「旭日旗、征く! 4」に続く第5巻。本巻では戦艦武蔵とイギリス戦艦プリンス・オブ・ウェールズがオランダ東洋艦隊とスラバヤ沖で海戦。この組み合わせ、先日「帝国大海戦 5」で読んだばかり。ややこしい。本書でも武蔵は大砲で敵艦を沈める。あまり海戦ものは立て続けに読まないことだ。頭の中でごっちゃになってしまう。
さてさてこちらでは、イギリスが植民地解放路線に転じ、植民地維持を目論むNATO軍と対決をするという図式だ。アメリカの覇権主義への批判というテーマが隠されているようであるが、どうか。それをもう少し前面に押し出してもいいようにも思うのだが、そこは手練の作者、派手な海戦シーンを読ませながらうまく織り込んでいるということだろう。
(1998年3月5日読了)