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甲子園球場100歳を祝うジャイアンツ戦3連勝

 今節の8月1日は甲子園球場会場100周年の記念日。甲子園でのジャイアンツ戦では連日セレモニーが行われた。第1戦は才木が先発し好投。大山が山崎伊からスリーランを放ち先勝。第2戦では及川が先発、好投グリフィンの立ち上がりをせめて大差をつけ、追い上げられたが逃げ切る。第3戦はビーズリーがジャイアンツキラーぶりを発揮。戸郷を打ちこんで3勝0敗で甲子園の誕生日を祝った。続く横浜スタジアムのベイスターズ戦。第1戦は村上の好投とクリーンアップの活躍で勝ち。第2戦は森下と佐藤輝のホームランで先制するも大竹がオースティンに2発くらって連勝ストップ。第3戦は西勇が好投し佐藤輝のホームランなどで完封リレーし2勝1敗。今節は5勝1敗。今季通算51勝43敗5分の勝率.543で3位。首位のカープとは1.5差。2位のジャイアンツとは0.5差。上位3チームが1.5差の間に詰まる混戦となった。

◎ジャイアンツ16回戦……5-1
 タイガースの先発は才木。1回表、丸に二塁内野安打を打たれるも、吉川はレフトフライ、ヘルナンデスはショートライナー。岡本和にセンター前ヒットを打たれ一二塁とされたが、大城卓を空振り三振に取る。ジャイアンツの先発は山崎伊。1死から中野がレフト前ヒットを放つも森下はショートゴロ併殺に倒れる。2回裏、佐藤輝がセンター前ヒットで出るも、大山はショートゴロ併殺。前川がセンター前ヒットを打ちなおすも、木浪は空振り三振。3回表、1死から丸にヒットを打たれ、2死後、ヘルナンデスの打席で二盗。ヘルナンデスは歩かせたが、岡本和をショートゴロに打ち取る。3回裏、1死から才木が内野安打で出るも、近本のショートライナーで飛び出し帰塁できず併殺に。5回裏、センター前ヒットの大山を置いて前川が左中間を破る先生のタイムリー二塁打を放つ。その後、木浪と才木のヒットと近本の四球で2死満塁としたが、中野は見逃し三振に倒れ追加点はならず。山崎伊は5回1失点で交代。6回裏、二番手中川晧から森下と佐藤輝の連打でチャンスを作り、大山のレフトポール際に飛び込むスリーランホームランで4点差に。7回表、モンテスを歩かせ、岸田の三塁ゴロを佐藤輝が弾いてエラーとなり、泉口を歩かせて無死満塁とされる。若林を見逃し三振に取ったところで才木は交代。二番手は桐敷。丸の一塁ゴロで二封。その間にモンテスが生還して3点差に。代打坂本勇は見逃し三振で切り抜けた。7回裏、三番手伊藤優の前に三者凡退。8回裏、三番手石井はヘルナンデス、岡本和、オコエを三者三振に取ったが、オコエは降り逃げで出塁。しかしモンテスをレフトフライに打ち取る。8回裏、四番手塀内から森下がレフトスタンドにソロホームランを放ち4点差とし、9回表はクローザーのゲラが岸田にヒットを打たれるも泉口を投手ゴロ併殺に打ち取り、若林を空振り三振に取って締めた。ヒーローインタビューは9勝目の才木、好リリーフの桐敷、スリーランホームランの大山。
◎ジャイアンツ17回戦……9-6
 タイガースの先発は及川。1回表、1死から吉川にレフト前ヒットを打たれるも、ヘルナンデスのセンター返しの打球を木浪が好捕して二封。岡本和は見逃し三振で切り抜ける。ジャイアンツの先発はグリフィン。立ち上がりからコントロールがままならない。1回裏、近本がセンター前ヒットで出ると、中野のバントで二進。森下のレフト前ヒットで一三塁とし、佐藤輝は空振り三振に倒れたが、大山の四球で満塁とし、野口も押し出し四球を選んで先制。木浪のセンター前2点タイムリーヒットで3点差とし、坂本誠が歩いてまたも満塁に。及川がレフト線にタイムリーヒットを放ち4点差に。木浪も一気に本塁を狙うが憤死。2回裏、2死から森下の四球と佐藤輝のライト前ヒットでチャンスを作るが大山は一邪飛に倒れる。3回裏、2死から坂本誠が歩き、及川の二塁への内野安打は吉川が送球を焦って悪送球となりその間に坂本誠は三進。しかし近本は三塁ライナーに倒れて追加点はならず。5回表、先発初勝利を意識したか、及川の投球が乱れる。1死から岸田とオコエの連打と代打大城卓の四球で満塁とされ、丸の打席で暴投し3点差に。丸の二塁ゴロの間にオコエが生還して2点差に迫られる。グリフィンは4回4失点で降板。5回裏は二番手泉の前に三者凡退。及川は5回2失点で交代。6回表、二番手岡留はヘルナンデスの二塁打と岡本和のライト前ヒットで一三塁とされる。モンテスの一塁ゴロでヘルナンデスが生還して1点差に。しかし泉口と岸田は内野ゴロに打ち取り、リードは保った。6回裏、続投の泉に対し、坂本誠と代打糸原の連打で一二塁とし、1死後、中野のライト線タイムリー二塁打で2点差とし、なおも二三塁。2死後、佐藤輝が内角高めを力でライト前に運び2点タイムリーヒットで4点差に。大山は死球。野口がセンター前タイムリーヒットで5点差をつける。7回表、三番手漆原は内野安打の代打門脇を丸の一塁ゴロで二進され、吉川のセンター前タイムリーヒットで2点差に。ヘルナンデスを歩かせたところで漆原は交代。四番手石井は岡本和をライトフライに打ち取り最少失点にとどめる。7回裏、三番手平内に対し1死から島田がセンター前ヒットを放ち、近本もセンター前ヒットで続く。中野の一塁ゴロで二三塁とする。森下は2球続けて頭を狙われ、執念のショートタイムリー内野安打で5点差とする。森下は盗塁死。8回表、五番手富田はモンテスを歩かせ、岸田に死球で2死一二塁に。オコエのセンター前ヒットを近本が後逸しモンテスが生還して4点差に。ここで六番手桐敷と交代。門脇の一塁ゴロで岸田が生還し3点差に迫られた。それでも丸をセンターフライに打ち取り、反撃を止めた。8回裏は四番手伊藤優に三者凡退。9回裏、クローザーのゲラは代打坂本勇を空振り三振に取ると、ヘルナンデスは当たり損ねの捕手へのゴロ。岡本和を空振り三振に仕留めて逃げ切った。ゲラは11セーブ。ヒーローインタビューは今季初勝利の及川、先制の押し出し四球の野口、試合を決定づけたタイムリーヒットの中野。
◎ジャイアンツ18回戦……9-2
 ジャイアンツの先発は戸郷。1回表、近本がライト前ヒットを放つと中野がバントで送り森下のライトフライで三進。佐藤輝と大山が歩き、ライト線へ2点タイムリーヒットで先制する。2回裏、梅野がレフト前ヒットで出、ビーズリーがバントしたが捕手岸田が二封。近本の一塁ゴロで二封。近本は二盗したが中野は三塁ゴロに倒れる。3回裏、四球の森下とセンター前ヒットの大山を置いて2死一二塁から木浪がレフト前にタイムリーヒットを放ち3点差に。タイガースの先発はジャイアンツキラーのビーズリー。4回まで一人も走者を出さず。5回表、1死から大城卓のレフト前ヒット、泉口にはライト線に二塁打を打たれ値1死二三塁とされると、岸田のショートゴロの間に大城卓が生還して2点差に。5回裏、2死から佐藤輝のライト前ヒットと大山の四球で一二塁とし、前川のライト前タイムリーヒットで3点差とし、木浪のレフト線への2点タイムリーヒットで5点差に。6回表、オコエにバックスクリーンにソロホームランを打たれて4点差とされたが、6回裏、二番手中川晧から近本が歩き中野のバントで二進。森下のレフト前タイムリーヒットで5点差に。佐藤輝のヒットで一二塁とし、大山のショートゴロで二封。2死一三塁として前川のセンター前タイムリーヒットで6点差と広げる。7回表、二番手の今季初登板の岩貞は大城卓を死球で出し、代走に若林。しかし泉口を空振り三振に取ると岸田の投手ゴロで若林は二進。門脇をレフトフライに打ち取って切り抜けた。7回表、三番手泉から梅野が二塁打を放つと、代打は渡邉。二塁ライナーに倒れ、近本は見逃し三振、中野はレフトフライと抑えられた。8回表、三番手岡留はオコエにヒットを打たれるも代打モンテスと吉川をフライに打ち取り、ヘルナンデスを空振り三振に取る。8回裏、四番手船迫から佐藤輝がライトポール際ソロホームランを放ち、甲子園球場100歳を祝う。9回表、四番手漆原は三者凡退で締め、甲子園球場の100歳の誕生日をジャイアンツをスイープする勝利で飾った。ヒーローインタビューは5勝目のビーズリー、4打点の前川、3打点の木浪、祝砲となるホームランを放った佐藤輝。
◎ベイスターズ14回戦……4-2
 タイガースの先発は村上。1回裏、桑原にセンター前ヒットを打たれるも、梶原の打席で桑原を牽制死。三浦監督のリクエスト申請も判定は覆らず。ベイスターズの先発は苦手のジャクソン。しかしコントロールが定まらず。2回表、大山が歩き、前川の打席でジャクソンは暴投し大山は二進。前川は見逃し三振に倒れたが、木浪のライトの頭上を襲うフライで大山は三進。しかしここは坂本誠の二塁ゴロで先制点は取れず。2回裏、オースティンを歩かせ。佐野の二塁ゴロで二封。京田の四球と戸柱のユニフォームをかする死球で1死満塁に。林のセンターへの犠牲フライで先制される。しかしジャクソンを空振り三振にとって最少失点にとどめた。3回表、村上、近本、中野は三者三振。またもジャクソンの術中にはまるかと思われたが、4回表、佐藤輝のライト前ヒットと大山の四球で1死一二塁に。前川はセンターの頭上を襲う当たり。しかし桑原に好捕され、佐藤輝と大山は帰塁。しかし大山は帰塁の際に二塁ベースを空過してしまい併殺となる。6回表、近本のユニフォームをかする死球と中野の犠打で1死二塁し、森下のセンター前に落ちるタイムリーヒットで同点に。佐藤輝のライトへのヒットで一三塁し、大山のセンター前タイムリーヒットで勝ち越すと、ジャクソンはここで降板。二番手は京山。2死後、木浪が歩いて満塁とし、坂本誠のレフト前2点タイムリーヒットで3点差とする。7回表、三番手の坂本裕には抑えられ、8回表、四番手中川虎の前に三者凡退。8回裏、林にライト前ヒットを打たれ、代打渡会はショート木浪の美技で二封。だいだやまもとのレフトフェンスに当たる二塁打で二三塁とされ、代打宮崎のセンター前タイムリーヒットで2点差に迫られる。ここで村上は降板。二番手石井は牧を三塁ゴロに打ち取り二封。オースティンの打席で石井は暴投、二三塁に。オースティンを申告敬遠し満塁にしたところで三番手桐敷が登板。佐野を二塁ゴロに打ち取る。9回表、五番手佐々木の前に三者凡退。9回裏、クローザーの岩崎は三者凡退で逃げ切り7連勝。岩崎は16セーブ。村上が5勝目。ヒーローインタビューは好リリーフの桐敷。
◎ベイスターズ15回戦……4-10
 ベイスターズの先発は吉野。1回表、近本がライト前ヒットを放ち、中野のバントで二進。森下がレフトスタンドにツーランホームランを放ち先制。続く佐藤輝もライトスタンドにソロホームランを放りこみ3点差とする。タイガースの先発は大竹。1回裏、梶原にレフト前ヒットを打たれると、牧の打席で二盗。牧は歩いて一二塁に。佐野は二塁フライに打ち取ったが、オースティンにレフトスタンドに同点のスリーランホームランを打たれる。2回表、近本がセンター前ヒットで出ると、中野の打席で二盗。中野のセンターフライで近本は三進。しかし森下は三塁ライナー。佐藤輝はライトフライで得点機を逸する。4回表、1死から前川のライト前ヒットと木浪の四球で一二塁としたが、坂本誠はライトフライに倒れ、大竹の内野安打で満塁とするも近本は見逃し三振で流れを作れず。4回裏、宮崎は死球。2死後、林にレフト前ヒットを打たれるも代打大和を一塁へのフライに打ち取り切り抜ける。吉野は4回3失点で降板。5回表、二番手ウィックに対し中野の三塁線の当たりはファールゾーンでぎりぎり動いてレフト線への二塁打に。森下のライトフライで三進。佐藤輝のセンター前タイムリーヒットで1点差をつける。後続を断たれて追加点はならず、6回には続投のウィックに抑えられる。6回裏、またもオースティンにレフトスタンドにソロホームランを打たれて同点に。宮崎の三塁ゴロは佐藤輝の悪送球でセーフの判定となったが、岡田監督のリクエスト申請で、大山の触塁が早く判定が覆りアウトに。蛯名に三塁内野安打を打たれるも山本をショートゴロ併殺に取る。7回表、三番手山崎の前に三者凡退。7回裏、二番手は岩貞。林を歩かせ、代打柴田のバントで二進。梶原は空振り三振に取ったが、牧は申告敬遠で一二塁に。佐野のセンター前ヒットは近本が三塁に大きく悪送球。二者が生還して2点差に。佐野は二進。ここで岩貞は降板し、三番手岡留はオースティンをショートゴロに打ち取り追加点は許さず。8回表、四番手ウェンデルケンの前に三者凡退。8回裏、続投の岡留は宮崎のセンター前に落ちるテキサス性のヒットを打たれ、宮崎の代走に京田。蛯名のバントで二進。山本のセンター前ヒットで1死一三塁とされ、林のセーフティスクイズで3点差に。代打渡会は内野安打で満塁とされ、梶原の二塁ゴロで二封される間にさらに1点を追加される。牧の打席で岡留は一塁牽制悪送球。その間にさらに1点追加。牧のレフト前タイムリーヒットで6点差と広げられ、岡留は降板。四番手富田は関根を捕邪飛に打ち取ってやっとチェンジに。9回裏、クローザーの森原から代打原口が二塁打を放つも代打梅野は一塁ゴロで原口は動けず。代打野口は見逃し三振。近本は二塁ゴロで一矢報いることもできなかった。ベイスターズは9連敗でストップ。タイガースは8連勝でストップし、3位に。岩貞の乱調が誤算だった。
◎ベイスターズ16回戦……4-0
 ベイスターズの先発はケイ。1回表、近本が二塁へ高く弾む内野安打で出ると、中野のバントで二進。森下の10試合連続打点となるレフト線へのタイムリー二塁打で先制する。タイガースの先発は西勇。2回裏、オースティンへの四球と宮崎のレフト前ヒットで無死一二塁とされるが、渡会を空振り三振に取ると、山本のセンター返しの打球は中野が好捕して二封。木浪の足が離れたと三浦監督がリクエスト申請したが、アウトの後に離れたと判定は覆らず。林のショートへの強い当たりを今度は木浪が好捕して二封し、守備で西勇を盛り立てる。3回表、近本がヒットと二盗で2死二塁としたが、森下はレフトフライに倒れる。4回表、佐藤輝、大山、野口の三連打で無死満塁としたが、梅野は空振り三振、木浪は一塁ライナー、西勇は一邪飛と全く無策で追加点は取れず。4回表、ニルスだのオースティンは宮崎の一塁ゴロで三進。渡会はショートフライに打ち取ったが、山本を歩かせ一三塁に。しかし林を三塁ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。5回表、ヒットの中野と四球の森下を置いて佐藤輝がバックスクリーン右にスリーランホームランを放ち、4点差と突き放す。ケイは5回4失点で降板。6回表、二番手坂本裕から梅野がセンター前ヒットで出ると、木浪が送って二進。しかし代打渡邉は見逃し三振に倒れる。近本のヒットで一三塁と攻めたが中野は三塁へのライナーで追加点は取れず。西勇は5回無失点で交代。6回裏、二番手石井は三者凡退に抑える。7回表、三番手中川虎から佐藤輝のヒットと大山の四球、梅野の申告敬遠で2死満塁としたが、木浪は空振り三振に倒れる。7回裏、三番手桐敷も三者凡退に抑える。8回表、四番手京山から代打糸原が四球。近本も歩き、中野は空振り三振に倒れたが、森下も四球で満塁に。京山は降板し、五番手は佐々木。後続を断たれてここも追加点が取れず。佐々木には9回表も走者を出しながらも抑えられる。8回裏は四番手ゲラも三者凡退に抑え、9回裏、クローザーの岩崎は2死から宮崎にヒットを許すも蛯名をレフトフライに打ち取り締めた。西勇が5勝目。ヒーローインタビューはスリーランホームランを放った佐藤輝。

愛すれどTigers週間MVP
投手……及川雅貴 今節は勝利した先発投手すべてがMVP。特に及川は伊藤将に代わる谷間の先発にもかかわらず、ジャイアンツ打線を抑えてプロ入り先発初勝利。しばらくはローテーションに入ってくるだろう。次回登板でその真価が問われるところだ。
野手……森下翔太、佐藤輝明 10試合連続打点の森下。ジャイアンツ戦とベイスターズ戦で連続試合安打を続け3ホームランの固め打ちを見せた佐藤輝。「アイブラック兄弟」グッズも発売されることになり、そろって打ちまくっている。このペースをしばらく落とすことなく活躍くしてほしい。

 次節からは長期ロードの9連戦。まずは神宮球場のスワローズ戦。打ち合いになるだろうが、今のタイガース打線のつながりのほうがスワローズより上と見る。続いて地元京セラドームでカープ戦。好調に首位を走る相手だけに、1つでも勝って勢いを止めておきたい。そのあとしばらくドーム球場が続くだけに、快適に順位を維持していってもらいたい。


(2024年8月5日記)


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