愛すれどTigers


5連勝で連覇に望みも

 今節は甲子園球場でのドラゴンズ戦。第1戦は高橋宏から先制し、高橋遥が好投して先勝。第2戦では村上が先制されるが小笠原を打ちこみ逆転勝利。第3戦は大野に好投されるが大竹もよく粘り接戦を制し、3勝0敗。今季の甲子園ではドラゴンズには無敗に終わる。神宮球場に移動してスワローズ戦。第1戦は佐藤輝の満塁ホームランなどで圧勝。第2戦は高橋奎を攻略し、佐藤輝と大山のホームランで連勝。第3戦は西勇が2本のホームランで大きくリードされ連勝がストップし2勝1敗。今節は5勝1敗。今季通算64勝57敗6分の勝率.529で3位。首位のジャイアンツとは2.5差。2位のカープとは1.5差。4位のベイスターズとは2.0差と上位4チームが4.5差という混戦模様になってきた。

◎ドラゴンズ22回戦……4-1
 ドラゴンズの先発は高橋宏。2回表、佐藤輝がライト前ヒット、前川が四球、梅野隆がバントの構えからヒッティングにキリン恵ライト前ヒットで無死満塁とし、木浪のレフト前2点タイムリーヒットで先制。高橋遥のパントで1死二三塁とし、近本がセンターフライを放ち梅野隆がタッチアップから本塁を狙うが、岡林の好返球で憤死。追加点はならず。タイガースの先発は高橋遥。4回表、レフト前ヒットの岡林は福永の三塁ゴロで二進。カリステの二塁ゴロで三進されるも、細川を見逃し三振に打ち取る。4回裏、前川の二塁内野安打を梅野隆がバントで送るも木浪はレフトフライ、高橋遥は空振り三振に倒れる。6回表、1死から高橋宏をストレートの四球で出すも岡林はショートゴロ併殺。7回表、福永にレフト前ヒットを打たれるもカリステは空振り三振。細川のセンター前ヒットで一二塁とされ、石川昂のショートゴロで二三塁に。しかし村松を空振り三振に取って切り抜けた。7回裏、木浪がライトフェンスに当たる二塁打を放ち、代打熊谷のバントで三進。近本のライト前タイムリーヒットで3点差とする。高橋遥は7回無失点で交代。8回表、二番手岩崎は1死から代打山本にファールで粘られ根負けして歩かせたが、代打木下は二塁ゴロ併殺に取る。高橋宏は7回3失点で降板。8回裏、二番手橋本に対し1死から佐藤輝がライト前ヒットで出ると、代打井上広のライトフライは細川が落球し一二塁に。梅野隆が歩き満塁とし、木浪は押し出し四球で4点差とする。橋本はここで降板。三番手はフェリス。代打小野寺は三塁ゴロで本封。近本はレフトフライで大量点はならず。9回表、クローザーのゲラは岡林を歩かせ福永の二塁打で二三塁に。カリステの三塁ゴロの間に岡林が生還して1点を返される。しかし細川を空振り三振に取ると石川昂を二塁ライナーに打ち取り逃げ切った。ヒーローインタビューは3勝目の高橋遥と先制打の木浪の亜細亜大コンビ。
◎ドラゴンズ23回戦……9-4
 タイガースの先発は村上。1回表、岡林にライト前ヒットを打たれると、福永の三塁ゴロは佐藤輝の二塁悪送球で無死一二塁に。カリステがバントで送り二三塁とされると、細川は空振り三振に取ったが宇佐見にセンター前に2点タイムリーヒットを打たれて先制点を許す。ドラゴンズの先発は小笠原。1回裏、近本と中野の連打で無死一二塁とし、森下の右中間を破る2点タイムリー二塁打で同点に。大山もセンターの頭を越す二塁打を放ち二三塁とし、佐藤輝のセンター前2点タイムリーヒットで勝ち越す。井上比呂がレフトスタンドにツーランホームランを放ち4点差とした。村上は2回以降は立ち直りドラゴンズ打線を抑える。小笠原は4回6失点で降板。5回裏、二番手岩嵜に対し大山のレフト前ヒット、佐藤輝の四球、坂本のレフト前ヒットで1死満塁とし木浪のレフト前タイムリーヒットで5点差に。村上の二塁ゴロの間に佐藤輝が生還して6点差とする。6回表、細川にレフトスタンドにソロホームランを打たれて5点差とされると、宇佐見にはライトフェンス最上部に当たる二塁打を打たれ、石川昂を歩かせ板山を二塁ゴロ併殺に打ち取り2死三塁に。村松の二塁ゴロは中野が弾いてエラーで宇佐見が生還して4点差に。ここで代打に川越が起用されると、村上は交代。二番手は島本。代打の代打ブライトは歩かせたが、岡林を空振り三振に取って切り抜けた。6回裏、三番手祖父江から中野が二塁へ内野安打。板山の一塁悪送球で二進。森下の投手ゴロで中野は三進。大山のレフトへの犠牲フライで5点差とする。7回表は三番手石井が三者凡退に抑える。7回裏、四番手フェリスから坂本が二塁打を放つも後続を断たれて追加点はならず。8回表、四番手及川は宇佐見を歩かせたが石川昂は三塁ゴロ併殺。板山にライトを越す三塁打を打たれたが村松を二塁ゴロに打ち取り切り抜けた。8回裏、五番手齋藤に対し2死から森下が歩くも大山は三塁ゴロに倒れる。9回表、続投の及川は1死から岡林と福永の連打で一三塁とされる。しかしカリステのライトフライは森下の強肩で三塁走者の生還を阻む。細川のレフトの頭上を襲う当たりは前川がランニングキャッチをして逃げ切った。村上が6勝目。ヒーローインタビューは初回同点打の森下と、待望の甲子園での初ホームランを放った井上広。
◎ドラゴンズ24回戦……2-1
 タイガースの先発は大竹。1回表、岡林にレフト前ヒットを打たれるも、山本と福永を連続空振り三振に取る。細川のライト前ヒットで一三塁とされたが、カリステをショートゴロに打ち取り切り抜けた。ドラゴンズの先発は大野。2回裏、佐藤輝と坂本のヒットで2死一二塁とするも木浪は二塁ゴロに倒れる。3回裏、1死から近本が歩き、中野のバントは投手と三塁手の間にうまく転がり、投手内野安打となる。一二塁から森下のレフト前タイムリーヒットで先取点をあげ、レフトのカリステがバックホームしたのを見て中野と森下はそれぞれ二三塁に進塁。大山の死球で満塁とすると、佐藤輝は深いライト犠牲フライで2点目を奪う。4回表、細川とカリステの連打と木下の内野安打で1死満塁とされたが、村松を空振り三振に取ると、大野を二塁ゴロに打ち取りここも切り抜けた。4回裏、四球の坂本を木浪がバントで送り、大竹の投手ゴロで坂本は三進。近本が歩き一三塁としたが、中野はショートゴロで追加点は取れず。5回表、ショートへの内野安打の岡林は山本の三塁ゴロで二進。福永はレフトフェンスに当たるタイムリー二塁打で1点差とされる。細川には四球。カリステのショートゴロで二封するも一塁送球は一瞬遅くセーフに。岡田監督のリクエスト申請も判定は覆らず。ここは高橋周を空振り三振に取り何とかリードを保つ。5回裏、大山のヒットと井上広のレフト線への二塁打で2死二三塁とし、井上広の代走に島田。しかし坂本は見逃し三振でここも追加点は取れず。大竹は5回1失点で交代。6回表、二番手桐敷は木の下にライト前ヒットを打たれ、村松のバントで二進。代打ブライトのライト前ヒットで一三塁とされたが、岡林の一塁ゴロで大山はバックホームし、木下は三本間で挟殺。その間に走者は二三塁に進塁。山本を空振り三振に取って切り抜ける。大野は5回2失点で降板。6回裏、二番手齋藤に対し1死から代打渡邉の内野安打と近本の四球で一二塁とし、渡邉の代走に植田。中野は空振り三振に倒れ、ここで三番手藤嶋に交代。森下の打席で藤嶋が二塁へ牽制。判定はセーフだったが立浪監督のリクエスト申請。しかし判定は覆らず。森下は三塁ライナーに倒れる。7回表、三番手石井は三者凡退に抑える。7回裏、続投の藤嶋から大山のライトフライは細川が後方にそらし、大山は一気に三進。しかし、佐藤輝は空振り三振。島田はファールでよく粘ったが見逃し三振。坂本は二塁ゴロで大山は三塁に残塁。8回表、四番手の岩崎は2死から代打石川昂にレフト線に二塁打を打たれるもブライトを空振り三振に取る。8回裏、四番手清水の前に三者凡退。9回表、クローザーのゲラは岡林を空振り三振、山本をショートゴロ、福永を見逃し三振と三者凡退に抑え逃げ切った。大竹は9勝目。ヒーローインタビューは先制打の森下と、12セーブをあげたゲラ。
◎スワローズ20回戦……9-1
 スワローズの先発はサイスニード。1回表、1死から中野が左中間に二塁打を放ち、森下の二塁手のグラブを弾きセンター前に抜けるタイムリーヒットで先制。タイガースの先発はビーズリー。1回裏、西川のレフトフライは前川が照明が目に入って後逸し二塁打に。長岡は空振り三振に取ったが、サンタナのレフト前タイムリーヒットで同点に。2回表、センター前ヒットの梅野は木浪とのヒットエンドランで高く弾む二塁ゴロで二進。ビーズリーは見逃し三振に倒れたが、近本がライト前タイムリーヒットで再びリードする。2回裏、1死から中村に死球。ビーズリーは何度も中村に謝罪した。澤井を空振り三振に取り、サイスニードをショートゴロに打ち取る。3回裏、西川の投手ゴロはビーズリーの右足に当たり、大きく弾んだ球を佐藤輝が素手で取って送球し、一塁はアウトに。高津監督のリクエスト申請も判定は覆らず。ビーズリーはいったんダグアウトに下がり治療してからマウンドに戻る。長岡の一塁ゴロも、ビーズリーは痛めた足を引きずりながらベースカバーに入りアウトに。サンタナは歩かせたが、村上宗は空振り三振。5回表、中野のセンター前ヒットと森下のライト線に落ちる二塁打で無死二三塁とし、大山の打席でサイスニードが暴投して中野が生還。大山のレフト線へのタイムリー二塁打で3点差とし、サイスニードはここで降板。二番手の原から佐藤輝がセンター前タイムリーヒットで4点差に。6回表、三番手お腹から代打糸原が歩き、2死後、森下のレフト前ヒットと大山の四球で満塁とすると、佐藤輝は左中間スタンドへ満塁ホームランを放ち、8点差に広げた。ビーズリーは5回1失点で交代。6回裏は二番手岡留が三者凡退に抑える。7回裏は三番手富田が2死から澤井にヒットを打たれるも、代打小森をレフトフライに打ち取る。8回表と9回表は四番手丸山翔に抑えられる。8回裏、四番手島本は代打並木を二塁ゴロに打ち取るが中野の悪送球で走者を許す。しかし長岡を空振り三振に取り、サンタナの打席で並木に二盗され、サンタナのライトフライで三進されるも、村上宗のセンター返しの打球を木浪が好捕し好送球でアウトに。貴監督のリクエスト申請も判定は覆らず。9回裏、五番手漆原は1死から増田を歩かせるも後続を断ち大差で試合終了。ビーズリーは7勝目。ヒーローインタビューは先制打を含む4安打を放った森下。
◎スワローズ21回戦……6-0
 スワローズの先発は高橋奎。1回表、近本がレフト前ヒットで出ると、中野のバントで二進。森下のレフト前ヒットはサンタナが前に大きく弾きタイムリー二塁打となり先制。大山のセンター前タイムリーヒットで2点差とすると、佐藤輝の2試合連続となる左中間スタンドへのツーランホームランで4点差とする。タイガースの先発は才木。1回裏、西川にライト前ヒットを打たれるが、長岡の打席で大きくリードを取った西川を梅野が一塁送球で刺す。長岡は見逃し三振。宮本はレフトフライに打ち取る。2回裏、サンタナとオスナの連打で一二塁とされ、村上宗は見逃し三振に取ったが山田哲のレフト前ヒットで満塁に。しかし中村を二塁へのフライに打ち取ると、高橋奎にはファールで粘られたが三塁ゴロに打ち取り切り抜ける。4回裏、サンタナに二塁打を打たれるが、オスナと村上宗を内野フライに打ち取ると、山田哲は投手ゴロでここも切り抜ける。2回以降、高橋奎には立ち直られたが5回表、近本の投手強襲ヒットと中野のバントで1死二塁とし、森下は四球。しかし大山は二塁へのライナーに倒れ、佐藤輝は歩いて満塁としたが井上はセンターフライに倒れた。5回裏、2死から西川を二塁ゴロに打ち取るが、高津監督のリクエスト申請で判定が覆り、内野安打に。長岡のセンター前ヒットで一二塁とされたが、宮本を空振り三振に取り、ここも切り抜けた。高橋奎は5回4失点で降板。6回表、二番手木澤の前に三者凡退。6回裏、またもサンタナに二塁打を打たれたが、オスナ、村上宗、山田哲を三者とも外野フライに打ち取る。7回表、続投の木澤に対し2死から森下が投手強襲安打で出ると、大山はライト前ヒットで続く。しかし佐藤輝は空振り三振で追加点はならず。才木は6回無失点で交代。7回裏、二番手桐敷は2死から西川に二塁打を打たれるも長岡を空振り三振に取る。8回表、三番手ロドリゲスから代打島田がショートへの内野安打で出ると、梅野のバントと木浪の一塁ゴロで三進。しかし代打糸原は見逃し三振に倒れ追加点はまたもならず。8回裏、三番手ゲラは三者凡退に抑える。9回表、四番手田口に対し2死から森下が一塁への内野安打で出ると、大山がライトスタンドにツーランホームランを放ち6点差に。9回裏、四番手は石井。村上宗を歩かせるが、山田哲のショートゴロで二封。一塁転送も山田哲の足が速く併殺崩れ。しかし中村の二塁ゴロで今度こそ併殺に取り、連勝。才木が12勝目。ヒーローインタビューは2試合連続ホームランの佐藤輝。
◎スワローズ22回戦……3-5
 スワローズの先発は高梨。1回表、近本がレフト前ヒットで出るも、中野はバントを二度失敗。近本はヒットエンドランと思い二盗を試みるも、大きく投球を外され内山に刺される。中野は四球で出たが、森下はショートゴロ併殺。流れを持ってこられなかった。タイガースの先発は西勇。2回裏、オスナにレフト線に二塁打を打たれ、澤井のバントで三進。山田哲にレフトスタンドに先制のツーランホームランを打たれる。内山のライト前ヒットと高梨のバントで2死二塁とされ、西川のレフト前ヒットで内山はホームを一気に突くも前川のバックホームで憤死。追加点は許さず。3回裏、1死から長岡の三塁へのフライは佐藤輝がグラブに当てながらも落球。球は佐藤輝の額に当たり跳ねる。村上宗を歩かせ、オスナは空振り三振に取ったが、澤井にプロ入り初となるスリーランホームランをライトスタンドに打たれ5点差に。4回表、ライト前ヒットの中野を置いて森下がバックスクリーン左にツーランホームランを放ち3点差とする。5回裏、2死から村上宗とオスナの連打で一三塁とされるも澤井を空振り三振に取り切り抜けた。6回表、代打糸原は高梨の右腕に当たる強襲ヒットで出る。近本は空振り三振に倒れたが、中野が歩いたところで高梨は降板。二番手のロドリゲスに対し森下も大山もフライに倒れチャンスを逸した。西勇は5回5失点で降板。6回表、二番手岡留は山田哲を空振り三振、内山をセンターフライに打ち取り、三番手富田と交代。富田は岩田幸を見逃し三振に取り、7回表も抑える。8回表、三番手大西から木浪が四球で出ると、代打島田は粘った末にライト前ヒットで一二塁に。近本の一塁ゴロで二三塁に。中野の三塁ゴロで糸原が生還し2点差に迫ったが、森下はライトフライに倒れる。8回裏は四番手石井が三者凡退に抑える。9回表、クローザーの小澤の前に大山、佐藤輝、前川の中軸が三者凡退で逃げ切られて連勝ストップ。

愛すれどTigers週間MVP
投手……ジェレミー・ビーズリー 発熱から復帰したスワローズ戦で、足に打球が当たりながらも好投。その姿がチームを奮い立たせる。登板間隔が変則になりながらも毎回結果を出し、安定した投球をしている。高橋遥とともに、ここからの終盤戦、頼りになる存在だ。
野手……森下翔太 初回、近本と中野でチャンスを作れば、必ず先制打を打ってくれるという信頼感があった。打点トップの岡本和(G)にも迫り、初タイトルの希望も見えてきた。得点圏での打率は大山、佐藤輝、近本ともにリーグ上位を独占。中軸の前にチャンスを作れば必ず誰かが得点してくれるという形ができている。

 次節は甲子園球場で8連戦。まずはベイスターズ戦。勢いもあり、上位をうかがう存在だけになんとか突き放したい。特にオースティンにはよく打たれているので、徹底マークだ。続いてカープ戦。悪くとも勝ち越してできれば順位を逆転したい。面白いもので、勝ちだすと岡田監督も機嫌がよくなり、今まで離れていたコーチや選手もベンチで横に並ぶようになった。どうも岡田監督のご機嫌が今後の連覇のカギになりそうだ。

(2024年9月9日記)


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