ぼやき日記


7月1日(金)

 別にどうでもええことなんですけど、私の名前で検索をかけたら、こんなページにいきあたった。これによると、私はSF作家やったんですねえ。20年間で2作しか商業誌に(しかも1編が非常に短い!)掲載されてなくても、ですか。掲載回数からいうても私はどう考えても書評家なんですけどねえ。誰が書いてくれたやら。
 基本的に情報元は私のプロフィールのようやけれど、敢えて伏せている出身大学の、学部まで書かれているのには驚いた。もっとも、卒業年度はなぜか2年早い。私は2年留年してるからね。私と同期の作家さんの卒業年度に揃えたんでしょうか。
 まあ、本名さらしてものかきをやっておるんやから、ある程度個人情報がばれてしまうのは仕方ないと思うてはいるけれど、本人が作っている公式サイトのプロフィールでも伏せていることがこう堂々と書かれているのは、ちょっと気色悪いかな。いったい情報元はどこなんでしょう。まさか私ごときのために大学の交友会の名簿をしらみつぶしに調べたたりはせなんだやろうけれど。
 こういうのはちゃんと情報の出典も明記しておいてほしいもんですね。

7月2日(土)

 今日は朝からHDDレコーダーにたまっていた「ケロロ軍曹」をDVDに焼き、時間がきたので勤務校へ。クラブが休日練習をするんで、付き添い。ついでに教材を作ったり次の授業の下調べをしたりする。クラブ活動が終って、退出。帰宅してから録画しておいたプロ野球のデーゲームを見る。放送が試合の途中で切れていたけれど、妻に頼んでラジオの中継をMDに録音してもらっていたのを聞く。そこまでしてでも、実況感覚で試合を楽しみたいのです。結果はわかってたけど、リアルタイムで見たり聞いたりしてるような楽しみ方をしたいのです。決着のついた場面はラジオやったんで、夜のスポーツニュースで映像ではどんな様子やったかを確認。「愛すれどTigers」はそこまでして見たり聞いたりしたのを、スポーツ新聞を参考にしながら書いているのです。ラジオ録音を聞きながら、「ケロロ軍曹」のDVD化を続ける。HDDレコーダーに残しておいた分については一応全てDVD化が完了。こういうことをしているから本も読めないし、すっかり疲れてしもうたんで、「ウルトラマンマックス」の第1話の録画をまだ見ておらん。いったい何をしておるのやら。
 明日は今月の土・日・祝で唯一外出予定がない休日です。なんでこんなに忙しいですか。そやから今年はSF大会にも行かれへん。まあ、それだけが理由というわけやないけどね。これでSF大会に行ってたりしたら、ほんまに倒れてしまうかもしれんな。

7月3日(日)

 1日遅れで「ウルトラマンマックス」第1話「ウルトラマンマックス誕生!」を見る。監督が金子修介というのが気に入った。本気で怪獣ドラマをとろうという気やというのがわかったからね。怪獣はおまけみたいな存在やった「ウルトラマンネクサス」との違いをはっきりさせるにはうってつけの人物でしょう。
 オープニングには最初の「ウルトラマン」を意識したシルエット映像を使用し、「ウルトラマンコスモス」以来久しぶりにタイトルクレジットに出演怪獣の名前を明記している。
 第1話で感じたことをいくつか。
 まず、わかりやすいということを全面に押し出している。なんで怪獣があっちこっちに出現しているんか。なんでウルトラマンが主人公の前に現れたんか。主人公のカイトがなんでいきなりチーム・アタックの戦闘機を操縦できたんか。なんでかいとがチームの一員に加われたんか。チームの面々の個性はまだはっきり出してへんけれど、おそらく2話以降にそれぞれのキャラクターを生かした話が作られるんやないかと予想している。それを予感させるオーバーな演技が随所に見られたしね。
 それから、ウルトラマンが強い! やっぱりウルトラマンと名乗らせるのなら強くないとなあ。私が「ネクサス」を見ていてイライラしたんは、いつまでたってもウルトラマンが強くならなんだから、というのもある。ただただ苦悩するヒーローをやりたかったんやったら、「ウルトラマン」やなく別なヒーローを想像してほしかったわけです。ブランドイメージというのがあるでしょう。円谷プロは別に「ウルトラマン」だけやなく、「ミラーマン」「ファィヤーマン」「ジャンボーグA」「トリプルファイター」などなどいろんなヒーローを作っているわけやからね。
 あと「ウルトラマンティガ」以来になるかな、主人公と女性隊員の恋愛というのも期待できそう。
 というわけで、私、「ウルトラマンマックス」に期待します。とにかく正統派の怪獣番組なんやもんな。怪獣で育った私は、怪獣に対する「愛」の感じられる「ウルトラマンマックス」を断固支持するですよ。

7月4日(月)

 昨日の日記では「ウルトラマンマックス」を誉め過ぎたかもな。まあ、欠点もあるとは思うけど、第1話ということで目をつむろうということです。徹底して後ろ向きなので期待するということでありますからね。

 今朝の日刊スポーツ大阪版では「長嶋さん復帰」と一面で大騒ぎ。各界のコメントも手放しで喜んでいる。
 ちょっと待てよ、と言いたい。
 スポーツニュースで見た限りでは、動かん右手を終始ポケットにつっこみ、なんとか動く左手を必死に動かしている痛々しい老人が古巣の試合を見にきたという感じやった。こういうのを復帰というのか。人前で記者会見もでけんのやで。まだ口舌はしっかりしてへんのと違うかな。長嶋茂雄さんの神格化に対しては、私は否定的やし、なんでも長嶋さんを引っ張り出したら免罪符になるというような読売球団の姿勢に至っては、ファン心理をなめているという感じがしてならん。球団首脳の中には「顔見世興行」と称した人物がいたらしい。ファンが離れていくのを引き止める道具でしかないんやな。
 球場の外でジャイアンツファンにインタビューしていた。涙を流さんばかりに喜ぶ人たちは、はっきり異常ですわ。中には「北京五輪ではベンチに座ってほしい」という者もいてる。長嶋さんを殺す気か! 「そっとしておいてあげてほしい」という人はいてへんかったんかな。まあ、いたとしても、そういうコメントは編集段階でカットやな。
 もう、そっとしといたれよ、と思う。もうちょっとで再起不能になりかけた老人なんやから、静かに隠居させたれよ。
 プロ野球の功労者は長嶋さんだけやないでしょう。中西太さん、吉田義男さん、稲尾和久さん、野村克也さんと、長嶋さんに匹敵する大選手が他にもいてるやんか。長嶋神格化の影に隠れた大選手たちはどうなる。
 正直なところ、長嶋さんが亡くならはったら、読売球団はどうするんかね。客寄せの看板は、大きくなればなるほど、それが亡くなった時の反動は激しいと思うぞ。いつまでも長嶋さんに頼っている状況では、読売球団の未来は暗いというほかないね。

7月5日(火)

 今、学校の仕事がかなり忙しくなってきて、自分でも驚くほど仕事人間になりつつある。いうほど仕事がでけてるわけやないけど、自分の思考能力を学校の仕事にかなりの割合で使用している。時事ネタで。いらいなぶりすると面白そうなものはいろいろあるんやけど、あんまり容量のない思考力を仕事に割いてるから、いざ時事ネタをぼやこうとしても、うまいこと消化でけん。
 悔しいなあ。家に帰ったら頭を切り替えて「ものかき喜多」としてパソコンに向かおうとしてるのに。ぼんやりと野球を見ながら、「タイガース強いなあ……」「あ、勝ったなあ」となにやら無感動なんですわ。
 こういう状態はいつまで続くんかなあ。今月末に夏休みを迎えるけれど、その時期まで続きそうな気がする。たまるストレスを「ぼやき日記」を書くことによってバランスとってたつもりやのになあ。それがでけんのは、悔しいなあ。
 明日こそ。もう少し思考力の余力を残したい。ほんまに。
 ま、今から風呂に入って血行をよくして疲労物質分解にせいを出しましょう。
 こんな日記でごめんね。こんな日記しか書かれへん自分が一番悔しいのです。

7月6日(水)

 帰宅してからゆっくりとテレビで野球観戦をし、そのあと探し物をする。引っ越してきた時に、どこに置いたかはわかっているんやけれども、そのまわりにいろんな物を置いたもんやから、まずそれを取り除けてからやないと探し物は見つからん。
 汗だくになって、なんとか見つけた。大切な預かりものなんで、どこにあるかはちゃんと把握はしていたんやけどね。ちょうど仕事が忙しくへろへろになっている時に、その探し物が要り用やという電話がかかってくるとはタイミングが悪いなあ。あと2週間ほどあとやったら、よゆうをもって探せるんやけれどね。
 とにかく見つかってよかったよかった。ちゃんとそこに意識して置いたんやから、見つからんわけがないから不安はなかったけどね。でも、見つかるまでは落ちつかなんだなあ。

7月7日(木)

 北京オリンピックの次の開催場所がロンドンに決定。最終投票ではパリと一騎討ちとなり、ロンドンに決定したとか。過半数の得票を得るまで再投票を行い、最下位からひとつずつ消していくというシステムは、私が担任をしているクラスで文化祭の模擬店の出し物を何にするかを決定していくのとほとんど手順がいっしょやねんなあ。そう思うと、大きな経済効果や政治効果がある大イベントの開催地の決定やというのに、なんや知らん黒板の前で委員会のお偉さんが「はーい、手を挙げて。わかるようにな。数えるから」てなことをやってるようなイメージがわいてきて、おかしいね。実際はもっと厳密に粛々とやったんやろうけどね。

7月8日(金)

 昨日の日記には呑気なことを書いていたけれど、実は更新の時点でロンドンは大変なことになっていたのでした。正義と称して無関係な市民を無差別攻撃することに対しては怒りを覚えるね。特に、ロンドン市民の中にはイラク派兵に対して反対している人かていたやろうし。そういう人たちを敵にまわすことになったわけやからね。無差別攻撃というのは、そういう怨嗟の連鎖をつないでいくことやないかな。
 それにしても、ロンドン市内の映像のあとで、サミットに映像が切り替わり、米国大統領の与太郎顔がアップで映ったら、無性に怒りがわいてきた。9・11テロがいかに悪質なものやったとしても、そこから怨嗟の連鎖を一気に拡大していったのはこの男と背景にある石油利権やと思うと、もうなんというのか、今すぐロンドンに行って被害者の遺族全員に土下座してまわれといいたいなあ。
 むろん、日本国首相もいっしょに……、あ、あの人は郵政民営化のことしか今は頭にないんか。なんともはや。

7月9日(土)

 今日は本来は休日なんやけれど、保護者と生徒の三者懇談を実施した。サービス休日出勤であります。そやけど、高校3年の担任ともなると四の五の言うておられん。担任としてはこの時期に一応クラス全員の生徒と何らかの形できちっと話をしておきたいのですね。
 家に帰ったらへとへとでタイガースの試合をラジオで聞きながら眠ってしまう。サヨナラホームランを打たれて負けたところは聞き逃さなんだけれど。くそー。
 そのあと、昼間録画しておいた高校野球の大阪予選開会式を見る。実は、野球部の主将とプラカードを持っている女子マネージャーは、うちのクラスの生徒なんです。「おお、映ってる映ってる」とまるで親兄弟か親類縁者のように喜んで見ている。主将なんか、普段の彼とは全く違う雰囲気やね。いやあ凛々しい。マネージャーもすごく愛らしい。テレビの映像というのはほんまにすごいなあ。
 面白いのは、各校の行進のばらつきですな。甲子園常連校なんかなれたもので、胸を張り腕を一糸乱れず振る。かと思うと、開会式に出られることだけで嬉しいのかにかにか笑っている選手もいる。だらだらとそこらの道を歩いているのと変わらんような学校もある。一人だけ腕の振りが違い、他の選手から冷やかされているようなのもいたりする。地方予選の開会式なんてめったに見ないんやけれど、こうやって改めてじっくり見たらほんまに個性豊かで面白い。
 参加191校が一斉に前進していくのなんか、迫力があってすごいなあ。これは甲子園の大会では味わえん迫力かもしれんぞ。

7月10日(日)

 今日はクラブの付き添いで出勤。うーむ、今週も目一杯授業はあるからなあ。早くこいこい夏休み。もっとも、夏の補講なんかがあったりして今月いっぱいはほとんど出勤ということになりそうなのですけれど。

 1日遅れで「ウルトラマンマックス」を見る。今回は「怪獣を飼う女」の巻で、「ウルトラセブン」に登場したエレキングが出ましたね。なんでこの女性がエレキングを飼うことになったのか、またかなり精巧なアンドロイドやのに充電装置もついとらんのかと、細かなツッコミは入れられるけれども、こと怪獣に関しては文句なしですぞ。
 そう、怪獣は破壊の権化であってほしい。意味なく町並みを破壊し、ひたすらウルトラマンを痛めつける。しかも、どうやらこの怪獣は自分の意志で人間に危害を加えようとしているらしい。メフィストのおもちゃやないのです。
 これが、金子監督の怪獣への「愛」やないかと思うんやね。怪獣が暴虐の限りを尽くすほどに、ウルトラマンが倒した時のカタルシスは大きくなる。そやからこそ、倒された怪獣への印象も強くなるわけです。怪獣かくあるべしという監督の美学(?)が持続してくれれば、たとえストーリーは凡庸やったとしても、「怪獣」というものに対する思いは次の世代に引き継がれていくはず。そうやなかったら、中途半端に葬られてしまうことになった「ネクサス」にも申し訳ないやないですか。


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