愛すれどTigers


ジャイアンツに最接近するも2ゲーム差に

 今節はバンテリンドームナゴドラゴンズ最終戦。高橋宏を打ちこみ快勝。1日置いて横浜スタジアムでベイスターズ2連戦。第1戦は西勇が打ちこまれて完敗。第2戦では同点から延長戦となり佐藤輝がホームランを打って勝ち1勝1敗。甲子園に戻り首位ジャイアンツとの最終2連戦は第1戦は才木が粘りの投球を見せ完封リレー。菅野からワンチャンスをものにして先勝。しかし第2戦は高橋とグリフィンの投手戦となるが完封リレーを逆に食らい、高橋は1失点と好投したが惜敗し1勝1敗。今節は3勝2敗。今季通算72勝60敗6分の勝率.545で2位。首位のジャイアンツとは2.0差と変わらず、ジャイアンツのマジックナンバーは4に。3位のベイスターズとは5.0差。4位のカープとは5.5差と連覇は厳しくなってきた。

◎ドラゴンズ25回戦……8-3
 ドラゴンズの先発はバンテリンドームナゴヤでは無双の高橋宏。2回表、1死から佐藤輝がライトフェンス最上部に当たるあわやホームランという当たりの二塁打を放ち、前川のセンター前タイムリーヒットで先制する。送球の間に前川は二進。坂本のレフト前ヒットで一三塁としたが、木浪の一塁ゴロで前川は三本間で挟殺。村上は二塁ゴロに倒れる。3回表、2死から森下と大山が連続四球。しかし佐藤輝の打席で二塁走者の森下が捕手加藤匠の牽制球でタッチアウトに。4回表、佐藤輝がライト前ヒットで出ると、前川はセンターフライに倒れたが、坂本のセンター前ヒットで佐藤輝は三進。1死一三塁に。木浪の二塁ゴロの間に佐藤輝が生還して2点差に。坂本は二進。村上がライト前タイムリーヒットで3点差とする。近本もライト前ヒットで続いたが、中野はショートゴロに倒れる。タイガースの先発は村上。3回まで一人の走者も出さず。しかし4回裏、岡林を歩かせると、福永の左中間を破るタイムリー三塁打で2点差に。カリステの一塁ゴロの間に福永に生還され1点差とされる。さらに石川昂に二塁打を打たれるも、細川を空振り三振に取る。村松の二遊間の当たりは中野が好捕するも間一髪で内野安打に。しかし板山を空振り三振に取って同点は許さず。5回裏、2死から岡林の二塁打と福永への四球で一二塁とされたが、カリステをレフトフライに打ち取り切り抜ける。村上は5回2失点で交代。6回裏、二番手岡留が石川昂と細川を抑えると、三番手の島本と交代。村松は歩かせたが、板山はライトフライに打ち取る。高橋宏は6回3失点で降板。7回表、二番手の清水から近本がセンター前ヒットを放つと、中野のバントで二進。森下のライト前に落ちるヒットで一三塁とし、大山の三塁ゴロの間に近本が生還して2点差に広げる。7回裏、四番手桐敷は1死から代打鵜飼に二塁打を打たれ、岡林の二塁ゴロで三進。福永には死球で一三塁とされたが、カリステをライトフライに打ち取る。8回表、三番手齋藤に対し1死から坂本がセンター前ヒットを放つと、木浪のバントで二進。しかし代打原口は空振り三振に倒れる。8回裏、五番手ゲラは1死から細川にセンター前ヒット打たれるも村松を空振り三振、板山をショートフライに打ち取る。9回表、四番手岩嵜に襲い掛かる。1死から中野が歩き、森下のライト前ヒットで一三塁とし、大山のライト前タイムリーヒットで3点差に。佐藤輝はライトフェンス直撃のタイムリー二塁打で4点差とする。島田のレフトフライは浅く、佐藤輝はタッチアップできず。しかし坂本のこの試合4安打となるセンター前2点タイムリーヒットで6点差に。木浪が歩くと、ここでやっと岩嵜は降板。五番手勝野に対し代打糸原はショートゴロ9回裏は六番手富田が1死から木下にライト前にヒットを打たれると、代走にロドリゲス。岡林は空振り三振に取ったが、福永の左中間を超えるタイムリーヒットで5点差に。しかしカリステを空振り三振に取り5連勝。村上が5勝目。ヒーローインタビューはプロ入り初の1試合4安打で二打点をたたき出した坂本。インタビューで優勝宣言をして見せた。ジャイアンツがベイスターズと引き分け、マジックナンバー9が点灯。ドラゴンズ立浪監督は試合終了後、辞任を発表した。
◎ベイスターズ21回戦……6-9
 ベイスターズの先発は森唯。2回表、2死から前川が歩き、梅野のセンター前ヒットで一二塁とするも木浪はレフトフライに倒れる。タイガースの先発は西勇。2回裏、オースティンと宮崎のセンター前ヒットと筒香への四球で無死満塁とされ、伊藤光のセンター前2点タイムリーヒットで先制される。ここは後続を断ち、追加点は許さず。3回裏、牧と佐野の連打で無死一二塁とされ、オースティンにバックスクリーン左にスリーランホームランを打たれて5点差に。ここで西勇は降板。二番手富田は三者凡退に抑える。4回表、森下が左ひじに死球。大山のレフト前ヒットで一二塁とし、佐藤輝はレフトフライに倒れたが前川のライト線のタイムリー二塁打で4点差に。1死二三塁から梅野のショートゴロの間に大山が生還して3点差に。2死二塁から木浪のセンター前タイムリーヒットで2点差に。森唯はここで降板。二番手坂本裕から代打井上広がレフト線にヒットを放ち2死一三塁とし、近本のレフト線へのタイムリー二塁打で1点差に迫る。しかし中野はセンターフライに倒れて同点にはならず。4回裏、三番手島本は森敬を歩かせ、代打東妻の打席で二盗。東妻はプロ入り初安打となる左中間を破るタイムリー二塁打を放ち2点差に。それでも後続を断ち、最少失点にとどめた。5回表、三番手中川颯に対し1死から大山がレフト前ヒット。2死後、前川のレフト前ヒットで一二塁とし、梅野のライト前タイムリーヒットで再び1点差に。5回裏、四番手石井は2死から宮崎に二塁打を打たれるも後続を断つ。6回表、四番手伊勢に三者凡退に抑えられる。6回裏、五番手ビーズリーは森敬に二塁打を打たれるも後続を断つ。7回表、五番手ウィックの前に三者凡退。7回裏、続投のビーズリーは佐野を歩かせオースティンの投手ゴロで二進。宮崎のタイムリー二塁打で2点差にされ、宮崎の代走に柴田。筒香にライトスタンドにツーランホームランを打たれて4点差とされる。ここでビーズリーは降板。六番手岡留は後続を断つ。8回表、六番手ウェンデルケンから前川がセンター前ヒットを放ち、梅野の三塁ゴロで二進。木浪が歩き、2死後、近本も歩いて満塁としたが、中野はライトフライに倒れ、好機を逃した。8回裏、七番手桐敷は1死から梶原にライト前ヒットを打たれ二盗されるが、牧を空振り三振に取ると蛯名を二塁へのフライに打ち取る。9回表、クローザーの森原に対し森下が歩き、1死後、佐藤輝の一塁ゴロで二進。前川のセンター前タイムリーヒットで3点差とするも、反撃はここまで。梅野はハーフスイングを取られて空振り三振に倒れる。ヒット数は変わらなかったが、2本のホームランにやられた。ジャイアンツが連勝でM6とされた。
◎ベイスターズ22回戦……6-5
 ベイスターズの先発は濱口。2回表、1死から井上広が歩き、坂本誠は空振り三振に倒れたが、木浪も四球で2死一二塁に。ここは青柳が空振り三振で先制できず。タイガースの先発は青柳。2回裏、1死から戸柱にライト線にヒットを打たれると、神里がレフト前ヒット、京田への四球で満塁に。しかし森敬を二塁フライ、濱口を三塁フライに打ち取って切り抜ける。3回表、近本がセンター前ヒットで出ると、中野がバントで送り、森下のショートゴロで近本は三進。大山のレフト前タイムリーヒットで先制する。佐藤輝が歩いて一二塁とし、井上広のレフトスタンドへのスリーランホームランで4点差に。濱口はこの回限りで降板。4回表、二番手上茶谷の前に三者凡退。5回表、続投の上茶谷に対して中野のセンター前ヒット、森下のレフト前ヒットで無死一二塁とするも大山はセンターフライで中野は三進。佐藤輝の二塁ゴロ併殺で追加点は取れず。5回裏、森敬にレフト線に二塁打を打たれると、代打林にもレフト線へタイムリー二塁打を打たれ3点差に。梶原はセンターフライで林は三進。牧は三塁ゴロに打ち取ったが、佐野を歩かせ一三塁とされると、オースティンにはレフト前タイムリーヒットを打たれて2点差に。ここで青柳は降板。二番手島本に対して代打宮崎が送られ、プロ入り150号となるスリーランホームランをレフトスタンドに運ばれ逆転される。6回表、三番手中川颯から前川が死球。坂本誠のバントで二進。しかし木浪はショートゴロ、代打糸原はショートフライに倒れて同点にできず。6回裏、三番手桐敷は伊藤光にセンター前ヒットを打たれ、森敬のショートゴロで二封。併殺ではないかと岡田監督がリクエスト申請するも判定は覆らず。中川のバントで伊藤光は二進。ここは梶原を二塁ゴロに打ち取って切り抜けた。7回表、四番手伊勢の前に三者凡退。7回裏、四番手石井は牧のセンター前ヒットと佐野への四球で無死一二塁に。しかしオースティンを三留守ゴロ併殺に打ち取り2死三塁とすると、宮崎は二塁へのフライに倒れてここも切り抜ける。8回表、五番手ウィックから大山がライト前ヒットを放つと、佐藤輝もライト前ヒットで無死一三塁に。前川が歩いて満塁に。代打渡邉の二塁ゴロは、牧の本塁への送球が大きくそれてエラーとなり大山が生還して同点とする。8回裏、五番手ゲラが三者凡退に抑える。9回表、六番手森原の前に三者凡退。9回裏、六番手岩崎も三者凡退に抑え、プロ入り通算500試合を達成。10回表、七番手ウェンデルケンから佐藤輝がライトスタンド中段へソロホームランを放ちついに勝ち越す。10回裏、七番手岡留が三者凡退で逃げ切り、プロ入り初セーブ。岩崎が500試合登板を飾る4勝目。ヒーローインタビューは決勝ホームランの佐藤輝。ジャイアンツがカープに敗れたため、M6は変わらず、ゲーム差2.0で甲子園の2連戦に臨むことになった。
◎ジャイアンツ24回戦……1-0
 タイガース才木、ジャイアンツ菅野の投手戦。1回表、丸にライト線に二塁打を打たれるが、浅野のバントは才木が三塁に送球し、丸を二三塁間で挟殺し、二塁を狙った浅野もタッチアウト。吉川をセンターフライに打ち取り、相手のミスで流れをつかむ。2回表、岡本和と長野の連打で無死一二塁とされたが、坂本勇はセンターフライ。門脇はレフトフライ。小林は二塁ゴロで切り抜ける。2回裏、1死から佐藤輝がセンター前ヒットを放つも前川は一塁ゴロ併殺。3回裏、1死から木浪がセンター前ヒットで出ると、才木のバントで二進。近本のレフト前ヒットで一三塁とし、中野がライト前タイムリーヒットで先制。これが決勝点となる。4回表、吉川にレフト前ヒットを打たれ、岡本和はライトフライに打ち取るが長野のセンター前ヒットで一三塁に。しかし坂本勇を二塁へのフライに打ち取ると、門脇は三塁ゴロでここも切り抜けた。6回表、浅野の二塁打と吉川、岡本和への連続四球で無死満塁とされたが、長野はピッチャーフライ、坂本勇は二塁へのフライ、代打大城はセンターフライに打ち取りここも切り抜けた。才木は7回無失点で交代。8回表、二番手ゲラは三者凡退に抑える。8回裏、三者凡退で菅野は1失点完投。しかし9回表、クローザーの岩崎も三者凡退に抑えて1点差完封リレーで逃げ切った。岩崎は23セーブ。ヒーローインタビューは粘りの投球で13勝目をあげた才木と決勝タイムリーヒットの中野。ジャイアンツのM6は変わらず、ゲーム差は1.0に縮まった。
◎ジャイアンツ25回戦……0-1
 タイガースの先発高橋、ジャイアンツの先発グリフィンの投手戦。1回裏、近本がレフト前ヒットで出ると、中野のバントで二進。森下の二塁ゴロで近本は三進。大山が歩いて一三塁としたが、佐藤輝は空振り三振で先制できず。2回裏、1死から梅野がライト前ヒットで出ると、2死後、高橋のショートへの鈍い当たりが内野安打となり一二塁としたが、近本のセンター返しの打球はグリフィンへの投手ゴロになる。3回表、1死から門脇がセンター前ヒット、グリフィンのバントで二進されたが丸を空振り三振に打ち取る。3回裏、中野の背中への四球と森下との間のヒットエンドランは投手ゴロとなり1死二塁に。大山のショートゴロで中野は三進。しかし佐藤輝はここでも空振り三振に倒れる。グリフィンは5回無失点で交代。6回裏、二番手ケラーに対し大山が左中間を破る二塁打を放つも、佐藤輝はセンターフライ、代打前川もセンターフライに倒れ、梅野は三塁ゴロでここも先制点はならず。ケラーには7回裏も抑えられる。7回表、吉川のセンター前ヒットと岡本和のレフト前ヒットで無死一三塁とされると、代打坂本勇のライト前タイムリーヒットで先制され、これが決勝点となる。高橋はここで降板。二番手は石井。代打増田大のバントで二三塁とされたが、岸田を空振り三振に取ると、門脇は申告敬遠で満塁に。萩尾を二塁へのフライに打ち取り、追加点は許さず。8回表、三番手の桐敷は三者凡退に抑える。8回裏、三番手バルドナードの前に三者凡退。9回表、四番手ゲラは1死から坂本勇にレフト前ヒットを打たれ、増田大のバントで二進。しかし岸田を二塁ゴロに打ち取り追加点は許さず。9回裏、クローザーの大勢に対し、2死から代打糸原が投手強襲のヒット。大勢は素手で捕球しようとして弾いてしまう。糸原の代走に植田。木浪の打席で植田が二盗。しかし木浪は空振り三振に倒れ、連勝はストップ。ジャイアンツはM4に。ゲーム差は再び2.0と開いた。

愛すれどTigers週間MVP
投手……才木浩人 ひりひりするような優勝争いの中、菅野と投げ合い再三のピンチをしのいで無失点に抑え、その時点で首位ジャイアンツとの差を1.0に縮める活躍。この勝利があればこそ、まだ連覇の希望は残されたというもの。
野手……近本光司 今節も調子を落とさず、入団6年目までの通算安打数で長嶋茂雄を抜いた。近本のリードオフがあるからこそ、まだまだ希望を捨てられない。

 次節は3日置いてマツダズームズームスタジアムでカープ最終戦。続いて神宮球場でスワローズ最終戦。移動日なしで甲子園に戻りベイスターズとの2連戦の4試合。ジャイアンツの方が先に試合を消化する関係で、その結果次第ではまだ逆転する可能性が残されている。そのためにも4連勝は必須。まだまだ気もそぞろという日々が続きそうだ。

 8月の月間MVPに近本光司選手が、JERAセ・リーグアワードに佐藤輝明選手が選ばれた。それくらい、8月の巻き返しが素晴らしかったという事。残り試合は5試合。中軸が調子を落としかけているのが気にかかるが、8月の再現を期待している。

(2024年9月24日記)


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