ぼやき日記


4月11日(月)

 中国の反日デモの過激さをテレビなどで見て、なぜ今ここまで激しい反日抗議が行われるのかと疑問に感じた。日本の国連安保理常任理事国入りの問題にしても、教科書検定の問題にしても、今に始まった問題やないし、だいたい扶桑社版の教科書は一時と比べるとかなり穏健になってきてるということやしね。抗議するなら最初に採択された時にすべきでしょう。
 ということは、日本を仮想敵にしたら都合のええ者がいて、あおってるということになりそうやな。
 だいたい大使館に実力行使をしたりするということは、戦争になってもええということになるのと違うかな。そこまでして抗議されんならんようなことを日本人が直接手を下したんやったらともかく、なあ。
 日本企業の中国進出問題にしたかて、合弁会社を立ち上げたら先端技術のおいしいところだけパチって、提携解消を平気でやったりしてるのは中国やないか。日本企業の中国進出で雇用が増えたりしている地方もあるはず。この抗議デモをきっかけに日本企業が中国から全面撤退したら、中国経済にも大きな打撃を与えてしまうということが予想される。
 なんでもこのデモは「愛国心」から行われているもんやそうや。偏狭な「愛国心」は、時としてこういう形をとる。「愛国心」を悪用して人々を扇動することも可能やろう。
 そやから私は「ナショナリズム」は嫌いやねん。

4月12日(火)

 関東地方で、ジャイアンツの試合の中継をしても、視聴率が低いんやそうですな。
 当たり前やないかと思う。昨年、ファンが選手会のストを支持したのは、ジャイアンツ一極主義に対する批判という側面もあったんやないか。としたら、いつまでもジャイアンツの試合ばかり全国中継しても仕方ない。今年一番話題となり、数字もとれそうな試合はやっぱり新球団の東北楽天ゴールデンイーグルスでしょう。物珍しさもあって、勝とうが負けようが「見てみようかな」という気にさせる。そういう「旬」をつかまえんと視聴率をあげることがでけへんのをわかってるのはテレビ局側やないのか。
 ゴールデンイーグルスの試合を中継することにより、他のパ・リーグのチームの選手も多くの野球ファンの目にはいる。これまでジャイアンツしか見たことのない人かて、「お、ホークスの和田はなかなか男前やない」やとか「やっぱりSHINJOHは光るなあ」やとか思うかもしれんでしょ。
 SHINJOHなんか、アメリカで野球をしてた時の方が、日本でやってる今よりもよっぽど露出が多かったぞ。せっかく日本に帰ってきたんやから、もっと活用したれや。
 日本テレビはナイターの時間枠を短くすることも検討中やそうな。そうやないやろ。時間はたっぷりとって、新鮮で興味を引くカードを放送したら、ジャイアンツの試合よりも数字がとれるかもしれんやん。これだけはやってみんとわからんことやしね。
 ジャイアンツに頼るのはもうやめる。これこそ球界改革の一番のテーマやろう。そのためにも、視聴率が落ちてきたのを機会に大胆な番組編成をしてほしいもんです。

4月13日(水)

 今朝の朝日新聞(大阪版)を読みながら朝食をとっていたら、いきなりこんな見出しが目に入った。
「山崎氏 初当選以来の朝立ち」
 山崎氏とは、衆議院補欠選挙に立候補したあの山崎拓首相補佐官であります。そう、愛人に変態やと暴露され、議員の座を失った、あの「ヤマタフ」先生です。
 私は最初、なんでこんな個人的なことが大見出しになるのかとびっくりしましたよ。そやかて、まさかヤマタフ先生ともあろうお方が議員に初当選した時以来、朝の自然勃起がなくなっていたやなんて。そうか、それで愛人に勃起させてもろうたんやな。そうかそうか。それにしても、政治家というのは大変ストレスのたまる仕事やねんなあ。当選したら朝立ちもなくなるほど精力減退してしまうやなんて。それが今回の補欠選挙でとうとう治ったんか。そやけど、こんなこと朝刊にのせるかなあ。日刊ゲンダイやったらともかく。
 と思うたら、朝一番で選挙の演説をすることを「朝立ち」というらしい。そら知らなんだ。
 ここで問題になるのはなんでしょう。あ、私が下ネタが好きとかいうわけやないですよ。あるいは普通の記事の見出しを全て下ネタに変換してしまう悪趣味があるわけでもないよ。そういう問題やないです。
 ここで問題になるのは、朝日新聞の整理部記者の言語感覚なんですね。「朝立ち」という言葉が朝から演説するということやという事は、一般的な使われ方かということなんだ。朝日の記者にとってはそれは常識なんかもしれんけれど、読み手が全て政治関係の慣用句を知っているとは限らんでしょう。少なくとも、男性が朝起きたら、生理現象として勃起してしまうという状況の事をさす「朝立ち」の言葉の方が世間一般ではないですかねえ。つまりは言葉の使い方に鈍感なんですな。
 ただ、これ、ヤマタフ先生やから、この見出しで下ネタを連想してしもうたのかもしれんな。例えば「小泉首相 初当選以来の朝立ち」やったとしたら、同じ連想をしたやろうか。ここらあたりにイメージというものの恐ろしさを感じたりもするね。
 いや、言葉というのはおもろいし、難しいねえ。そのことをいやおうもなく確認させられた朝でありました。

4月14日(木)

 2月10日に入れ替えたHDDレコーダーのハードディスクがまたぶっこわれた。23時ごろ、日記を書こうとしている途中で妻がなにやら大きな声を出している。「どうしたん」と聞いたら、HDDレコーダーがフリーズしたので強制終了し、再度立ち上げたら、録画したものを見ることはできるけれど、録画はでけん。いや、録画だけやない。録画したものを編集してチャプターをつけることもできなければ、録画した番組をDVDに焼くこともでけん。
 実は、3月12日に1度フリーズしているし、妻が一人で見ていた時にも何度かトラブルが起こっていたらしい。購入したのが7月23日。なんと9ヶ月足らずで2回もぶっ壊れたことになる。
 今回はオーバーヒートせんように常に機械のまわりに風がこもらんように気をつけていたし、操作自体に無茶はしてはいないはず。こうなると、東芝のRDという機械自体に重大な欠陥があるのか、ハードディスク運が悪いのか。そこがようわからん。なにしろ、クラッシュした原因がわからんのやから。
 ここのところ忙しくて、残したい番組をDVDに焼く時間がとれてなんだから、もし、修理屋が来て「ハードディスクを入れ替えます」ということになったら、録画した番組はすべてパーになる。
 こんなことが続くんやったら、返品して金を返してもらいたいくらいや。HDDレコーダーという機械自体、まだ製品として常用に耐えられるレベルに達してないんか。なにしろブラッボックスですからね。どう考えてええのかわからん。
 とりあえず、どうしてもおいておきたい番組は一度VHSのテープにダビングしておくことにする。見ることだけはできるんやからね。しかし、ケーブルを介してダビングするから、画質はかなり落ちるなあ。仕方ないことやけれど。一通りダビングがすんでから、修理屋をよぶことにしよう。またハードディスク入れ替えとなったら、なんとか見られるのに、それも見んとなくしてしまうことになるんやからね。
 ほんまにぼやきたくもなりまっせ。いや、ぼやきを通り越してもう怒ってるんですわ。

4月15日(金)

 昨日の日記で書いたHDDレコーダーやけれども、今日からしばらくは妻に頼んで保存しておきたい番組をVHSのテープにダビングしてもろうている。ところがですな、録画予約機能は生きていて、登録した時間になると機械が録画をしようとする。そやけど、書き込みや書き替えがでけへんから、画面上に「このディスクには書き込みができません」というような表示がでてしまう。しかも、録画予約したのをキャンセルしようとしても受けつけてくれへんのや、これが。で、本来ならHDへの録画が終る時間になると、またなにやら表示が画面に出るらしい。それがVHSにそのまま録画されるんやて。その表示が出る度に一からダビングし直しをせんならん。
 レコーダの機種〈RD−XS53〉をキーワードにして検索してみたら、DVDドライブの不具合についてはあちこちで問題になっているみたいやけれど、ハードディスクが1年たたんうちに2回も故障したという記事は書かれてへん。どうやら私の買うたのが外れやったということか。
 というわけで、一通りダビングしたら、まだ見てへんのを早く見てしもうて、購入した電機店のサポートセンターに連絡せんならん。今度はハードディスクを取り替える前に記録したものを見られることができるだけましやね。そやけどね、またハードディスク総入れ替えだけで「修理完了」とされるのでは困る。やはりここは原因究明をちゃんとして、こういう事態が二度と起こらんように気をつけんとな。

4月16日(土)

 昨日の日記の最後の方は意味の通らん変な文になっていたなあ。たぶん、へろへろ状態で半分寝ながら書いていたのに違いない。何を書きたかったのかを思い出して直しておきました。なんとも。

 どんなに疲れていても、部活を休日にやるためには顧問の付き添いが必要。というわけで、朝から夕方まで勤務校にいた。職場にいたら、仕事のネタはなんぼでもある。疲れを取るどころのさわぎではありません。いやいや、部員たちは本番目前で目の色を変えて稽古をしているんやから、「私は疲れてんねん。部活はなしにしよう」とは言われんですよ。
 で、今月末にクラス遠足があるんで、行き先の海水浴場管理組合に予約の電話をかける。海水浴にいくわけではありませんよ。生徒の希望の多かったのが「潮干狩り」やったんです。海水浴場は、今の季節は潮干狩りを営業してるわけですな。
 その海水浴場のサイトを検索し、内容や料金を下調べする。掘った貝のかわりに、持ち帰り用のパックをくれるんやそうです。ううむ、それって潮干狩りの楽しみ方とは違うんやないかなあ。自分が掘った貝を持って帰って家族といただくからおいしいんやしね。もっとも、前任校で秋の遠足に栗拾いをした時も、拾うた栗は農園のおっちゃんに渡して、網に入ったのを持って帰ったなあ。食品衛生法やなんかの関係で、拾うたり掘ったりしたのを持って帰って食べるというのはいかんのやろうな。気分だけ「潮干狩り」を味わうというサービスを買うということなんやろう。それはわかるけど、今の子が「潮干狩り」とはそういうもんやと思うてしまうかもしれんと思うと、少しくらいは自分が掘った貝を持って帰らせてくれてもええという気もするね。
 予約は無事完了。当日、雨が降らんことを祈るばかりですわ。

4月17日(日)

 今日は「たちよみの会」。京大SF研の六角氏が参加してくれた。新入生になかなか濃いSFファンがいるとのことで、これで今年も京都SFフェスはぶじ開かれそう。ぜひ連れてきてくれとお願いする。
 六角氏から聞いた話なんやけれど、京都の河原町にある「丸善」が今年の9月に移転するんやて。現在のビル管理を維持でけへんという理由かららしい。確かに、四条通にはジュンク堂、河原町三条にはブックファースト、そして、今月の下旬には新京極通に開店する紀伊國屋書店と、大規模書店が固まってるからなあ。いや、昔かて駸々堂、京都書院、オーム社書店、萬字堂、そろばん屋書店、ブックストア談と本屋はあたり一帯にいっぱいあった。そやけど、例えば美術書は京都書院、理数系はオーム社、洋書は丸善、総合的な駸々堂、コミックは談というぐあいにそれなりの住み分けはできていた。共存共栄という感じやった。
 ジュンク堂の進出あたりからそのバランスが崩れたような印象はある。実際はどうか知らんけど。駸々堂は倒産、京都書院やオーム社は撤退と、櫛の歯が欠けるように書店が消え、ついに丸善が撤退とは。特に丸善は「たちよみの会」で必ず行く書店やっただけに、愛着もある。個性的な品揃えの書店が消えていき、大型書店だけが生き延びていく。それも時代の流れなんかなあ。
 河原町通を歩いていたら、知らぬ間に「ドンキ.ホーテ」が出店していたり、新京極には「マツモトキヨシ」が進出していたりしている。紀伊國屋書店が入る建物は、かつて松竹座という間口が広く奥行きのない映画館があったところや。「ブレードランナー」はあそこで見たんやったなあ。今でもこうやって毎月京都に行っているというのに、なんか突然違う町にほりこまれたような気分になった。
 そうやな。「たちよみの会」の例会では、移転するまで丸善に行くことにしよう。長年お世話になった本屋やもんな。最後までおつきあいせな。

4月18日(月)

 もし、反日デモの参加者が興奮のあまり現地にいる日本人の命を奪ったりしたら、それでも彼らは自分たちの行動を「教科書問題」などを理由に正当化するんやろうか。
 この調子やと、日本人側に死者が出る可能性も出てきそう。もしそうなった場合、自分たちも「南京虐殺」の日本人兵士と同様の事をしたのだという認識を持てるんやろうか。
 徒党を組んだ集団は、高揚感をエスカレートさせ、暴走することもあり得る。そんなことで冷静に解決法を探るということなどできるんか。

4月19日(火)

 昨日更新した「愛すれどTigers」は最後は半分寝ながら書いていたようなもんやから、読み返すと全く意味がとられへんところがあったり、書き足りんところがあったりしたんで、加筆訂正しました。いかんいかん。

江戸川コナン像
 またもよみうりテレビの「平成紅梅亭」公開録画のハガキが当たったんで、今回は遅れぬようにと定時に退出し、開場10分過ぎくらいにはよみうりテレビに到着。いつもそのくらいの時間に妻から「開場しました」とメールがくるから、ちょうどええわと思うていたが、妻はいてへん。おかしいなあとメールを送ったり電話をかけたりしたけど、連絡がとれず。よもや事故に遭うたりしてへんやろうなと心配になる。
 よみうりテレビの玄関前をうろうろしながら妻を待つ。すると、こんな写真を見つけた。「名探偵コナン」の像であります。そうか、江戸川コナン君のおかげで新社屋が建つほど儲かったんやなあ。そやけど、立体になったコナン君はなんや貧相ですぞ。
 ええい、そんなことはどうでもええわい。妻はまだか妻は。
 警備員さんが「もうそろそろ始まりますよ」と声をかけてくれたけれど、入場ハガキを持っているのも妻。そやから入ってしもうてから「入ったで」とメールを出したりもでけん。
 やっと妻がきた。「もう始まるで」というたら、妻はびっくりしている。自分ではまだまだ余裕のある時間やと思うていたんやな。例の親切な警備員さんが「早く早く」と入れてくれはったけど、受付のところで「すみません、もうカメラがまわっているんで……」。2回連続前半は会場のモニターで見ることになった。
 桂ひろばさんの「子ほめ」、桂ざこば師匠の「肝つぶし」、三遊亭楽太郎師匠の「お化け長屋」はモニターで見る。ほんの10数メートル先で本物がやってるというのになあ。前回は私が遅刻、今回は妻が遅刻やから、これはまあ仕方ない。
 もっとも、スタジオのもようを映したモニターの横では東京ドームのタイガース対ジャイアンツの試合を音声なしで映しているモニターがあり、落語を聞きながら矢野のホームランを見られるというのは実はラッキーやったかもしれん。
 中入り後は神田山陽師匠の講談「宮本武蔵」。ざこば師匠と楽太郎師匠による「三題噺」対決。「らくごのご」を生で見ることがでけなんだ私にとっては、10年来の希望がかなったといえるかも。「らくごのご」は競争率が高くてなかなか公開録画の入場ハガキが当たらんかったんですよ。やっと当たったと思うたら、公開録画の直前にあの阪神淡路大震災が起こり、録画そのものが中止になった。あれは今思い出しても悔しい。
 もっとも、「らくごのご」の楽しさは鶴瓶師匠の個性というものもあってのことやからね。全く同じというわけにはいかん。
 それはともかく、半分でも実際に見られてよかった。放送予定は5月10日ごろ。関西エリアの方はチェック! ひさびさにざこば師匠の苦闘する姿がテレビで見られますぞ。まあ、今回の収穫は神田山陽師匠かもな。講談としての面白さはどうかわからんが、笑いの「間」はうまい。ここまでとは知らなんだ。

4月20日(水)

 本日、HDDレコーダーの修理屋さんがきてくれて、ハードディスクを入れ替えてくれました。せっかく320GBのHDDを買うたというのに、録画し過ぎないように勧められ、一定の分量になったら削除した方がええとアドバイスされました。それやったら容量の少ない安いHDDを買うとるわい。この製品はもう早々と製造中止になっています。「価格.com」によるとHDが二枚入っているのにもかかわらず、冷却が不十分なんやそうです。故に、故障しやすいんやそうです。ええい、夏になったらどないすんねん。「熱さまシート」でもはっとけというんか。保証期限の1年が過ぎたところで買い換えたる!
 妻によると、修理屋のおっちゃんは、故障することを前提にしたような口ぶりやったそうです。してみると、この型のHDDレコーダーの修理がかなり多いんやろうなあ。
 みなさん、新製品はなるべく買わず、ネットかなんかで評価が下されてから買うようにしましょうね。しくしく。


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