愛すれどTigers


後半戦、ベイスターズに連勝スタート

 オールスターでは2戦目に近本がホームランを含む2安打で敢闘賞を受賞。佐藤輝も2戦目で横浜スタジアム外野席最上段にホームランを放った。及川は無失点の好投。大山もヒットを打ち存在感を示した。村上だけが先発で打ちこまれて逆に目立ってしまったが。オールスター明けの今節は甲子園球場でベイスターズと2連戦。第1戦は才木が完封勝利。第2戦は初回のピンチを切り抜けた高橋遥が好投し、相手のエラーにつけこんで大差で連勝。今節は2勝0敗。今季通算55勝35敗2分で勝率.611で勝ち越し20に乗せた。むろん首位独走。2位ジャイアンツと10.0差。3位ベイスターズとは11.5差。今節終了段階でもやはりセ・リーグで勝ち越しているのはタイガースのみ。後半戦開始で幸先の良い連勝。

◎ベイスターズ15回戦……2-0
 タイガース才木、ベイスターズケイの投手戦。1回表、桑原にライト前ヒットを打たれ、林のバントで二進。佐野恵の二塁ゴロで三進。しかし牧を見逃し三振に取り切り抜ける。1回裏、2死から森下が歩き、佐藤輝の高々と上がった内野フライは内野手の間に落ちるヒットとなり一三塁に。大山のセンター前に落ちるタイムリーヒットで先制。3回裏、1死から中野と森下が歩き一二塁に。しかし佐藤輝は二塁ゴロ併殺。藤川監督のリクエスト申請も判定は覆らず。6回表、桑原にまたもヒットを打たれ、林のバントと佐野恵の二塁ゴロでまたも2死三塁に。牧のセンターの頭上を襲う当たりは近本が好捕し、ここも切り抜ける。6回裏、佐藤輝がライトスタンドにソロホームランを放ち2点差に。ケイは6回2失点で交代。7回裏、二番手森原の前に三者凡退。8回裏、三番手中川虎に対し2死から森下が歩くが佐藤輝は空振り三振。9回表、完封を狙う才木は佐野恵を空振り三振、牧をレフトフライ、宮崎を二塁ゴロに打ち取って無四球9奪三振4被安打完封。ヒーローインタビューは先制打の大山、ホームランの佐藤輝、8勝目の才木。
◎ベイスターズ16回戦……7-1
 タイガースの先発は高橋遥。1回表、1死から佐野恵にライト前ヒット、宮崎に四球。牧は空振り三振に取るが、フォードを歩かせ満塁に。しかしここは蝦名を二塁ゴロに打ち取り切り抜ける。2回以降は本来の投球でベイスターズ打線を寄せ付けず。ベイスターズの先発は石田裕。2回裏、佐藤輝がライト線への二塁打で出ると、2死後、坂本誠がレフト前タイムリーヒットで先制。高寺がライト前ヒットで続き、高橋遥の二塁ゴロは牧の送球を一塁フォードが後逸し、坂本誠が一気に生還し2点差に。一三塁として近本のレフト前タイムリーヒットで3点差に。中野が歩いて満塁とし、森下の三塁ゴロは宮崎がトンネル。2点を追加して5点差とした。3回表、桑原、佐野恵を空振り三振に取り、宮崎にはヒットを打たれたが牧も空振り三振。石田裕は4回5失点で降板。5回裏、二番手若松に対し2死から大山がヒットを放つも小幡は見逃し三振。6回表、1死から牧にセンター前ヒットを打たれ、フォードは空振り三振に取るが蝦名のセンター前ヒットで一三塁とされ、京田のライト前タイムリーヒットで4点差に。ここで高橋遥は交代。二番手湯浅は松尾を空振り三振に取る。6回裏、続投の若松から坂本誠が今季初の猛打賞となるセンター前ヒットで出ると、高寺のバントで二進。しかし代打糸原、近本が凡退して追加点は取れず。7回表、三番手及川は三者凡退に打ち取る。7回表、三番手松本凌から中野がレフト前ヒット。森下の打席で松本凌は暴投し中野は二進。森下は見逃し三振に倒れるが、佐藤輝が歩いて一二塁とし、大山のレフトの上を越す2点タイムリー二塁打で6点差に。8回表、四番手ネルソンは2死からフォードに二塁打を打たれたが蝦名を空振り三振に取り切り抜ける。8回裏、四番手坂本裕から代打熊谷が死球。近本の打席で松尾が捕逸し二進。近本は空振り三振に倒れたが、中野は京田のショートゴロエラーで一二塁に。しかし森下は見逃し三振、佐藤輝はセンターフライに倒れる。9回表、五番手桐敷は京田と松尾を連続空振り三振に取ると、代打神里をセンターフライに打ち取り締めた。ヒーローインタビューは今季初勝利の高橋遥と先制打を含む猛打賞の坂本誠。

愛すれどTigers週間MVP
投手……才木浩人 今季2度目となる坂本とのバッテリーで見事な完封勝利。前半戦は球数を要することが多かったが、今回の登板は球数も少なくベイスターズ打線を力でねじ伏せた。この調子で後半戦のローテーションの軸となってもらいたい。
野手……坂本誠志郎 才木を完封に導く好リード。そして2戦目では今季初の猛打賞。オールスターに選出されたことでステップアップしたという感じだ。現状、正捕手といえる存在感を放っている。梅野も負けずにさらに競い合ってもらいたい。なかなか榮枝の出番がないのはもったいないが。

 次節は甲子園でのカープ戦。連敗続きで元気のない相手だけに、突き放しておきたい。そして神宮球場に移動していよいよ長期ロード。スワローズは村上宗が復帰。チームも連勝で勢いがついている。前半戦でもてこずることが多かったので、この3連戦は油断なく確実に星を拾っていきたい。そのスワローズには米国でリリースされた青柳が加入。本来の投球をされたら強敵になる。実際に対戦するのはまだ先だろうが、古巣相手に気合を入れてくることだろう。

(2025年7月28日記)


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