愛すれどTigers


岡田監督、藤本定義越えの515勝

 今節はマツダズームズームスタジアでカープ戦。第1戦は才木と森下暢の投手戦で延長10回に島田のヒットが相手の悪送球を呼び決勝点を取り勝つ。第2戦はカープキラーの大竹の好投で連勝。第3戦目はカープの各奏者に走りまくられてペースを乱され敗れ、2勝1敗。甲子園球場のベイスターズ戦は、第1戦はビーズリーの好投でまたも延長戦となったが、石井が打たれて敗れ、第2戦は伊藤将の好投と佐藤輝の決勝打で勝ち、岡田監督はタイガースの監督として515勝目で藤本定義監督の記録を抜いた。第3戦は西勇が打たれたが、じわじわと追いつき、9回裏、原口のサヨナラ打で連勝し2勝1敗。今節は4勝2敗。今季通算38勝36敗5分の勝率.514で3位に。首位のカープとは1.0差。2位のジャイアンツとは0.0差。佐藤輝や小幡が調子を上げ、打線がつながるようになってきた。野口がプロ入り初安打と初打点を記録するなど、ファームで再調整の森下もうかうかしていられない。豊田も一軍の雰囲気に慣れてきた。リリーフ陣では島本が再調整。西純と及川の同期コンビが昇格し、こちらも競争になってきた。

◎カープ11回戦……3-0
 タイガース才木、カープ森下暢の投手戦。2回表、大山がレフト前ヒットで出るが、前川、佐藤輝、梅野はいずれも外野フライに打ち取られる。2回裏、小園の投手ゴロを才木が一塁へ悪送球し、ライト森下も送球処理をもたつき小園は三塁へ。しかし坂倉を三邪飛に打ち取ると、菊池の投手ゴロで小園が三本間で挟殺。菊池は二進。矢野を二塁へのライナーに打ち取り切り抜ける。3回表、2死から近本が三遊間へ打つもショート矢野が好捕し素早く送球。判定は内野安打だったが新井監督のリクエスト申請で判定が覆りアウトに。4回表、2死から大山の四球と前川のレフト線へのヒットで一三塁としたが、佐藤輝はショートゴロに倒れる。5回表、梅野、小幡、才木が三者連続三球三振。6回裏、會澤にライト前ヒットを打たれ、森下暢の投手前バントは才木が二塁へ送球してアウトに。新井監督のリクエスト申請も判定は覆らず。小幡が送球しようとしたが走者を気にして転んだため、岡田監督は審判に危険走塁でないか確認。審判の説明でここは引いた。秋山翔は空振り三振。野間を歩かせて一二塁とされたが上本の三塁ゴロは佐藤輝が好捕し三封。8回表、小幡がレフト前ヒットで出ると、代打島田のバントは捕手會澤が二塁へ送球するも小幡が一瞬早く野選でセーフに。近本のセンターフライで小幡は三進。しかし中野は空振り三振に倒れ、森下翔はライトフライで得点できず。才木は7回無失点で交代。8回裏、二番手石井は會澤の投手強襲ヒットを打たれ、代走に大盛。代打宇草のバントで大盛は二進。ここで三番手桐敷に交代。秋山翔の三塁ゴロで大盛は三進。野間には背中に死球で一三塁とされたが、上本をライトフライに打ち取り切り抜けた。森下暢は8回無失点で交代。9回表、二番手栗林の前に大山、前川、佐藤輝は三者三振。9回裏、四番手岩崎は1死から坂倉にセンター前ヒットを打たれ、菊池にはライト前に落ちるかと思われるフライを打たれたが島田がスライディングキャッチで好捕。矢野をレフトフライに打ち取り試合は延長戦に。10回表、三番手島内に対し1死から小幡が歩き島田のライト前ヒットで小幡は一気に三進。ライトの返球がカメラマン席に飛び込みていくワンベースで小幡は生還し思わぬ形で待望の得点が入る。島田も二進。近本がレフトの頭を越すタイムリー二塁打を放ち2点目を奪うと、島内はここで降板。四番手河野は中野の打席で會澤の捕逸で知近本が三進。中野のライト前タイムリーヒットで3点目を奪う。10回裏、クローザーのゲラは1死から代打堂林を歩かせ秋山翔との間の連打で満塁とされる。しかし代打松山は二塁ゴロ併殺で何とか逃げ切りゲラは久々の9セーブ。岩崎が3勝目をあげ、ヒーローインタビューは先制タイムリーを放った島田。
◎カープ12回戦……2-1
 タイガース大竹、カープ九里の投手戦。1回表、近本がライト前ヒットで出るも中野の二遊間の当たりはショート矢野に好捕されショートゴロ併殺。2回表、佐藤輝がライトスタンドに待望の4号ソロホームランを放ち先制。4回表、中野がセンター前ヒットで出、1死後、大山の捕手の前に転がるゴロで中野は二進。バントと同じような形になった。佐藤輝が歩いて一二塁としたが、島田はセンターフライに倒れて追加点はならず。5回表、1死から小幡が右中間を破る二塁打を放つ。大竹は見逃し三振。近本のホームベースに当たって弾んだゴロは投手前の内野安打となり一三塁に。中野の三遊間へのライナーは矢野の美技でショートライナーに終わり、追加点は取れず。カープに強い大竹はスローカーブを効果的に使いのらりくらりとタイミングを外す芸術的な投球で完全試合かと思われたが、5回裏、2死から菊池の三塁ゴロを佐藤輝が一塁へ悪送球し、菊池は二進。矢野のライト線へのタイムリー三塁打で同点に追いつかれた。6回表、前川がセンター前ヒットを放つが、大山はショートゴロ併殺。しかし直後に佐藤輝がライトスタンド前列に運ぶソロホームランを放ちまたもリード。九里はこの回限りで降板。7回表、二番手はハーン。坂本がレフト前ヒットで出るが、小幡のバントは捕邪飛に。大竹のバントは三塁小園が二塁に送球するが矢野が落球してエラーで一二塁に。しかし近本は速球に押されてレフトフライ。中野は空振り三振で追加点はならず。7回裏、2死から石原にレフト前ヒットを打たれるが、菊池の打席で石原は牽制死。8回表、三番手黒原から前川が歩き、代走に植田。大山の三塁ゴロで二封。大山は全力で塁を駆け抜けて併殺崩れ。佐藤輝は空振り三振に倒れ、代打野口も空振り三振で初安打はお預け。大竹は7回1失点で交代。8回裏、二番手ゲラは2死から代打坂倉にライト前ヒットを打たれ、代打松山を迎えたところで三番手桐敷に交代。松山を空振り三振に取る。9回表、四番手森浦に対し坂本が歩き小幡のバントは森浦の好判断で二封。森下はショートゴロ併殺で追加点はまたも取れず。9回裏、クローザーの岩崎は秋山翔、野間、上本を三者凡退に打ち取り逃げ切って11セーブ。大竹が5勝目。ヒーローインタビューは2本のソロホームランを放って全打点をたたき出した佐藤輝。
◎カープ13回戦……5-7
 タイガースの先発は村上。1回裏、秋山翔にライト前ヒットを打たれ、矢野の打席で二盗。梅野の悪送球で秋山翔は三進。矢野にはライト前にタイムリーヒットを打たれて先取点を取られる。小園は二塁ゴロで二封。坂倉をセンターフライに打ち取ると、小園の二盗を梅野が刺して最少失点にとどめる。カープの先発はアドゥワ。2回表、佐藤輝と島田が連続四球で一二塁とし、梅野のバントで二三塁に。小幡はレフト前に落ちるタイムリーヒットで同点とし、一三塁に。村上の打席で小幡は二盗。村上のレフト間前タイムリーヒットで勝ち越す。さらに近本がセンター犠牲フライで3点目を奪った。4回裏、坂倉と野間の連打で無死一二塁とされ、石原のバントで二三塁に。菊池への四球は暴投となり坂倉が生還して1点差とされる。しかし堂林を二塁へのフライに打ち取り、代打松山は空振り三振に取って同点にはさせず。アドゥワは4回3失点で降板。5回表、二番手の矢崎の前に中野、前川、大山が三者三振。これで流れが変わる。5回裏、1死から四球の矢野を置いて小園にレフトフェンスに当たる二塁打を打たれ二三塁に。坂倉のセンター返しの打球は小幡が好捕し一塁へ送球も判定は内野安打。しかし岡田監督のリクエスト申請で判定が覆りショートゴロとなる。その間に矢野が生還して同点に。野間は投手ゴロで試合は振出しに。6回表も矢崎に抑えられ、7回表は三番手塹江。1死から近本が死球で出る。中野は見逃し三振に倒れたが、前川のレフト前ヒットで一三塁とする。ここで四番手森浦に交代。大山が歩いて満塁としたが、佐藤輝はレフトフライに倒れて勝ち越せず。8回表、五番手島内に対し1死から梅野がライト前ヒットで出ると、小幡のバントで二進。しかし代打糸原はレフトフライに倒れる。村上は6回3失点で交代。7回裏、二番手島本は小園にライト前ヒットを打たれて代走に羽月。坂倉は二塁フライに打ち取ったが、野間の打席で羽月が二盗。岡田監督のリクエスト申請も判定は覆らず。野間を歩かせ、ここで三番手石井と交代。石原の打席で羽月が二盗すると、続いて野間も二盗で二三塁に。石原は歩かせ満塁に。菊池は空振り三振に取って2死としたが、堂林の打席で羽月が生還して勝ち越される。堂林はレフト線に2点タイムリー二塁打。堂林の代走に大盛。代打二俣を迎えて四番手浜地と交代。二俣のセンター前タイムリーヒットで 4点差とされた。9回表、六番手黒原に対し近本が右中間を破る三塁打を放つと、1死後、前川の二塁ゴロで近本が生還して3点差に。続く大山はレフトスタンドにソロホームランを放ち2点差と迫る。ここでクローザーの栗林がマウンドへ。佐藤輝は空振り三振に倒れたが、予定外の栗林を引っ張り出した粘りから打線の復調を感じさせた。
◎ベイスターズ11回戦……1-2
 タイガースビーズリー、ベイスターズジャクソンの投手戦。2回表、牧と佐野の連打で無死一二塁とされ、鳥羽氏らの三塁へのゴロで二三塁に。井上に死球で満塁とされたが、森敬は空振り三振、ジャクソンは見逃し三振で切り抜ける。2回裏、1死から佐藤輝のセンター前ヒット、島田の二塁ゴロで佐藤輝は二進。梅野が歩いて一二塁としたが、小幡は二塁ゴロで先制点はならず。3回表、ライト前ヒットの梶原は渡会の二塁ゴロで二進。オースティンの打席で梶原は三盗。オースティンは空振り三振に取ったが、牧にレフトの頭を越すタイムリー二塁打を打たれて先制点を許す。4回裏、1死から大山が二塁打を放ち、佐藤輝の一塁ゴロで大山は三進。島田の死球で一三塁としたが、梅野は三塁ゴロで同点機を逸する。5回裏、左中間を破る二塁打の小幡をビーズリーがバントで三塁に送る。しかし近本は空振り三振、中野はセンターフライに倒れてここも得点できず。6回表、2死から井上絢に二塁打を打たれ、森敬のセンター返しの打球は中野が好捕して内野安打にとどめ一三塁に。ジャクソンの打席で森敬が二盗するも、ジャクソンは二塁へのフライに打ち取る。ビーズリーは6回1失点で交代。7回表は二番手桐敷が三者凡退に抑える。ジャクソンは6回無失点で交代。7回裏、二番手坂本裕に対し、梅野のショートゴロは森敬の悪送球となりエラーで出塁。小幡のバント、代打渡邉のセンター前ヒットで一三塁とし、近本のセンターへの犠牲フライで同点に追いついた。中野もヒットで続き、坂本裕の暴投で二三塁としたが、前川は二塁ゴロに倒れて勝ち越せず。8回表は三番手のゲラが三者凡退に抑え、8回裏は三番手の中川虎に三者凡退に抑えられる。9回表、四番手の岩崎は京田にレフト前ヒットを打たれるも、森敬はスリーバント失敗。代打宮崎のショートフライは小幡が落球したが、梶原はショートゴロで二封。渡会をセンターフライに打ち取り得点は許さず。9回裏、四番手ウィックに対し2死から代打糸原が歩き代走に熊谷。しかし近本はレフトフライに倒れ試合は延長戦に。10回表、五番手石井はオースティンにレフト前ヒットを打たれ、牧野の打席で暴投しオースティンは二進。牧の二塁ゴロで三進。オースティンの代走に林が入り、佐野のセンター前タイムリーヒットでリードを許す。代打山本は三塁ゴロ併殺にとって最少失点にとどめる。10回裏、クローザーの森原に対し中野と森下が連続空振り三振。しかし大山と佐藤輝の連打でチャンスを作ったが、島田は一塁ゴロで逃げ切られた。
◎ベイスターズ12回戦……2-1
 タイガースの先発は伊藤将。1回表、梶原にセンター前ヒットを打たれ、渡会の打席で梶原は二盗。しかし直後の二塁牽制球の判定はセーフだったが岡田監督のリクエスト申請で判定が覆りアウトに。渡会は二塁ゴロ、オースティンは空振り三振で乗り切った。4回表、オースティンにバックスクリーン右にソロホームランを打たれて先制される。ベイスターズの先発は森唯。4回までは気迫のこもった投球に押されていたが、5回裏、島田が投手強襲ヒットで出ると、坂本誠の打席で島田は二盗。坂本誠の三塁ゴロの間に島田は三進。小幡のライト前タイムリーヒットで同点とする。6回表、梶原にライト前ヒットを打たれるも、渡会はライトフライ。オースティンはショートゴロ併殺に打ち取る。6回裏、1死から中野がレフト前ヒットを放ち、2死後、大山のレフト前ヒットで一三塁とすると、ここで森唯は降板。二番手は左腕ディアス。佐藤輝は初球を狙いライト前タイムリーヒットで勝ち越す。7回表、牧にヒットを打たれるも宮崎は三塁ゴロ併殺。佐野はライトフライで7回1失点で交代。7回裏、三番手徳山から坂本誠がセンター前ヒットを放つと、小幡のバントで二進。しかし代打糸原はショートへのフライ、近本はセンターフライと追加点はならず。8回表、二番手ゲラは2死から井上絢に二塁打を打たれたが、梶原を空振り三振に取る。8回裏、四番手京山に対し前川が歩き代走に植田。大山の空振り三振の間に植田は二盗。佐藤輝は申告敬遠で一二塁としたが、島田は空振り三振に倒れてここも追加点はならず。9回裏、クローの岩崎は1死からオースティンを歩かせ、牧の見逃し三振を挟んで宮崎にも四球。三浦監督は関根と京田を代走に起用する勝負手をかけてきたが、佐野を一塁ゴロに打ち取って逃げ切った。岩崎は12セーブ。ヒーローインタビューは4勝目の伊藤将、同点打の小幡、決勝打の佐藤輝。
◎ベイスターズ13回戦……6-5
 ベイスターズの先発はケイ。1回裏、近本がレフト線に二塁打を放つ。中野がレフト前ヒットでつなぎ一三塁に。しかし、豊田と大山は連続空振り三振。佐藤輝は四球で満塁としたが、前川も空振り三振で先制点は取れず。タイガースの先発は西勇。2回表、宮崎の内野安打と佐野のライト前ヒットで一二塁とされ、山本の左中間を破るタイムリー二塁打で先制され、二三塁に。京田のライト前2点タイムリーヒットで3点差とされる。ケイのバントは西勇の二塁送球が京田に当たりエラーが記録されて一二塁に。桑原のバントで1死二三塁。しかし渡会の二塁後方のフライは中野が背走して捕りオースティンはレフトフライで追加点は許さず。3回表、2死から佐野のヒットと山本の二塁打で二三塁とされたが京田を申告敬遠し、ケイを三塁ゴロに打ち取って切り抜けた。西勇は3回3失点で降板。4回表、二番手西純は桑原にヒットを打たれるも渡会をショートゴロ併殺に打ち取るなどして抑える。4回裏、2死から前川が二塁打を放つも梅野はライトフライ。5回表、牧と宮崎の連打で一三塁とされ、佐野のライト犠牲フライで4点差に。5回裏、小幡がレフト前ヒットで出ると、代打野口はプロ入り初安打となるライト前ヒット。ライト渡会が後逸する間に小幡が一気に生還し3点差に。野口も三進。続く近本のライト前タイムリーヒットで2点差と迫るが、後続を断たれて追加点はならず。6回表は三番手富田が2死から渡会にヒットを打たれるもオースティンをショートゴロに打ち取り抑える。6回裏、1死から前川の三塁ゴロは宮崎の悪送球でエラーとなり出塁。梅野のライト前ヒットと小幡の四球で1死満塁とし、ケイは降板。二番手京山から野口がセンターへ犠牲フライを放ち1点差に迫る。野口はプロ初打点。7回表、四番手漆原は牧のセンター前ヒットと宮崎の四球で一二塁とされ、佐野は一塁ゴロで二封。しかし山本のセンター犠牲フライで2点差に戻される。7回裏、三番手中川虎から中野がヒットを放つも後続を断たれる。8回表、五番手石井は渡会の内野安打と石井の暴投で1死二塁とされるが、オースティンを空振り三振に取り、牧を申告敬遠。宮崎はハーフスイングで空振り三振と乗り切った。8回裏、四番手ウィックに対し、前川の二塁ゴロは牧が弾いてエラーで出塁。1死後、小幡のセンター前ヒットで一二塁とし、野口は二塁ゴロ。一塁走者の小幡に牧がタッチしに行き、かいくぐって倒れてアウトに。一塁はセーフ。三浦監督が守備妨害ではないかと抗議するも判定は守備妨害にはならず2死一三塁に。野口の代走に植田。近本が歩いて満塁に。中野のライト前タイムリーヒットでまたも1点差に迫る。9回表は六番手桐敷が三者凡退に抑え、9回裏、クローザーの森原から大山が四球で出ると、佐藤輝は見逃し三振に倒れたが、前川のライト前ヒットで一二塁とし、大山の代走に熊谷。梅野は死球で満塁に。小幡は投手ゴロで本封されたが、2死満塁から代打原口がライト前タイムリーヒットを放ち同点とし、ライトの渡会はライトゴロを狙い一塁に送球するもその送球がそれ、梅野も生還してサヨナラ勝利。ヒーローインタビューは好リリーフで3勝目の桐敷、プロ入り初安打と初打点の野口、サヨナラ打の原口。

愛すれどTigers週間MVP
投手……大竹耕太郎 さすがカープキラーという投球。ここのところ勝ち星があがってなかったけれど、スローボールで相手のタイミングを狂わせる投球術が冴えてきた。ここから昨シーズンのように調子を上げていってほしい。
野手……小幡竜平 本来なら昨シーズン定位置をつかむチャンスを与えられていたのに、木浪に奪われた。今季は木浪の骨折でチャンスが回ってきたのになかなか調子が上がってこなかったが、ずっとスタメンで起用されていくうちにタイミングが取れるようになり、打率もついに2割台に乗った。つなぎのバッティング、バントなど地味ながら打線をつなぐ役割を果たしている。本当は佐藤輝明を選びたかったけれど、甲子園でホームランを打つまで待とう。

 次節は甲子園球場での最下位スワローズ2連戦。ジャイアンツに連敗して調子を落としているだけに取りこぼしはできない。才木と大竹で確実に勝っておきたい。1日おいてバンテリンドームナゴヤでドラゴンズ3連戦。首位カープに3連勝し、調子を上げている。特にタイガースを戦力外になりドラゴンズに拾われた形になった板山の活躍が顕著。なんでこんな選手を解雇したのか。山本と板山をタダでドラゴンズにやり、主力の不振時に使える選手に苦労していたのは皮肉としか言いようがない。ユーティリティプレーヤーが嫌いな岡田監督の方針なのだろうが、この2人に関しては裏目に出てしまった。北條も社会人野球で活躍中。こと編成に関しては岡田監督の意見はあまり取り入れてはいけないように思う。とにかく板山と山本にやられないようにしなくては。もっとも、戦力外の烙印を押された選手たちが新天地で活躍しているのを見るのは嬉しくはあるのだが。

 オールスターファン投票で、先発才木、中継岩崎、外野近本が選出された。監督推薦では内野の中野、中継ぎの桐敷が選出され、才木と桐敷は嬉しい初出場。あとはプラスワン投票がある。今季のタイガースのメンバーだと大山や佐藤輝はちょっと選ばれにくいだろうが。

(2024年7月1日記)


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