今節から後半戦開始。エスコンフィールドのオールスターゲームでは才木が先発し、1失点の好投。試合を締めたのは岩崎で、両リーグの投手で唯一三者凡退に抑えた。神宮球場での第2戦では桐敷が登板、ホームランによる1失点にとどめた。初戦は近本、2戦目は中野がスタメン出場したが、近本は無安打。中野は1安打にとどまった。1日おいて後半戦最初のカードとなった甲子園球場でのドラゴンズ戦。第1戦は村上の好投とクリーンアップの活躍で勝ち。第2戦は大竹が好投し打線が大量点を奪い連勝、第3戦は西勇が好投したが、岩崎が打たれて追いつかれ、延長戦となり、森下が守護神R・マルティネスからサヨナラ打を放ち今節は3勝0敗。今季通算46勝42敗5分の勝率.523で3位。首位のジャイアンツとは3.5差と変わらず。2位のカープとは0.5差。4位のベイスターズとは2.0差。
◎ドラゴンズ16回戦……5-1
タイガースの先発は村上。1回表、福永のレフト前ヒット、田中のレフト線への二塁打で無死二三塁とされたが、細川の三塁ゴロで走者は動けず。中田を見逃し三振に取ると、カリステをセンターフライに打ち取って何とか切り抜けた。ドラゴンズの先発は小笠原。1回裏、近本が歩き中野のバントで二進。森下は空振り三振に倒れたが、佐藤輝のライト前タイムリーヒットで近本が一気に生還し1点を先取。返球の間に佐藤輝は二進。大山もライト前タイムリーヒットで2点差とする。3回表、福永が内野安打で出ると、田中のセンター前ヒットと細川の投手強襲安打で無死満塁に。村上はここで踏ん張る。中田をショートフライに打ち取ると、カリステの投手ゴロでホームゲッツー。ここも無失点で乗り切った。4回表、岡林と加藤匠のヒットで1死一二塁とされ、小笠原のバントで二三塁に。ここも福永をショートフライに打ち取って切り抜ける。5回表、2死から中田とカリステの連続二塁打で1点差と詰め寄られるが、岡林を二塁ゴロに打ち取り同点は許さず。6回表、1死からレフト前ヒットの加藤匠を小笠原のバントで送られ2死二塁に。ここも福永をライトフライに打ち取り乗り切る。村上は6回1失点で交代。7回表は二番手石井が三者凡退に抑える。7回裏、坂本がセンター前ヒットで出ると、代打長坂がバントで送り、近本は四球で一二塁に。中野はセンターフライに倒れたが、ここで小笠原は降板。二番手の藤嶋から森下がレフトスタンドにスリーランホームランを放ち4点差に突き放す。8回表は三番手桐敷が三者凡退に抑え、8回裏、三番手祖父江に対し1死から島田がレフト前ヒットで出たが、後続を断たれる。9回表、四番手ゲラは1死から高橋周にレフト前ヒットを打たれるも福永を空振り三振、田中を二塁へのフライに打ち取り締めくくった。ヒーローインタビューは4勝目の村上、先制タイムリーの佐藤輝、スリーランホームランの森下。
◎ドラゴンズ17回戦……7-3
ドラゴンズの先発はメヒア。1回表、一塁内野安打の近本を中野がバントで送り、森下のライト前タイムリーヒットで先制する。3回裏、1死から近本のセンター前ヒットと中野の内野安打で一二塁とし、森下のレフト前タイムリーヒットで2点差とする。2死後、大山の死球で満塁とし、前川のレフトファールライン上に跳ねる2点タイムリーヒットで4点差とする。スコアボードのリプレイを見てから立浪監督がリクエスト申請をするが、リプレイ表示後のリクエストは受けつけられず。一三塁から木浪のライト前タイムリーヒットで5点差をつけた。タイガースの先発は大竹。緩急をつけた投球でドラゴンズ打線を抑える。4回表、福永にレフト前ヒットを打たれるも、田中はレフトフライ。細川は見逃し三振。中田のセンター前に抜けるかという当たりは木浪が好捕して二封。5回表、カリステにレフト前ヒットを打たれたが、高橋周は一塁ゴロ併殺。加藤匠にセンター前ヒットを打たれるも龍空は二塁ゴロに打ち取る。5回裏、1死から森下がレフト線に二塁打を放つと、佐藤輝の左中間を破るタイムリー二塁打で6点差に。さらに大山もレフト前タイムリーヒットで7点差とした。6回表、代打岡林にレフト前ヒットを打たれるも後続を断ち完封ペース。メヒアは5回7失点で降板。6回裏、二番手勝野に対し坂本がレフト前ヒットを放つと、大竹のバントは投手前に転がり勝野の好判断で投手ゴロ併殺に。近本中野の連打で攻めるも森下はセンターフライに倒れる。7回裏、三番手は岩嵜佐藤輝、大山は連続空振り三振。前川は空振りで足をつり、代打に島田。島田も空振り三振に。8回裏、完封を狙う大竹は、龍空のレフト前ヒット、代打山本の二塁打で無死二三塁とされ、福永のライト犠牲フライで失点、完封を逃した。しかし、板山と代打中島を三振に取って追加点は許さず。8回裏、四番手福に対し、三者凡退。9回裏、二番手加治屋はカリステと代打後藤のヒットで1死一三塁とされ、龍空を歩かせ満塁に。山本のセンターへの犠牲フライで5点差とされる。福永は降り逃げでさらに1点を追加され、ここで岩崎に交代。代打石橋を一邪飛に打ち取って逃げ切った。岩崎は15セーブ。ヒーローインタビューは7勝目の大竹と、先制打を含む3安打2打点の森下。
◎ドラゴンズ18回戦……4-3
タイガースの先発は西勇。2回表、保坂輪にレフトスタンドにソロホームランを打たれて先制される。ドラゴンズの先発は松葉。2回裏、今度は大山がレフトスタンドに同点のソロホームランを放つ。3回表、龍空にレフト前ヒットを打たれ、松葉のバントと龍空の三盗で1死三塁とされるが大島のレフトフライは野口、木浪の返球がホームにストライクで決まり、龍空は本塁憤死。3回裏、2死から森下と佐藤輝の連打で一三塁とするも大山は二塁ゴロ。5回表、西勇は高橋周、板山、木下を三者三振に打ち取る。6回表、岡林の9ヒットと大島の三塁ゴロは佐藤輝が二塁へ送球するも中野が捕球できず佐藤輝のエラーとなり1死一二塁に。しかし後藤を空振り三振に取ると、カリステを三塁へのフライに打ち取り切り抜ける。松葉は5回1失点で交代。6回裏、二番手岩嵜から佐藤輝の二塁打と大山のセンター前ヒットで無死一三塁とし、代打前川のセンター前タイムリーヒットで勝ち越す。西勇は6回1失点で交代。7回表、二番手桐敷は細川を歩かせ高橋周に死球で無死一二塁に。しかし代打田中のバントは桐敷が三封。代打中田はショートゴロ併殺で乗り切る。7回裏、三番手清水に対し四球の中野とヒットの森下を置いて1死一二塁から佐藤輝の二塁ゴロを田中がトンネルして中野が生還して2点差に。8回表、三番手ゲラは岡林にヒットを打たれるも後続を断つ。8回裏、四番手橋本の前に三者凡退。9回表、クローザーの岩崎は代打山本と細川の連打、高橋周への四球で無死満塁に。田中は二塁ゴロで入封したが山本が生還して1点差に。中田のレフト前タイムリリーヒットで同点とされ、試合は延長戦に。9回裏、五番手松山から中野のヒットと森下の四球、佐藤輝のライト前ヒットで2死満塁としたが、大山はショートゴロに倒れる。10回表、五番手石井は三者凡退に抑える。10回裏、六番手藤嶋に対し島田が歩くも後続を断たれる。11回表、六番手岡留も三者凡退に抑え、11回裏、クローザーのR・マルティネスからヒットの近本を中野が送り、森下がレフト前にサヨナラ対むれーヒットを放ち、何とかカード3連勝。ヒーローインタビューはサヨナラ打の森下と今季初勝利の岡留。
愛すれどTigers週間MVP
投手……村上頌樹 打線の援護に恵まれていなかった村上だったが、後半戦の最初の試合は打線の援護にも恵まれ、久々の勝利。次節以降もこの調子で引っ張っていってほしい。
野手……森下翔太 オールスターブレイクの間の調整がうまくいったか、コンパクトで鋭いスイングでチャンスに好打。3日連続ヒーローインタビューに呼ばれる大活躍。次節もこの調子を落とすことなく打ちまくってほしい。
次節は甲子園で長期ロード前の6連戦。まずは首位のジャイアンツ。東京ドームでの貧打はもうどちらのチームも感じられない。それだけに投手陣がどれだけ踏ん張れるか。続くベイスターズはジャイアンツにスイープされ、調子を落としているだけに、ここできっちりたたいて優勝戦線から脱落させるくらいの意気込みで対戦してほしい。とにかく少しでもジャイアンツとの差を縮めてもらえればと願うばかり。
(2024年7月29日記)