今節から交流戦開始。まずはファイターズとエスコンフィールドで3連戦。第1戦は才木とファイターズ投手陣との投手戦で、大山のホームランで先勝。第2戦は門別が地元での登板となったが打ちこまれて敗れる。第3戦はデュプランティエが好投しファイターズの細野が立ち上がりに乱れて自滅し圧勝。このカードは2勝1敗。続いて甲子園球場でバファローズ3連戦。初戦は村上と東の投手戦となり、延長戦で木浪がサヨナラヒットを放つ。第2戦は大竹がホームランを打たれたが、森下の逆転ホームランなどで連勝。第3戦は森下のスリーランと佐藤輝のグランドスラムに伊原の好投で3連勝。このカードは3勝0敗で、今節は5勝1敗。今季通算35勝21敗2分で勝率.625で首位を独走。2位ベイスターズとは3.5差。カープが5.5差で3位に浮上。交流戦は5勝1敗で首位の発進となった。
◎ファイターズ1回戦……1-0
ファイターズの先発は古林。1回表、1死から中野がセンター前ヒットを放ち、森下の打席で二盗。森下のセンターフライで三進するも、佐藤輝は空振り三振で先制点は取れず。3回表、1死から近本がライト前ヒットを放ち、中野の打席で二盗。この時の投球で古林は下肢を傷め、降板。二番手は元タイガースの齋藤。中野はショートゴロに倒れる。森下が歩いて一二塁としたが、佐藤輝は一塁ゴロに倒れてここでも得点できず。5回表、三番手柳川に対し1死から近本が歩き、中野の打席でまたも二盗。中野が歩き一二塁としたが、森下はレフトフライ、佐藤輝はショートフライに倒れる。タイガースの先発は才木。4回まで一人の走者も許さず。5回裏、1死から郡司のセーフティバントは三塁内野安打に。万波のライト前ヒット、上川畑の四球で満塁とされたが、山縣は浅いレフトフライで走者は動けず。進藤はライトフライに打ち取り切り抜ける。6回表、四番手玉井から大山がバックスクリーンにソロホームランを放ち、先取点をとり、これが決勝点となる。6回裏、1死から水谷にセンター前ヒットを打たれるが、清宮幸は一塁ゴロで二封。レイエスの打席で清宮幸は二盗。しかしレイエスをショートゴロに打ち取る。7回表、五番手宮西に対し2死から中野がセンター前ヒットを放つも森下はショートゴロ。8回表、六番手池田に対し1死から大山が歩き、熊谷のバントで二進。代打糸原は申告敬遠。木浪は死球で満塁に。二塁走者糸原の代走に高寺。ここも梅野がライトフライに倒れて追加点はならず。8回裏、山縣にライト前ヒットを打たれ、代走に五十幡。代打淺間は二塁ゴロで五十幡は二進。矢澤を空振り三振に取るも、水谷は申告敬遠で一二塁に。清宮幸には内角の厳しいところを空振りさせて三振に取る。9回表は七番手山本拓に三者凡退に抑えられる。才木は8回無失点で交代。9回裏、クローザーとして石井大を投入。1死から郡司を振り逃げで出したが万波を三塁フライに、万波を三塁へのフライに打ち取ると、代打石井一はレフトフライで試合終了。石井大は3セーブ。ヒーローインタビューは5勝目をあげた才木。
◎ファイターズ2回戦……4-5
タイガースの先発は地元北海道出身の門別。1回裏、水谷にライト前ヒットを打たれると、清宮幸にもレフト前ヒットで続かれ一二塁に。レイエスは三塁ゴロ併殺に打ち取ったが、水谷を三塁に置き、郡司のセンター前タイムリーヒットで先制点を許す。ファイターズの先発は加藤貴。2回表、2死から糸原がショート内野安打を放つと、ヘルナンデスのセンター前ヒットで一二塁とする。しかし木浪は一塁ゴロに倒れる。2回裏、万波にバックスクリーンにソロホームランを打たれて2点差に。3回裏には2死から郡司に二塁打を打たれるも伏見を空振り三振に取り切り抜ける。4回表、1死から佐藤輝がライトスタンド最前列にソロホームランを放つと、大山もレフトスタンド上段にソロホームランをたたきこみ同点に。4回裏、2死からレフト前ヒットの松本剛を置いて山形にプロ入り第1号となるツーランホームランを打たれてまたリードを許す。門別はこの回限りで降板。5回裏、二番手工藤は2死から郡司を歩かせ、伏見のライト前ヒットで一二塁に。万波のセンター前タイムリーヒットで3点差とされる。6回表、森下が四球で出ると、佐藤輝は大きなセンターフライに倒れる。ここで加藤鷹は交代。二番手玉井の前に大山は空振り三振、糸原はセンターフライに倒れる。7回表、三番手池田の前に三者凡退。7回裏、三番手ネルソンは2死から伏見と万波の連打で一二塁とされたが、石井一を空振り三振に取って切り抜ける。8回表、四番手河野に対し、2死からセンター前ヒットの森下を置いて、佐藤輝がまたもバックスクリーン横にツーランホームランを放ち1点差に迫った。8回裏は四番手桐敷が三者凡退に抑えて打線の援護を待つ。しかし9回表、クローザーの田中の前に三者凡退で逃げ切られ、連勝ストップ。
◎ファイターズ3回戦……7-1
ファイターズの先発は細野。1回表、近本、中野、森下が四球で無死満塁に。佐藤輝はショートフライに倒れたが、大山が押し出し四球を選んで先制。ヘルナンデスのライト前タイムリーヒットで2点差とする。タイガースの先発はデュプランティエ。1回裏、石井一にセンター前ヒットを打たれ、清宮幸は空振り三振に取るもレイエスのレフト前ヒットで一二塁に。しかし郡司を見逃し三振、淺間を空振り三振に取り切り抜ける。2回表、1死から近本が歩き、中野の投手ゴロは二封されるも併殺崩れで中野はセーフ。森下の打席で中野は牽制球に釣り出されて憤死。デュプランティエは2回以降快調に飛ばしファイターズ打線を完全に抑えこむ。5回表、坂本がレフト前ヒット、近本が四球、中野はバントで1死二三塁に。森下のライト前2点タイムリーヒットで4点差に。佐藤輝が四球で一二塁としたところで細野は降板。二番手は齋藤。大山は左腕に死球で満塁としたが、ヘルナンデスは空振り三振。熊谷の打席で齋藤のワンバウンド投球を見て森下が本塁に走るが、タッチアウト。6回裏、代打吉田、石井一、清宮幸は三者三振。これでこの試合、11
奪三振。7回表、三番手福谷の前に三者凡退。7回裏、レイエスから12個目となる空振り三振を取り、郡司をセンターフライに打ち取るが、淺間を歩かせたところでデュプランティエは交代。二番手は湯浅。万波をレフトフライに打ち取る。8回表、続投の福谷から佐藤輝がライトスタンドにソロホームランを放ち、これがプロ入り通算100号となる。1死後、ヘルナンデスがセンター前ヒットを放ち、代走に島田。熊谷のライト前ヒットで島田は三塁を狙い、万波の返球が島田に当たり悪送球となるところを島田は本塁をも狙うと、清宮幸の本塁返球も悪送球となり、6点差に。その間に熊谷は三進。木浪が歩き、坂本は空振り三振に倒れたが、近本のセンター前タイムリーヒットで7点差とする。8回裏、三番手岡留は1死から五十幡に右中間を破る二塁打を打たれ、吉田は三邪飛に打ち取ったが、石井一のライト前タイムリーヒットで6点差とされる。清宮幸はショートゴロで二封し、追加点は許さず。9回表、四番手山本拓から森下がレフト前ヒットを放つも、後続を断たれる。9回裏、四番手石黒が三者凡退で締め、デュプランティエは2勝目。ヒーローインタビューはプロ入り通算100号ホームランの佐藤輝。
◎バファローズ1回戦……1-0
タイガース村上、バファローズ東の息詰まる投手戦。1回表、廣岡を歩かせたが、後続を三者凡退に打ち取る。4回まで東の前に走者を出せなかったが、5回裏、佐藤輝が歩き、初めての走者。しかし大山は三塁廣岡にヒット性の当たりを好捕され三塁ゴロ併殺に。小幡も四球で出るが、坂本は一塁へのライナーに倒れる。6回裏1死から村上が三塁へ内野安打を放ちやっと初安打。しかし後続を断たれる。7回表、1死から紅林にセンター前ヒットを打たれ、こちらも初めて安打を打たれる。頓宮は四球。それでも杉本をショートゴロ併殺に打ち取る。8回表、1死から来田にセンター前ヒットを打たれる。野口の打席で一塁牽制球はセーフの判定。藤川監督のリクエスト申請も判定は覆らず。野口の一塁ゴロで来田は二進。代打森は外角いっぱいの球を見逃し三振。東は7回無失点で交代。8回裏、二番手の山田修の前に三者凡退。村上は8回無失点で交代。9回表、二番手石井は廣岡のライナーを側頭部に受け、昏倒。そのまま担架で運ばれる。三番手は湯浅。西川の二塁ゴロで廣岡を二封するが、廣岡のスライディングで小幡が倒れ、藤川監督のリクエスト申請で、廣岡の守備妨害が認められ、廣岡には警告。西川もアウトとなる。走者なしで紅林を二塁へのフライに打ち取る。9回裏、三番手ペルドモに対し2死から中野が投手強襲の内野安打で出るも、森下は二塁ゴロに倒れ、試合は延長戦に。10回表、四番手桐敷は1死から杉本を歩かせ、2死後、若月のライト前ヒットで一三塁とされ、野口の打席で若月は二盗。しかし野口は一塁ゴロに打ち取り切り抜ける。10回裏、四番手川瀬から佐藤輝が四球を選び、大山のレフト前ヒット、小幡のバント、坂本の申告敬遠で1死満塁とし、木浪が低めのボール球を打って一二塁間を抜くライト前サヨナラタイムリーヒットを放ち、熱戦にけりをつけた。桐敷が今季初勝利。ヒーローインタビューはサヨナラ打の木浪。
◎バファローズ2回戦……8-2
タイガースの先発は大竹。1回表、廣岡にセンター前ヒットを打たれ、大城のバントで二進を許すも森は空振り三振、頓宮はレフトフライに打ち取り切り抜ける。2回表、西川の二塁への内野安打と杉本のレフト前ヒットで無死一二塁とされるが、紅林を空振り三振、中川圭をショートゴロ併殺に打ち取る。3回表、2死から大城と森の連打で一三塁とされるも頓宮を三塁ゴロに打ち取りここも切り抜けた。4回表、1死から杉本に三塁内野安打を打たれると、紅林にバックスクリーンにーランホームランを打たれて先制される。6回表、1死から杉本に死球を当てるとここで大竹は降板。二番手は岡留。紅林のレフト前ヒットで一二塁とされたが、中川圭のショートゴロで二封。宮城を一塁へのフライに打ち取る。バファローズの先発は宮城。5回まで内角を突く投球でタイガース打線は抑えこまれていたが、6回裏、代打豊田がライト前ヒットで出ると、近本のライト前ヒットで一二塁とし、豊田の代走に島田。中野のバントは三封。しかし森下がレフトスタンドに逆転のスリーランホームランを放つ。7回表、三番手湯浅は廣岡と大城を連続三振に取るも森を歩かせ、ここで四番手及川に交代。頓宮を空振り三振に取る。7回裏、1死から熊谷のセーフティバントは投手前の内野安打となる。坂本が四球を選び一二塁とし、代打糸原は三邪飛に倒れたが、近本はプロ入り通算1000本安打となるライト線へのタイムリー二塁打を放ち2点差とする。ここで宮城は降板。二番手は博志。中野は見逃し三振。8回表、五番手桐敷は2死から紅林にライト前ヒットを打たれるが、中川圭の一二塁間の当たりは中野が好捕し二塁ゴロに打ち取る。8回裏、続投の博志から森下のレフト前ヒットと佐藤輝のセンター前に落ちるテキサス性のヒットで無死一二塁とし、大山は空振り三振に倒れ、三番手阿部に交代。小幡は三塁へのフライに倒れたが、熊谷のレフト前に落ちるタイムリーヒットで3点差に。坂本がレフトスタンドに今季第1号のスリーランホームランを放ち、6点差に広げる。9回表、六番手石黒は代打来田にショートへ内野安打を打たれるも廣岡、代打西野、森を三者凡退に抑えて締めくくり連勝。岡留が今季初勝利。ヒーローインタビューは逆転スリーランホームランの森下と猛打賞でプロ入り通算1000本安打を達成した近本。
◎バファローズ3回戦……8-1
タイガースの先発は伊原。2回表、1死から杉本に左中間を破る二塁打を打たれたが、頓宮はセンターフライ、福永は一塁ゴロに抑える。バファローズの先発は曽谷。3回裏、坂本がレフト前ヒットを放ち、小幡との間にヒットエンドランを仕掛け、小幡の打球はレフト前ヒットとなり一二塁に。伊原はスリーバントを失敗。近本は空振り三振で2死に。しかし中野のレフト前タイムリーヒットで先制。続く森下はレフトスタンドにスリーランホームランを放ち4点差とする。4回表、2死からまたも杉本に左中間を破る二塁打を打たれ、頓宮のセンター前ヒットを近本が送球をもたつく間に杉本が生還して3点差とされる。曽谷は4回4失点で降板。5回裏、二番手はドラゴンズから急遽移籍してきた岩嵜の前に三者凡退。伊原は5回1失点で交代。6回表、二番手石黒は廣岡を歩かせるが、紅林をライトフライに打ち取り、杉本の二塁とライトの間に飛んだフライは中野が背面で好捕。頓宮は空振り三振に取る。6回裏、三番手古田島に対し1死から森下が歩くも、二盗を失敗し、佐藤輝も空振り三振に倒れる。7回表、三番手ネルソンは三者凡退に抑える。7回裏、三番手川瀬から大山がセンター前ヒットを放つも木浪は二塁ゴロ併殺。坂本のセンター前ヒットは麦谷が後逸して坂本は三塁に到達。しかし小幡は見逃し三振。8回表、四番手の及川は代打中川圭を三塁ゴロに打ち取るも木浪が弾いてエラーで出塁。西川の二塁ゴロで二進。しかし廣岡を見逃し三振に取ると、紅林はセンターフライに打ち取る。8回裏、続投の川瀬から代打糸原がライト前ヒットを放ち、代走に植田。近本のセンター前ヒットで一二塁とし、中野の打席で暴投。中野はショートへのフライに倒れたが、森下は申告敬遠で満塁に。佐藤輝はバックスクリーン右へ満塁ホームランを放ち7点差と突き放す。9回表、五番手岩貞は杉本を三塁ゴロに打ち取るもヘルナンデスが後逸しエラーで出塁。しかし頓宮を二塁ゴロ併殺に打ち取り、若月は三塁ゴロで試合を締めた。伊原が5勝目。ヒーローインタビューはスリーランホームランの森下と先制打の中野、満塁ホームランの佐藤輝。
愛すれどTigers週間MVP
投手……才木浩人 大切な交流戦の初戦で好投。伸びのある速球はパ・リーグ相手でも全く問題なし。ここから村上を追ってエースの座を賭けるところまで行きそうだ。
野手……佐藤輝明 エスコンフィールでホームランを量産し、プロ入り通算100号を達成すると、甲子園ではグランドスラム。ホームラン王へ向かってその長打力はとどまるところを知らない。次点には連日のホームランの森下と1000本安打達成の近本。しかしエスコンフィールドのインパクトと甲子園の満塁ホームランのサトテルにはかなわず。
次節ビジター6連戦。まずはベルーナドームでライオンズと3連戦。やはり投手出身の西口新監督と藤川監督の継投策が勝負のカギになりそう。続いて楽天モバイル休場でイーグルス戦。投手力ではタイガースが上回っているだけに、取りこぼせない。好発進した交流戦でどれだけ勝利数を上積みできるか楽しみだ。ただ、側頭部に打球を受けて登録抹消となった石井が心配だ。後遺症などが出ないことを祈る。とはいえ、石井不在を意識させない分厚いリリーフ投手陣は頼もしい限りだ。
(2025年6月9日記)