梅津。1回表、井上が歩き、中野のライト前ヒットで無死一三塁とすると、近本の打席で中野が二盗。近本は二塁ライナーに倒れたが、この試合4番に起用された原口の痛烈な当たりの三塁ゴロを石川昂が弾き、タイムリーエラーで井上が生還して先取点を取る。なおも一三塁で糸原がレフト前タイムリーヒットを放ち2点差とする。4回表、糸原が歩き、前川のライト前ヒットで無死一二塁とし、梅野隆がバントの構えからヒッティングに切り替えてセンター前タイムリーヒットで3点差に。小幡のバントは投手内野安打となって満塁に。西勇のライト前タイムリーヒットで4点差に。ここで梅津は降板。二番手橋本に対し、1死後、中野の左中間を破る2点タイムリー二塁打で6点差とした。4回裏、細川とビシエドのヒットで2死一二塁とされるが、村松を二塁ゴロに打ち取り切り抜ける。5回裏、木下の二塁打と代打板山のヒットで無死一三塁とされ、1死後、田中にライト前タイムリーヒット、大島にもライト前タイムリーヒットを打たれ4点差に迫られる。6回表、三番手の根尾からヒットの中野と四球の近本を置いて原口がライトスタンドにスリーランホームランを放ち7点差に突き放す。6回裏、ビシエドと木下のヒットで1死一二塁とされたが、板山を二塁ゴロ併殺に打ち取り切り抜ける。西勇は6回2失点で交代。7回裏は二番手富田が三者凡退に抑える。8回裏、三番手の岡留も三者凡退に抑える。9回裏、四番手桐敷は四球の村松とヒットの板山を置いて福永に2点タイムリー二塁打を打たれたが、三好を二塁ゴロに打ち取り試合終了。打線の大胆な組み換えが当たった。ヒーローインタビューは今季初勝利の西勇。
◎スワローズ7回戦……2ー4
 タイガースの先発は青柳。立ち上がりからコントロールに苦しむ。1回表、丸山和を歩かせ、中村のバントで二進。長岡のセンター前タイムリーヒットで先取点を与える。スワローズの先発は吉村。2回裏、大山がヒットで出るも、糸原はショートゴロ併殺。3回表、ヒットの丸谷和と長岡を置いて、村上宗に低めの球をうまくすくいあげられ、ライトスタンドへのスリーランホームランを打たれた。6回表、サンタナへの四球とオスナへの死球で一二塁とされたが、西川のバントは二封。一三塁から西川が二盗を試みるが、坂本が刺す。6回裏、代打渡邉のヒットと中野のショートゴロ失策で2死二三塁とし、大山のライト前タイムリーヒットで3点差に。さらに二番手丸山翔から糸原にもセンター前タイムリーヒットが出て2点差に。6回表、二番手桐敷が丸谷和の四球と中村のレフト前ヒットで無死一二塁とされるも長岡のバントは三封。村上宗は空振り三振。ここで三番手漆原が後続を断つ。7回裏、三番手エスパーダから小幡のヒットと代打前川と中野の四球で2死満塁としたが、近四番手山本に交代。近本が二塁ゴロに倒れて得点ならず。8回表からは四番手及川が抑える。スワローズは8回木澤、9回石山のリレーで逃げ切った。
◎スワローズ8回戦……1ー0
 タイガースの先発は今季初登板のビーズリー。初回から力のこもった投球。1回表、長岡にセンター前ヒットを打たれ、暴投で二進。しかし、大きく離塁したところを梅野が強肩で刺す。スワローズの先発はヤフーレ。こちらも好投し、なかなか走者も出せない。4回裏、中野と近本の連続四球でチャンスを作ると、大山がレフト前タイムリーヒットを放ち待望の先取点を取る。これが決勝点になった。5回表、村上宗は空振り三振、サンタナには四球、オスナも空振り三振、濱田を歩かせたが、武岡を空振り三振に取り、5回無失点でビーズリーは交代。6回表は二番手桐敷が三者凡退に抑える。7回表は三番手石井が三者凡退と絶好調。7回裏、渡邉のヒットと前川の四球で代走植田と熊谷を起用してプレッシャーをかける。ここでヤフーレは交代。二番手は星。梅野が歩き満塁としたが、木浪は投手ゴロ併殺に倒れる。8回表は四番手ゲラが、8回裏は三番手田口が抑え、9回表、クローザーの岩崎が三者凡退で逃げ切った。岩崎は7セーブ。ヒーローインタビューは今季初勝利のビーズリーと決勝打の大山。
◎スワローズ9回戦……7ー2
 タイガースの先発は才木。1回表、丸谷和のヒット、長岡の内野安打、村上宗への四球で1死満塁に。サンタナのレフト犠牲フライ、オスナのセンター前タイムリーヒットで2点を先取された。スワローズの先発は石川。2回裏、渡邉のショートゴロエラーとノイジーのレフト線二塁打で無死二三塁とし、梅野と木浪の連続犠牲フライで同点にする。4回裏、ノイジー、梅野、木浪の3連打で無死満塁とし、才木が押し出し四球で勝ち越し。近本のライト前タイムリーヒットで2点差に。石川はここで降板。二番手大西には後続を断たれた。5回表、2死から長岡と村上宗を続けて歩かせたが、サンタナは見逃し三振で切り抜ける。才木は6回2失点で交代。7回表、二番手石井は代打川端にヒットを打たれたが、2死後、長岡のレフトフライをノイジーがスライディングキャッチし、一度はファンブルしたが素手でキャッチしてアウトに。7回裏、三番手長谷川から中野が四球と盗塁で揺さぶるが、追加点はならず。8回表、三番手ゲラは村上宗を歩かせ、雨でぬかるんだマウンドに足を取られボークで二進を許すが、山田哲のセンターライナーを近本が好捕するなどバックが盛り立てる。8回裏、渡邉とノイジーの連打と熊谷と植田の代走起用で四番手エスパーダを揺さぶり、梅野のバントはオスナが三塁へ送球するもセーフで野選に。満塁で木浪がセンターの頭上を越す2点タイムリー二塁打を放ち、エスパーダは降板。五番手山本に対し、代打糸原の代打原口がライト前タイムリーヒットで突き放す。9回表は四番手浜地が代打青木にヒットを打たれたが、1死後、濱田を二塁ゴロ併殺に打ち取り、締めくくった。ヒーローインタビューはハーラーダービートップの5勝目をあげた才木、タイムリーと美技の近本、3打点の木浪。

愛すれどTigers週間MVP
投手……西勇輝 ここまで好投を続けていたのに勝ちに恵まれなかった。やっと今季初勝利。どんな状況でも腐らず自分の投球を続けていたのがやっと実った。
野手……近本光司 前節に続き、打線を引っ張ってくれた。3番で起用されても、1番に戻っても、自分を見失わないのはさすが。

 次節は交流戦前最後の6連戦マツダスタジアムでカープ3連戦。ジャイアンツに3連勝して上り調子のカープだけに苦戦は必至。村上で先勝して勢いをつけたい。続いて甲子園球場に戻りジャイアンツと3連戦。先発投手陣が崩れているだけに、取りこぼしだけはしたくない。ここで勢いをつけて交流戦に臨みたい。

(2024年5月20日記)


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